忌まわしく美しい世界で君を愛す
掲載日:2014/06/03
どことなく似ている。
何が、というのは分からない。どこが、というのも分からない。
何も、分からないが、似ている事だけは、分かる。
それだけ分かれば、充分のような気もしている。
明確な理由は持たなくとも、どことなく似ているという理由だけで、僕は君を愛せるのだ。世界が終るその日まで。いや、世界が続く限り、ずっと。
世界はやがて終わるだろう。この忌まわしく美しい世界は僕の手に余る。だけど僕は君を愛することが出来る。それが僕の唯一の誇り。唯、一つ。たった一つの誇りなのだ。
それだけで世界は美しく、しかし、僕は忌まわしい。
僕は、何?
僕は、僕。
君は、何?
君は、君。
それだけ知っていれば良い。僕が忌み嫌われようとも、君がすべてに愛されていようとも。




