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story of 9

ーーーc-赤対抗武力代表取締役。取りちゃんってよんでね!

「対抗武力…」

よくもわからず呟いたその声は白いコンクリートに溶け込むように無くなっていった。

ーーーそう。君達の名前もおろか、基礎体力、学力、思考力、ノリの良さなど全てのデータはまとめてあるのでー、無駄に逃げようとしないでください。まーもう、身体検査は君達が寝てる間に行ったから、次の部屋にいっちゃってくださーい。

俺には全くもって何が起こっているのかわからなかった。まさに、ここはどこ?私はだれ?状態なのである。奴らは俺たちを使って何をしているのか、そもそも奴らは俺たちの味方なのか、敵なのか。全てがごちゃごちゃになって疲れてきた。

「ちょっと待って!なんで私たちに有無を言わさずに事を始めてくわけ!?一体あんたたちは何が目的なのよ!」

―――ええー。ここでその事言うのめんどくさいから、早く次の部屋に行ってよぉ。そこで皆に合わせて言うからー。早くいってー。

しゃがれて図抜けた声はいかにもな調子に変えた。本人はそれがかわいいと思っているのか(男である)しゃべり方をなかなか変えない。それがうざさを増しているのだが…。

俺達は白衣にも睨まれ、やむなく次の部屋を目指すことにした。


「えー。ああ、てすてす。マイクのてすてすと。よし、初めまして諸君!私があのc-赤対抗武力代表取締役。略して取りちゃんだ。よろしく」

マイクを握って喋り出した青年があの、図抜けた声の持ち主であった。正直、驚くよな。もっとちゃんちゃらおかしい外見かと思いきや、爽やかな青年なんだもん。白衣も似合って品行方正な(外見の)青年は、決して名前も出さず、取りちゃんと呼ぶように押し付けている。

そして、この会議室らしき無機質な部屋には俺と怜を合わせて8人の人間がいた。皆黙っているがどうにも外見で判断して、皆変わり者ばかりだ。

「君達が招集された理由は言うまでもなく、東京が謎の壁により、隔離されたからである。そしてー、ここに集められた人間はその壁が見えた人間なのであーる。さて、本題に入ろう。有無は聞かん。隔離された東京に、謎の巨大生命体が出没。君達にはその巨大生命体を退治してもらう」

この時誰もが思ったであろう。一体…何を言っているんだこいつは…。

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