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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第045話-2 収穫・秋祭り じいちゃんの家に到着

 連休前日学校も終わったからさっさとメタバースから落ちて、じいちゃんの家に向かう。

 荷物はもう準備しておいたし、学校に行くのに身だしなみは整えたままなのでそのままエアモビリティのポートに向かった。


 数日前じいちゃんの所に大根や白菜の具合いを聞いたら、連休辺りに収穫するのがちょうどいい時期という事だった。

 収穫の手伝いに行く話をしたわけだけど、嫁がもう1人、エリーが増えた事を話した。すでにもう2人なので1人増えたぐらいでじいちゃんも何も言わないが、呆れてはいたようだ。

 歓迎するから連れて来いと厳命され、エリーも特に嫌ではないので今日4人で放課後じいちゃんの家に来た。



「じいちゃん、来たよ」

「よう来たな、外は寒くなってきてるだろう。早く入りな」

「「「お邪魔します」」」

「汚いとこだが遠慮なくくつろいでくれ」


 もう日も暮れて、元々日中も寒くなっているのに更に寒くなってきた。

 セイラ達3人を先に居間に通してじいちゃんと話す。


「おい、ヤマト。エリーちゃんはムサシくんの親戚だったよな?

 ほんとにお前と結婚するってことでいいのか?いいとこのお嬢さんだろ、いいとこの坊ちゃんと結婚するんじゃないのか?」

「ちゃんとエリーのお父さんから頼まれたから問題ないよ。駆け落ちみたいなことはないから」

「ならいいが、こんな汚いとこに上げちまっていいのか?」

「金持ちだからってそういうのを気にしないよ、エリーは」

「お前が気にしろって言いたくなるんだが……」


 普通の畳敷きの居間はエリーにとっては珍しかったようで、畳に座って撫でて感触を楽しんでいた。アリーシャも来た時は同じ感じだった。

 セイラはもう馴染んでいてゴロリと横になっていた。


「もう夕飯にするよ。セイラちゃん、起きなさい」

「は〜い」

「お手伝いします」

「エリーちゃん、いいよ。疲れてるだろ?それに今日はそんなにないから座ってなさい。

 あと、セイラちゃんみたいに好きにしてくれていいからね」

「……はい」


 それでもエリーは好きにするには気が引けるようで、緊張も相まってそわそわしていた。

 アリーシャがその辺をフォローしてくれて、エリーと話してくれていた、

 ばあちゃんもエリーをお客さんとして扱う事はなく、孫のように扱ってくれるようで嬉しい。


 それからばあちゃんの手料理を食べながら、エリーの事や夏休みの時帰ったあとの事を話した。文化祭や旅行の話なんかを。

 じいちゃんちの食卓が一気に賑やかになり、じいちゃんとばあちゃんも楽しそうだ。俺以外に孫がいないし、そんなに頻繁にここに来ていなかったからやっぱり寂しかったのかもしれない。

 セイラやアリーシャも自分の祖父母とほぼ会ってないし、エリーについては伯父さんが忙しく家族にあまり会えていないから、じいちゃんばあちゃんに甘えてくればいいと思うよ。


 賑やかな食事も終わった。

 3人は満足そうな顔をしてお茶を飲んでいた。


「エリーちゃん、味はどうだった?」

「美味しかったです。ヤマトと味付けが違いますけど、懐かしい感じの味でした」

「それなら良かった。ヤマトはいつも美味しい物を作ってくれてるかい?」

「はい。普段独りでレトルト食品だったんですけど、ヤマトが作ってくれるようになって。やっぱり手料理の方が美味しいですね」

「褒められても大したものは出ないぞ?」

「それなら良かった。ヤマトをこき使ってもいいから、美味しい物を食べさせてもらいなさい。2人もね」

「「「はい」」」


 ばあちゃん、こき使えって……まあ、いいけどね、俺の扱いがそんなもんでも。

 3人にちゃんと美味しい物を食べさせるのは決定事項だからそれは心配しなくてもいいよ。




 夕食も終わってばあちゃんがセイラ達3人にお風呂に入ってくるように言っていた。

 そして……俺は居残りだ。


「ヤマト、セイラちゃんとアリーシャさんの2人だけかと思ったら、エリーちゃんもだとかどうなってるんだい?」

「それは俺に言われてもなぁ。母さんの方にいってくれよ。伯父さんと組んで仕掛けて来たんだからな?

 元々嫁さん2人なんてのも想像してなかった状況なのに、そこを更にもう1人とかどうなんだ?とは思うよ」


 セイラはもうそのうちそうなるかもくらいには思っていたけど、アリーシャが越してきて一緒に居るようになったらアリーシャも可愛くなってくるし。

 エリーは父さんに連れられて行ったパーティーで一緒に遊んだ子だけど、学校に行くようになって再会した。

 いつの間にか学校で一緒にセイラの面倒を見るようになって、家族というか兄妹みたいに大事に思うようにはなったんだよなぁ。

 エリーのお母さんが亡くなったと聞いた時は、寂しい思いをしてるだろうからそう思わなくなるまで学生の間は一緒にいてやろうとは思ってた。

 それがこうなるとはな?


