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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第045話-1 収穫・秋祭り 前日

 俺の今期の競技大会は終わった。ファントムを見つけてもっと上に行けるかと思っていたけど、運がなくテュポーンに当たり、いつもとそれほど変わりがなかった。

 しばらくは一般向けのミッションをこなそうかというような状態だ。

 ただ、そろそろ大根や白菜の収穫時期にもなるから、ちょうど連休もあるしじいちゃんの所に行こうかと思ってる。


 そんな状況で学校に来ている。

 エリーがうちに来てまだそれほど経っていないこともあり、毎日校門の所に群がる男子には白い目だったり呪いのこもった目だったりで見られている。

 俺はそれほど気にはしていないし、セイラ達も全然気にはしていないが、鬱陶しい限りである。自分達の方に振り向きはしないのにいい加減諦めてくれないかな?

 そんな校門前を4人でくっついて通過し、みんなに見せびらかすように教室に向かう。



 いつものようにトキオが先に来ていたので、教室の中でセイラ達と別れトキオと話をする。


「おはよ、トキオ」

「よう、ヤマト。相変わらず後ろに怖い百鬼夜行を連れてご登校か?」

「勝手に付いてくるんだよ。いい加減に諦めればいいのに」

「ハハハ、それだけセイラ嬢達が魅力的なんだろ。ついでにさっさとお前がいなくならないかと狙ってるんだろうな?」

「それこそ余計なお世話だろ。3人と子供を作って幸せになって、孫の顔を見るまでいなくならねぇよ」

「で、何人子供を作るつもりだよ?」

「それは秘密だ」


 そんなくだらない話をしているとダグがこちらに来た。

 ダグももうすぐ連休だから浮ついている感じだ。それに気付いたトキオがダグにちょっかいをかけた。


「よう、ダグ。彼女とはどうよ?」

「もうすぐ連休があるだろ?また旅行に行くつもりだ。また、仲良く温泉とかいいよなぁ」

「くそぉ、羨ましいなぁ、彼女持ちが。ヤマトはどうするんだ?」

「俺達はじいちゃん所に夏に植えた大根と白菜の収穫に行く予定だ。

 セイラとアリーシャが始めて自分で植えた野菜だからな。それで美味いものを作ろうかと思ってる」

「言ってることは健全なんだが、向こうでやってることはあまり人には言えないことなんだよなぁ」

「いや別に人に言えないことではないぞ。子作りしてるだ、避妊してるけど」

「おおっぴらに言えないことだよっ!」


 またトキオが泣き出しそうなので、ここらでその話はお終いにした方がいいだろう。

 いまだ独り身のトキオには厳しい話だしな。


 連休の過ごし方以外で俺達が感心がある話は……E.G.G.の競技大会の結果だ。

 お互いにプレーヤー名は言っていないが、ざっくりと大会の結果はいつも話す。


「今回もあんまり結果が変わらなかったなぁ。パーツ構成がほとんど変わってないもんな」

「俺もそんな感じ。維持費が結構かかるから、新しいいいパーツを購入する金がない。ヤマトの方はどうなんだ?中盤後半戦まで行ってるんだろ?」

「一応な。でもこっちも構成はほとんど変えられなかったし、上位プレーヤーに当たったから負けたよ。やっぱり上位プレーヤーは強いわ」


 と、当たり障りのないように言っておく。実際はファントムを手に入れてるから全然性能が上がってるはずなんだけどな。

 こんな感じで誰にも言ってないはずなんだけど、エレボスにはバレてるとかどういうことなんだよ?


