ここはどこ?
どうも、神蔵 悠介です。これは、原作者エルーサさんの書いていた小説を私が清書した物です。
読んでみてかなり良い展開とラストを聞かされ、これはどうにかしたい……!
と思い書かせて頂きました。
一人、どこか分からない場所を走る安藤架衣、17才。
今彼は人生最大の危機に直面している……。
「なッ……! なんで変な生物に追われてるんだーッ!!」
おいおい!! 冗談で済むなら警察呼ばないから助けてくれ!!
架衣は心の中で思いながら見たことの無い森を走って行く。
そもそも、何故俺が追われている? 俺は何かしたか? この時、架衣は思い出していた。
朝、架衣は友人と遊ぶ為に待ち合わせの場所に集まって遊びに行こうとした。
だが、急に視界が歪んだ。そして、気が付けば見たことの無い森にいる。
何が起きたか分からなかった。
一体何が起きたのか……、どうして森にいるのかも分からない。
一応ここがどこなのか確認しようと歩き回る。
見渡す限り、森、森、森、モリモリモリモリ……。
架衣は木に肩を寄せ顔を抑えながら言う。
「一体何が起きてるんだよ……」
つぶやくとなにやら変な音が聞こえた。
グルル……。
グルルってなんだ? と思いながら後ろを振り返る。
そこには、
「は?」
歯があった。
それを瞬間的に避け、何が起きてるのか確認をする。
「おっと! 何だよ、コイツ」
そこにいたのは狼のような生物。そして再び、架衣目掛けて飛びかかって来た。
架衣はすぐに戦闘体勢に入り、架衣を目掛けて飛びかかって来る狼のような生物の顎に一撃入れる。
顎を捉え空中でがら空きなボディに突きを入れ、狼のような生物を吹っ飛ばす。
これで、動けはしないだろう。
安心していると、狼のような生物が何事も無かったように立ち上がる。
嘘だろ!? 確かに手加減はしたが、動物がまともに動ける事はありえないぞ!! 有り得ない出来事に驚く架衣。
立ち上がった狼のような生物は一度俺を見ると吠えた。
狼のような生物の鳴き声が森中に響きわたる。
嫌な予感がする……。そう思った瞬間気づいた。
「まさか、コイツ……」
いたるところからグルルと鳴き声が聞こえた。
「仲間を呼びやがったのか!?」
まずいと思い、その場を走り去ろうとする。
そん俺に狼のような生物が吠えた。
そして今に至る……。
「ハァ、ハァ……、や、やばいもう体力が……」
架衣の体力は限界を迎えようとしていた。
「少し、ペェースでも……、落として……、ドッキリに引っ掛かって終わらせるかな……」
本心からそう思い、後ろに振り返る。そこに居たのは口から汚れたヨダレを垂らしながらさっきの狼のような生物……。
狼モドキの様な生物が走っている。それを見た架衣は正面を向く。
「ムリッ!! 明らか俺を食べようとしてるよ!!」
さっきまで体力が限界に近づいていたのが回復した。
「ふ……ふざけんな! 俺はこんな所でハイ、美味しく頂きましたテヘペロリ。ってなるかァァァァ!!」
自分の中で何かが弾けた瞬間、物凄いスピードで走っていた。
「ウオォォォ!!」
速い! 自分でも速いと思う! あぁ、これが火事場の馬鹿力か……。
そう思い、森を疾走していると出口のような所を見つけ、そこに走って行き広い空間に出る。
周りを見渡し、狼モドキがいないか確認する。
確認し息を整えた。
「ふぅ……、ここまで来ればもう来ないだろう」
そう言って架衣はその場に座り込んだ。
やっと、休憩が出来る……。
それにしてもあれはなんだ? 狼のような生物、狼モドキは……。
一体なら対処は出来る。だが、複数になれば常識的にこっちが不利になる。
そんな時は逃げるか、逃げながら相手を倒すしか無かった。
そう思う架衣だが、ここは森と言うことを忘れていたのであった。
「グルル……」
「――!?」
鳴き声のする方に振り返る。そこには狼モドキが架衣を見下ろしていた。
「おい……、もう冗談はやめてくれよ……」
グルルと言いながら架衣を見下ろしている狼モドキ。
「くッ!」
架衣はすぐ近くにあった少し太めの木の棒をもち戦闘体勢を取る。
まだ、仲間が来てるわけでもない……。
今倒せば奴らは俺がどこにいるかわからなくなるはずだ。
架衣は思い、木の棒をギュッと握って狼モドキを戦おうとする。
だが、この時点で架衣は負けていた。
何故奴が吠えたのに、仲間が来なかったのか?
はったり、そんな訳が無い。
架衣は目の前の光景に絶望し、手に持っていた少し太めの木の棒を地面に落とす。
この広い空間に俺は誘い込まれたのだ。いつのまにか広い空間の周りに狼モドキが囲んでいた。
架衣を陽動させここに、この広い空間に追い込む狼モドキの作戦に見事に掛かってしまう。
「ハハ……俺、死ぬのかな……?」
そう言うと、狼モドキの群れから他の狼モドキよりも大きい狼モドキが架衣を見下ろして、吠えた。
吠えた瞬間、周りに居た狼モドキが俺目掛けて飛び掛って来る。
そして、架衣はその瞬間目の前が真っ暗になり、意識が途切れた。
つづく
清書をする為、それでも時間はかかりますね。
しかし、短い文ってほんとあれ?と言うぐらいのもで、驚きました。
それでも良いストーリーであり、ワクワクさせられる様にこちらも頑張って書かせて頂きます。
原作者のエルーサ様に泥を塗らない様に頑張って書いていきます。
欠陥と超能力者も同時進行で書いていきますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。