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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第043話 E.G.G.運営より

 競技大会も中盤後半戦。これから更に厳しくなるだろう。

 ジャイロディーンレベルのプレーヤーが増えるはず。今回は何処まで勝ち上がれるか……

 前回が偶然オーバークロックが発動して勝ってしまった。

 こんな事では当然先には進めない。あとどれだけ勝てるんだろうか。


 クサナギ<改>のメンテナンスは済んでいるが、フレームの疲労だけでなく歪みも出ていたためパーツ交換した物もある。まだまだパーツがあるからいいがあまり消費はしたくないな。

 かねてから決めていたように、頭部以外ファントムのパーツに交換した。シールドバインダーは2枚で、パイルバンカーとビームキャノンを各1基を装備する。もう2枚シールドバインダーを装備出来るが、これはまだまだしない。

 この状態ではもうクサナギとは呼べないところだが、まだファントムの事をバラさない以上「クサナギ」で通す。


 銃火器はグレネードランチャー装備アサルトライフル、スナイパーライフル、超高硬度ヒートソード、大型ビームサーベルだ。

 アサルトライフルとスナイパーライフルは一般的なモデルよりも高威力のものに変更した。

 ビーム兵器はもっと増やしてもジェネレーターは大丈夫なのだが、ビームキャノンのみにしておく。

 ビームライフルは高威力だが、ゲームの舞台である大気圏内での威力の減衰が大きいのが難点だ。スナイパーライフルの代わりにならない。アサルトライフルの代替えにはいいが。




 メンテナンスと構成の調整をしているとサポートAIから報告があった。


『マスター、E.G.G.運営からメールが来ています』

「メール?何でここにメールが来るんだ?」

『運営がここの連絡先を調べたようです。メールだけは送受信出来るようにしました』

「で、内容は?」

『運営からこの宇宙戦艦を「国」として領地の管理・運営しないかと』

「確かにこの宇宙戦艦はでかいが広くはないだろう?」

『床面積的にはかなり広いです。現在ある国の中で一番狭い国の半分程です』


 意外に広いな。広くても部品庫、武器庫、格納庫、居室が多いだろ。

 他の国みたいに平地や森林地帯とかがあるわけではない。

 アーマードギアが本格的な戦闘が出来るような広さがないのが問題だ。


「そんなに広いのか……だが、艦内で戦闘出来るほど広くはないだろ。

 それに他の国がこちらを攻めにくい。こっちが有利すぎないか?」

『それはあります。更にこちらからの大型ビーム砲の1斉射で国の王城が消滅するでしょう』

「それ、ダメだろ……」


 こんな宇宙戦艦で領地の取り合いをしてたら、すぐに俺が統一してしまう。

 上空に浮いていればほぼ攻め込まれないし、ファントムで迎撃すればいい。

 有利過ぎて話にならない。それだとこっちもあまり面白くない。

 こちらの領地は分けれない事も考えると、国同士の戦闘には関与しない方がいい感じだ。


 ただ適当に領地の運営とか全然興味はないからやりたくはないのだが……


『マスター、どうしましょうか?』

「運営との対応はお前が表に出てやってくれ。今のところペンディングということで。

 あと、さっき話した、領地を譲渡できない、砲撃の1発で王城が消し飛ぶ、空を飛べる機体が少ないから戦闘にならない、と伝えてくれ。それらがどうにか出来ないと一方的な攻撃になってつまらんと」