「どうした?ヤマト」

「いや、なんでもない。ただ、隠してたことが簡単にバレるもんなんだよなぁ、と思うとちっとな」

「ああ、それはある。大したことでもないけど、彼女に隠してることがよくバレる」

「おまえら、まだ彼女自慢するのか!」

「いや、俺はセイラ達にバレたとかって話じゃないんだが?」

「は?じゃあ、何か面白い話?」

「隠し事なんだからトキオ達にも言えねぇ」


 言ったらいろいろバレてしまうから絶対に言えない。

 宇宙戦艦を「国」にするならそれなりに親しい奴を仲間にするのがいいが、リアルでなのかゲーム内でなのかそこは考える。

 両方が同じ奴なら一番困らないんだが、ゲーム内はあまり人付き合いしていないからなぁ。


「結局、オーバークロックとかってのをやったクサナギもタルタロスのテュポーンに負けちまったしな」

「あれな、またオーバークロックしてテュポーンを倒すかと思ったんだけどよ」

「始めに揉めてたらしいぞ。テュポーンの方からオーバークロックしないのか?って言ってたらしいし」

「へぇ~、ヤマト、よくそんな会話が聞こえたな?」

「どっかの解説サイトで2機がいろいろやりとりしてた音声を拾ったって話だ。最後の方ではテュポーンの方がオーバークロックの仕方を教えたらしい」

「そんなスクープネタ全然出回ってないんだけど?」

「そうなのか?たまたま見たサイトだからな、情報の確度も低そうだから噂にもならないんだろうな」


 っていうか、そんなサイトは無い。

 自分が実際に話したことを言ってるだけだ。いいネタだよな?

 これが噂になればエレボスの方にもインタビューがいくようになるかもしれない。そうすれば余計な対応が増えて迷惑に思うかもな。

 噂の発信源が2人からだからそんなに期待はしない。上手くいけばくらいなもんだ。


 結局その後もそんなゲーム内の噂話をしていたら、他にもE.G.G.やってる奴が寄って来て更に話が盛り上がった。

 ファントムの有りもしない噂話が一番盛り上がった。

 誰が手に入れたのかが一番の関心事で、今回の競技大会の優勝者が手に入れてるんだとか、テュポーンのプレーヤーが手に入れてクサナギ戦で自分もオーバークロックを試したかったんだとか、全然正確な情報ではないが面白おかしく尾鰭をいっぱい付けて話した。

 俺が言ったことにどれだけ嘘が混じっているか、いつかバレるのだろうか?

 そんなことを気にする奴らはここに居ないか。




アリーシャSide

 ヤマトの所はトキオとダグラス以外の人もいて何か盛り上がってるみたい。

 何の話をしてるのかな?


「アリーシャ達は連休にヤマトくんとまた出かけるんだっけ?」

「そう、夏に種を蒔いた大根と白菜の収穫をしに、ヤマトのおじいちゃんの所に行くんだよ。大根をどうやって収穫するのか楽しみだよ」

「うん、収穫した大根や白菜でヤマトが美味しい料理を作ってくれることになってる」

「「「「いいなぁ。ヤマトくんの料理って美味しいんだって?」」」」

「美味しいですわね。いつも作ってくれるけどハズレはないわよ?」

「朝食もフレンチトーストやホットケーキなんか作ってくれる。甘くて美味しい。アイスも乗っけてくれるし」

「「「「羨ましい」」」」


 リアルで一緒じゃないと食べれないけどね。

 でも、いつもいつもフレンチトーストやホットケーキは作ってくれないよ?アイスもたまにだし。


 ヤマトのおじいちゃんの家のお泊りも楽しみだよ。

 いろんな初めての事が体験できるし、自然もいっぱいで。


「また夜に流星群が見れるってヤマトが言ってた。夏に行った時も見たけど、流れ星がたくさん見れるよ」

「みなさんの住んでいる所でも見れますけど、照明の少ないところがいいですよ」

「ヤマトとイチャイチャしながら夜の河原で見るんだ!」

「そうだよね。夜はヤマトとお楽しみだよね、セイラ、エリー」

「「「「きゃああぁぁ」」」」


 みんなそういう事に興味があるんだね。気持ちいいんだよ、ヤマトが優しくしてくれるから。

 って、ちょっと恥ずかしいけど。

 流星群は綺麗だったからまた見たかったんだよね。ちょうどいい時期らしいって。


 そういえばヤマトが秋祭りもあるって言ってた。いわゆる収穫祭なんだけど、神社でやるから行こうって。

 おじいちゃんの所に行けばいろいろイベントがあるから、今度はエリーも一緒に楽しもう。


 みんなにはお土産を買ってくるには難しいけど、フォトはいっぱい撮ってきて見せてあげる。


### 続く ###


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