表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/248

第045話-3 収穫・秋祭り 大根と白菜の収穫

 じいちゃんの家に収穫の手伝いに来ている。

 昨日到着してエリーを紹介して、みんなでいろいろ話をした。じいちゃん達は孫が増えて、セイラ達は祖父母が増え嬉しそうだった。

 今は家族の繋がりが密ではないから、実際に会うことが少なく寂しいのかもしれない。でも、2年後には一緒に生活するようになる。みんな寂しくなくなるよ。


 農家の朝は早い。朝早くから収穫しなければいけない野菜もある。

 俺達も起きて夜にかいた汗をお風呂で洗い流す。

 手短にみんなの身支度を整えて作業場の方に行く。セイラとアリーシャは前に着た事があるので作業着フードやアームカバーを着、エリーにはばあちゃんが準備していたのを着せていた。

 今日はレタスやほうれん草を朝の内に収穫する。特にレタスは日が出るまでには収穫してしまいたい。


 レタスは収穫用の包丁を持って切ってはケースに入れていく。それを後で俺とじいちゃんで車に乗せる。

 そんな感じで収穫作業を進めていった。

 先にセイラ達にレタスの収穫の仕方を教え、しばらく様子を見ていた。

 セイラとアリーシャは前に他の野菜の収穫をしていたので、慣れてくればなんとか問題ない程度に収穫作業が出来るようになった。エリーは収穫自体初めてで、おっかなびっくりしながらこれでいいのか何度も確認しながら作業してた。

 3人がなんとかなったところで、俺とじいちゃん達はフル回転でレタスを収穫していく。もう3人の3倍くらいのスピードで。


 ほうれん草の方は収穫用の農機具があるので、それを俺のじいちゃんで使って根を切っていった。後、ばあちゃんとセイラ達が根を切ったほうれん草をケースに集めていく。

 こっちは簡単なので、途中3人と交代してた体感してもらった。3人共キャッキャ言いながら楽しそうにやっていた。


 この後作業場で選別をしながら出荷準備をしていく。ばあちゃんは朝食の準備のために家に戻った。

 傷や虫食いをチェックし余計な葉を落として、じいちゃんが選別していく。

 それを箱に詰めて、まとめてドローンで出荷したら完了だ。


 ばあちゃんに着けられたフードやアームカバー姿のエリー達3人が何故かその姿をフォトに残している。格好良くはないはずなんだが、ババクサくて。ピンクや水色などのパステルカラーで色合いは可愛いけど。

 そんな様子で疲れてはなさそうだが……


「エリー、収穫初体験はどうだった?腰が痛かったりしないか?」

「ちょっと疲れたけど大丈夫。まだ、大根や白菜の収穫があるんだよね?」

「ああ、白菜はレタスと同じ感じで収穫するから、また腰にくるからな?

 セイラとアリーシャもあんまり無理するなよ。疲れたり腰が痛くなったら休んでいいからな?」

「「うん、分かった」」


 3人共若いこともあってかなんとか大丈夫のようだ。ここのところ腰を使う運動も増えてるからかな?