『分かりました。伝えます』



 宇宙戦艦を国として運営するのはサポートAIに任せれば楽だ。

 楽だし、俺は今まで通り戦闘に専念出来る。

 ただ、「国」として他の国同士の対戦には加われない。宇宙戦艦自体の戦力があまりにも大きすぎる。

 元々E.G.G.には関係のないユニットだから、どうしてもシステムに馴染まない。現状無敵だろう。

 そういうのを運用するのは個人的に楽しくない。


 しばらくはサポートAIにE.G.G.運営との対応は任せて、大会の方に力を入れたい。


 クサナギの調整を任せて、一旦宇宙戦艦からメンテブースに移動する。

 時間があるしラウンジに移動して、他のプレーヤーの対戦を眺めよう。




 ラウンジでぼぉーっと対戦を見ている。

 数日後には中盤後半戦が始まる。それなのにE.G.G.運営が余計な言ってきやがって。集中出来ないだろ。

 それでも誰かの対戦を見てモチベーションを上げるくらいしか、今はすることがない。

 それとももう落ちて夕食を準備するかなぁ。


「よう、タケル。どうした?クサナギの調子が戻らないのか?」

「もうすぐだぜ、後半戦。俺達はもう負けたけど」

「クサナギは問題ない。元の状態に戻ってる。

 ただ、余計な案件が舞い込んできたんだよ」

「どんな?」

「ヴァルトラウテと静御前に求婚されたとか?ハハハ」

「そっちの方が悩む必要がないから楽なんだがな」


 断るだけだから楽なんだがな。もう3人もいるんだし。

 チームを組みたいという話でも、もう散々断ってるんだから断りやすい。


「「はあ?求婚に応じるからか?」」

「逆だ逆。こんな所で結婚してくれって言われたってする気になんねぇよ。

 それこそ性別を偽ってるかもしれねえのに」

「いやぁ~、確かそうだけどな。でも、本人には言うなよ?」

「言わねぇ。どのみちもう婚約者がいるからあまり相手にしたくない」

「もういるのかよ。羨ましい。マッカーサーもそう思うだろ?」

「いや、俺ももういる」

「お前もかぁ!?俺だけいないのか?」


 そうなのか。お互い年齢も知らないが、結構婚約者がいるものなんだろうか。いないだん吉が普通なのか分からないが。

 というかそんな事はどうでもいい。


「E.G.G.で国の運営をしてくれてって言われたらどうする?」

「一緒にやってくれるプレーヤー次第だよな?」

「ああ、誰でもいいってことはないな。ただ、やっぱり面倒だよな。やらないで済ませられる方法を考える」

「だよな。そんなもんだよな?」

「何だ?どこかから国の運営に誘われてるのか?」

「まあ、そんな所だな。あまり運営サイドの人がいないからって話で」


 現在運営サイドの人間は俺しかいないんだけど。後は宇宙戦艦のサポートAIのみ。

 サポートAIが一番頼りにはなるし、何でもこなしてくれるはずなんだが。それでもやるならちゃんとプレーヤーも参加させたい。

 ただ、ソロプレーヤーだったからあまり深い付き合いのプレーヤーがいない。そこが悩みだ。

 それなりに付き合いがあるプレーヤーはだん吉、マッカーサー、ヴァルトラウテ、静御前くらい。

 声をかければもっと乗ってくる奴もいるとは思うが、信用出来るかどうかと言えばどうなんだろう?ってところだ。


 それに一番の問題が「何をする?」かだ。

 今の所、他の国と同じように陣取り合戦が出来るような状態ではない。陣地が分けられるわけではないし、空を飛んでるとなれば取りに来ることもほぼない。

 現状飛べるアーマードギア自体が少ないから。

 何か別の戦い方をするミッションを作らないと、宇宙戦艦はあまり使い道がない。


 宇宙戦艦を出張ダンジョンとして解放するか?

 俺が乗り込んだ時と同じ事をするのは可能だが、内部が損傷するのは避けたいし荒らされたくはない。

 後は……新人の訓練施設的な所ならまだなんとかなるか。そういうスペースもあるにはあるし。


「大会が終わってから悩むかぁぁ」

「でも、断るつもりなんだろ?」

「今の所はな。何か面白い事があるなら参加するかもしれないってところだな」

「何か面白い事って?」

「まだ分からん」

「その面白い事が思いついたたら教えてくれよ。内容によっては俺も参加したい」

「いいな。俺も」


 という事で、やっぱり大会が終わるまでペンディングということで考えるのは止めた。

 終わってから何をするか考えよう。

 最悪突然現れる海賊行為でも面白いかもしれないし。


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