表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

第五話

「なんか眠そうじゃん」

勇は学校に着くと机に突っ伏して寝ていた。

それを見た同級生の高橋愛実が話し掛けてきたのだ。愛実は勇と同じクラスで、席は隣だ。

「久しぶりに早く起きたんだけどさ、時間経ったら睡魔が襲ってきたナリよ」

勇は顔だけを上げ力無く返答する。

「あ~わかるそれ、語尾はわかんないけど」

自分の机に鞄を掛けながら愛実は腰掛ける。

「…えっ?」

勇は驚きのあまり体を起こす。

「「えっ?」て?」

「もしかしてコ○スケ知らねーの?」

「コロッケ?コロッケなら知ってるよ」

「コ○スケだよ!」

「何それ?わかんない」

「マジでぇ!」

「うんマジで」

そんなに興味がないような口調で応える。

「ほらあれだよドラ○もんは知ってんだろ?」

「ドラ○もんは知ってるよ~水色のロボットでしょ?」

「ドラ○もんに似たヤツじゃん」

愛実は首を傾げながら口を開く。

「ん~わかんないナリよ~キ○レツ~」

「知ってんじゃん!嘘かよっ!?」

「あはははっ!」

小悪魔のように笑う愛実。

「勇ってば必死すぎー」

(ムキーなにこの娘生意気っ!)

愛実と親交を深めるようになったのは高校に入ってからだ。

あれは勇が二年の時だ――

放課後残っている生徒もまばらで、外では部活にいそしむ部員の喧騒が耳に入る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