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第二話

(優子姉ぇには勝てねぇ)勇は思った。

高校卒業を来年に控えていたのだが、進学か就職するかも決まっていなかった勇はとりあえず勉強だろと思い立った。

だが勉強する気にもなれず暇を持て余してのだ。

「ラジオでも…いやレディオゥでも聞こうか」

最近洋楽に目覚めた勇はわざわざ言い直す。

影響されやすい性格なのだ。高二の頃キム○クに憧れ髪を伸ばしだした。

元々そこまで短い髪型じゃなかった勇だが、「何それ?へんっ!似合ってなぁ~い」と優子にからかわれ伸ばすのを止めた。

勇はベッドから起き上がる。床には漫画や雑誌が乱雑に散らばっている。

それを踏まないよう机に近寄りラジカセの電源を入れる。

いつも聞いている局が流れ始め司会者の話し声にBGMが聞こえる。

(たまには違う局も聞いてみるか)

勇はチューニングをしようとボリューム部分を回し始める。

適当にグルグル回す。

「んっ?」

ボリューム部分をゼロの辺りに持っていった瞬間だ――

(ザザッ「なな」ザッザッ「に」ザッーザッ「いき」)

ノイズの中に声が聞こえた……気がした。

「…何これ、何か怖ぇよ!」

もしかして霊界に繋がったのか?と思うが、すぐにその考えを捨てる。

(んな訳ねぇか、多分どっかで無線機を使ってる人の声だろ)

勇は深く考えないようにした。

翌日の朝。勇は暑さで目が覚めた。外は今日も快晴なのか窓に眩しい陽光が差し込んでいる。

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