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第六話

グンペイ…バカみたいにやってたなぁ(遠い目)

夕日が傾き橙黄色に染まる廊下。

Green Dayの『2000 Light Years Away』を口ずさんでいた。

放課後という事もあり、かなり熱誠を込めて。

「上手いね」

背後から急に声を掛けられ勇はビクッと体を震わせ振り向く。

そこには一人の少女がいた。肩まである黒髪で眉毛より上にカットされた前髪。どこか幼く見えるその容姿は短く切られた前髪の所為だうろか、高校生には思えない。

その人物が、愛実だったのだ。

(うあぁぁ聞かれてた)

羞恥に耳を染める勇は愛実と視線を合わせる事ができない。

「Green Day好きなの?」女子からその名前が出てくるとは思っていなかった勇は驚き咄嗟に答えた。

「うん、まあ」

それから意気投合したのだった。


勇と愛実はじゃれあっていると、

「ちょっとうるせぇ」

勇の隣りに座っている中西大祐が声を上げる。

大祐と勇は中学生からの友人だ。勇とは一番仲が良く二人で遊ぶ事が多い。

「あぁスマン…ってあれ?それはもしや…?」

勇は大祐の手元を見ながら驚きの表情を浮かべた。

「今いいとこなんだよ」大祐は携帯ゲームを手に持っている。

「ワンダースワンじゃん!」

「はははっ!昨日買ったんだよ」大祐はワンダースワンをヒラヒラさせながら自慢気見せびらかし、「しかもグンペイだぜグンペイ。おもろ過ぎて手が止まらん」

「授業中は止めときなよ、ボッシュートされんぞ」

愛実は大祐に諭す。

「後で貸してくれよ!」

大祐の机に乗り出しながら勇は請う。

「イヤに決まってんだろ!買ったばかりなのによ」

ワンダースワンを手元に戻し守るように持つ大祐。

「んだよ!お前の物は俺の物、俺の物も俺の物だろ」

「ジャ○アン!?」

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