「それでこうなったと?お前は近くにいる子はみんな大事になったりしてないかい?」

「そうかもしれないけど、本当に身近な子だけだ。今の世の中、すぐ近くの子が大事に思えてくっつくのが普通だろ?」

「それでも3人とか女の子の方がいいと思ってくれてるからいいけどね。そうじゃなかったらこんな関係は続きやしないよ?ちゃんと大事にしな。

 それにしても将来的にどうするんだい?みんなで農家をするわけじゃないだろ?」

「ちゃんと大事にしてる。

 それは前も言ったと思うけど、みんなで農家をしなくてもメタバースの方でも仕事が出来るから、そっちで仕事をする方法もあるだろ?

 エリーなんかはそれで家の手伝いなんかする方が合うように思うし」


 皆成績はいいから上の学校に進んでもいいし、メタバースの方で仕事も出来るだろう。選択肢は農家以外にも色々ある。

 実際アリーシャの父さんのアムロさんは日本に居て、メタバースで海外に行って仕事をしてる。そんな働き方は今はどこでも普通だ。


 ばあちゃんも心配だったんだろう、3人も嫁なんて。俺のせいでセイラやアリーシャ、エリーを泣かせたりしないか気になるんだろう。

 最低限俺に釘を刺しておきたかったんだと思う。


 ばあちゃんとそんな話をしている間に、3人がお風呂から上がってきた。

 みんな温まったのか頬が上気して艶っぽい。

 まだ髪を整えていないから俺も一緒に髪を整える。乾かしたりヘアオイルを塗ったりしてメンテし、寝る前なんでまとめておく。

 じいちゃんとばあちゃんが俺の手際の良さに、呆れているというか関心しているというか微妙な顔をして見ていた。

 もう、セイラの髪でどれだけ練習したことか。

 3人の髪を整えたところで……


「ヤマト、あんたもお風呂に入ってきな。その間にセイラちゃん達とじいさんが買って来たいいお菓子を食べてるから」

「な?俺のも残しておいてくれるんだよな?ばあちゃん」

「どうだろうね。セイラちゃん次第だろ?食べたきゃ早く上がってきな」

「このオニババア!」


 そして俺はさっさとお風呂に入って出て来た。はぁはぁ。

 一応なんとか少しお菓子が残ってはいた……ほんの少し。

 なんとか食べることは出来た。超少なかったので味わって食べた。もっと食べたい。

 まあいい、作って来たパウンドケーキを食べよう。じいちゃんも好きな抹茶バージョンだ。

 紅茶を淹れてじいちゃんと食べ始める。


「相変わらずヤマトの作ったパウンドケーキは美味いな」

「うちの秘伝……ってわけじゃないけど、父さんも親に教わったっていうレシピだよ。特に変わったレシピじゃないけどな」

「うん、おじさんが小さい頃よく作ってくれた。チョコのが一番美味しいんだけど」

「セイラの分はないからな」

「え〜」


 不満気なセイラを放っておいてじいちゃんと食べる。ばあちゃんともう先にお菓子を食べたから満足だろう。

 アリーシャとエリーには少し分けて渡したが、セイラにはまだ渡さない。渡したら渡しただけ食べちまうし。

 そのまま紅茶や緑茶を飲み飲み、夕食の時の話の続きを楽しむ。文化祭の話もそうだけど、普段聞かない話にじいちゃんばあちゃんはすごく喜んでいた。近所の人に自慢話が出来るとか言ってた。

 セイラとアリーシャは2回目なのもあってか、じいちゃん達に懐いていた。


 そして、もう寝る時間になってきたから、最後に少し残しておいたパウンドケーキをセイラに渡して食べさせた。不満顔だったのが一気に戻り、パクパクと食べ始めた。アリーシャとエリーが「やっぱりセイラに甘い」ってちょっと怒られた。



 みんなで離れの方に移動する。外に出ると星空がよく見える。

 人口も減り生産活動が効率化され環境も改善された。大気が綺麗になってきているから星がよく見えるようになった。それに寒くなって空気が澄んできているから更によく見える。今も低い等級の星が見えてる。


「星がよく見えるなぁ。流星群が見えるかな?」

「「「見える?」」」

「しばらく見てれば見れると思うけど、風呂に入った後だから身体が冷えたら風邪ひくぞ。明日もっとゆっくり見よう」

「「は〜い」」

「温かい飲み物を準備しておいたほうが良さそうですね」

「ココアでも準備するか」


 あまり外に長くいたら本当に体が冷える。さっさと離れに入ろう。

 離れはばあちゃんが片付けてくれてるって言ってた。


 離れに入って荷物を片付け、今日はもう寝る準備をしよう。

 明日は大根や白菜以外にも収穫するから早く起きないといけない。


「明日も早いから早めに寝よう」

「「「え〜、夜のお楽しみは?」」」

「分かった。子供が出来るかもしれないくらいいっぱい遺伝子を送り込んでやるからな。覚悟しろよ」

「「「きゃあ〜〜、やった〜」」」


 こうして夜が更け、セイラやアリーシャ、エリーを目いっぱい可愛がり、みんなの聖なる胎内に白い情欲を爆発させた……

 そして、セイラ達3人は突かれて……じゃなくて疲れて眠りについた。


### 続く ###


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