 この後も大根や白菜の収穫があるが、その前に腹ごしらえをしてちょっと休憩をしよう。


 朝食はおにぎりと焼き鮭、味噌汁に漬物と日本の古き定番のメニューだ。俺はTKGでも嬉しい。

 結構寒くなって来たので汗はあまりかいてはいないが、塩分補給はさせておきたい。


「ヤマト、明日の晩秋祭りがあるから、また午前中は祭りの準備に行くぞ」

「そういえばそんな時期だっけ?奉納の舞もやってるんだよな?」

「ああ、いつも通りやるぞ。セイラちゃん達見てくるといい」


 収穫祭でもあるから収穫した物を奉納する舞を踊る事になっている。

 ちゃんと昔から伝えられてる踊りで、練習してるところを見たことがあるが結構大変そうだった。


「奉納の舞って巫女様が舞うんですか?見たいです」

「巫女って言ってもそんなたいそうなもんじゃないぞ?若い女の人が持ち回りでやらされてるって話だから」

「アリーシャさんがここで住むようになったらやってもらうよ」

「はい、やりたいです。セイラもエリーも一緒にやろう?」

「え〜、私は屋台の食べ物が食べれればいいよぉ」

「フフフ、面白そうですね」


 アリーシャはマンガやアニメにある巫女のイメージなんだろうけど、それほどちゃんとしたものではない。

 普通の巫女服の白衣に緋袴で、少々装飾があるくらい。コスプレのつもりなら楽しめるかもしれないけどな。

 一度に巫女は1人だったはずだから、そのうち3年連続うちになるかもしれない。もしかしたら、うちの3人のローテーションになるとか……

 それは、その時になってみないと分からないけど、同じ踊りを何回も踊るようになるから練習は楽になるかな。


 秋祭りに行く約束をして朝食が終わった。

 1時間ほど横になってから大根と白菜の収穫に入ろう。という事で離れに戻ってみんなで布団に入り一眠り。

 ………………

 …………

 ……



「起きろ~、収穫に行くぞ」

「「「ふぁ~~い」」」


 朝も早かったし皆まだ眠そうだ。軽く3人の身支度を整えてからじいちゃんと畑に向かう。

 白菜はレタス同様に専用の包丁で根元を切って収穫し、ケースに入れて車に乗せる。ただ、レタスより大きく重いから注意が必要だ。


「白菜は重いから気をつけろよ。疲れたり腰が痛くなったら一旦休んでくれ」

「「「は~い」」」

「ヤマト、お前も疲れたら休みながらやれよ」

「分かった」


 とにかく何度か休憩を入れながら白菜を収穫していく。

 ケースに白菜をいくつか入れただけで結構な重量になり、1ケースならともかく2ケースも一度に持って移動できなかった。

 じいちゃんは軽々と持って行くのにもかかわらず……

 流石にセイラ達は1ケースでも1人では持って行けず、3人で代わる代わる2人で持って行っていた。

 今日の収穫分+夕食用の1玉を収穫して白菜は終了。


 次は大根の収穫に移る。

 収穫は農機具と手で行う。

 手で行うのは俺とセイラ達の4人だ。こちらは農業体験のおまけという感じで。

 農機具の方はじいちゃんが操作して一気に収穫していく。周辺の農家で共同で使用している物らしい。

 1畝がものの数分で収穫されていった。半分残して20分くらいで終わった。

 最後の1畝だけ俺達が手で抜いていく。


「大根の葉を片手で持ち、もう片方の手で出てる大根の上を持ってくれ。 両方の手に力を入れてゆっくりと引き抜け。しっかり腰を落としてな?

 ダメなら俺がやるから」

「「「はあい」」」


 何本か抜けば皆コツを掴み、どんどん抜いていった。かなり立派な太い大根になっていた。

 手で抜いたものの損害は1本。セイラが無理をして抜いて折れた。折れた時に尻餅をついていたのはご愛敬。

 これは汚れたところは切って捨てればいいし、夕食のぼたん鍋の具や大根おろしにして味変用に使ってみぞれ鍋にすればいい。

 無駄になるのかとセイラが気にしていたけど大丈夫だ。

 後、抜けなかった数本はじいちゃんが抜いていった。やはり経験という物は凄いと思わされた。


「大根と白菜の収穫は満足したか?」

「うん、満足した。やったことがなかったから面白かったよ。」

「これが仕事になると大変になるけどな。でも、農機具も色々あるから収穫しやすくはなってるけど、高いんだよな」

「そうだな。個人でぽんと買うような金額じゃあないからな。個人で持ってる農機具もあるが、共同で持ってるのもいろいろある」

「でも、いろいろ経験できたので楽しかったです」

「……私、大根折っちゃった」

「セイラちゃん、ヤマトがどうにかするから気にするな」


 どうにかするつもりでいたから別にいいけど。


「まだ残ってるけどいいの?」

「あれは少しずらして種を蒔いてるから、まだ出荷出来るサイズじゃないんだよ」

「あの辺は来週に収穫する予定だから心配しなくていい。ばあさんと一緒にゆっくりやるよ」


 大根も白菜はまだ残ってる。保存技術も良くなってるから一度に収穫して出荷出来なくはないが、やっぱり時期を分けて栽培するようにしている。

 一度に収穫するのも大変だから。



 作業場に大根と白菜を運び込んで、洗浄と選別をしていく。

 洗浄は洗浄機で洗っていく。セイラ達に使い方を教えて野菜を入れ替えてもらう。3人がキャッキャ言いながら作業してくれた。その様子をフォトに残した。

 俺とじいちゃんは選別作業と出荷準備に取り掛かった。

 洗浄が終わったセイラ達が箱詰めを手伝ってくれて、昼前なんとか終了しこれもドローンで出荷した。


 じいちゃんもセイラ達が楽しそうに作業しているのを嬉しく思っているようだった。


### 続く ###


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