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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第042話-2 買い物に行こう

 服やアクセなどいろいろアイテムを買い揃え、トキオとも話をしばらくしてから別れる。

 トキオからは「家でイチャコラしてんじゃねぇぞ」と言われたが、そんなことを聞く気はない。家に帰ったらイチャコラするぞ。

 まだ、買い物の続きがあるけど。

 また学校で、と言ってお互いメタバースから落ちた。



「昼食は外で食べような。この辺を案内してる途中で」

「「「いいよ」」」

「さて、何がいいかな?」

「ラーメン食べたい」「私は中華がいいですね」「美味しければ何でもいい。嫌いな野菜がなければ」

「セイラ、野菜はちゃんと食べろ。肌が荒れるぞ」

「それでもお肉がいい」


 我儘な。中華ならラーメンもやってるし、ちょうどいい。

 お店を回る前に先に食べに行くか。


 家を出て繁華街の方に向かってしばらく歩く。

 セイラはお店の場所を知っているので、一番先頭を歩いている。基本的に家で食べてるので、中華の外食は久しぶり。セイラは楽しみなんだろう。

 近所のパン屋や喫茶店などの前を歩いてはお店の中をセイラが窓ガラスに張り付いて覗いていく。いつもの事だけどやめなさいって。

 エリーとアリーシャがそれを見て笑ってる。


 途中何度か曲がり中華のお店に着いた。

 公園に隣接していて、店内から公園の植物がよく見える。公園側のテーブルは人気席で、季節によって公園の綺麗な風景がよく見えるためだ。今は紅葉が綺麗だ。

 ちょうど今はそのテーブルが空いていたから案内してくれた。


「ここの紅葉も綺麗だね」

「春は桜も見えるぞ。ここで花見をしてる人もいるくらいだよ」

「そうそう、冬の雪景色も綺麗だった、滅多にないけど」

「いいですわね。その時に来たいですね」

「その時は夜の方が綺麗だぞ。ちょうど公園の照明がそこに当たってな」


 ここの話を3人としているとスタッフの人が注文を取りに来た。

 アリーシャがラーメンで、他に炒飯、酢豚、青椒肉絲、八宝菜等を注文して取り皿に分けて食べる事にした。


 セイラは相変わらず野菜があんまり好きじゃないから、肉が入ってるけどピーマンも入ってる青椒肉絲に手を出さないのを無理に食べさせた。八宝菜も野菜が多くてなかなか食べてくれないのをねじ込んだ。酢豚は肉ばっかり取ろうとするし。

 エリーも一緒になってセイラに食べさせてくれて助かった。

 中華はちょっと油が多かったりするけど、野菜が多く使ってるからセイラにはしっかり食べさせたい。

 アリーシャはラーメン……タンメンを夢中になって食べてた。ここのタンメンはスープが美味しくて、俺もたまに注文するんだよな。


 みんなで料理を堪能し、最後にデザート……愛玉子や杏仁豆腐を食べて店を後にした。




 このまま公園に入って散策する。

 紅葉のスペースや秋の薔薇のスペース等が綺麗でその中を歩いて、公園内の売店で飲み物を買って一休みする。


「この後はどうするの?」

「コミュニティセンターに行ってエリーの実技の授業の登録変更の確認してから、ついでに遊んでいこうかと思ってるけど」

「お父様の方でちゃんと登録変更してるはずよ」

「予約とかしてなくても遊べるの?」

「コミュニティセンターの場所の確認ついでにな。

 予約はなくても空いてればテニスやバスケも出来るぞ。バトミントンや卓球なんかは空いてる事が多いな」


 ネットでも登録変更は確認できるけど、コミュニティセンターの場所くらいは覚えておいて欲しいから。

 それにちょっと身体を動かしたい。スポーツで。

 そうでなくても学校がメタバースで動かないし、時々はしっかり運動させないとな、特にセイラは体重が増えちゃうし。



 ゆっくり話をした後公園内をぐるりと回ってから、コミュニティセンターに向かった。

 公園内を歩いてる途中エリーが気になる事を言い始めた。


「急に私まで増えちゃったけど、面倒臭いとかって思ったりしない?

 セイラとアリーシャもヤマトとの時間を取られたとか本当に思ってない?」

「何言ってんだ?別に思ってないぞ。面倒臭いと言うならセイラの方が面倒臭いだろ。今更だけど」

「私もそんな事思ってないよ?昼間はヤマトはみんなに平等だし、夜は……これまで以上に濃密な時間になってるし4人で楽しんでるから」

「確かにヤマトを取られてるとは思うけど、エリーもアリーシャも好きだからみんなで仲良く出来る方が嬉しい」

「セイラもアリーシャも気にしてないんだから、エリーも気にするな。今まで回りにいろいろ気を使ってたんだろうけど、うちでは好きにしてくれていいんだぞ。まぁ、夜は俺の身体に限界があるけど」


 前からそう思ってはいたけど、回りに気を使いすぎてるのは知ってた。

 学校でもセイラの面倒を見てくれてたし、俺や他の人からどう見られてるかは気にしながら過ごしてたんだろう。

 もう家を出てうちに来たんだ。自由にして我が儘言っていいんだと思うぞ?

 セイラとアリーシャも俺も少々我が儘言われても気にしないし、3人一緒に我が儘言ってくれても可愛いもんだと思うよ。


 エリーを諭すように3人で話ながら公園を抜け、コミュニティーセンターへ歩いて行く。

 途中パン屋に立ち寄り、おやつ用の菓子パンをいくつか買ってからまた歩き出す。パンはエリーに渡しておいたが、セイラがそれを狙ってちょっかいを掛けていた。それを防ぐようにしてエリーとセイラが仲良く戯れながら歩いてる。

 その間、アリーシャは俺に甘えてくっついて来て漁夫の利を得ていた。




 コミュニティセンターもそんなに遠くはなく、みんなで仲良く話しながら歩いているとしばらくして着いた。

 先ずは受付端末でエリーの事を確認。問題なく変更がされていた。

 これでここで実技の授業を受けれるようになった。また、体育の授業でセイラ達をエロい目で見る人間が増えるんだろうな。更に言いがかりを付けてくる奴が増えなきゃいいけど。


 4人でコミュニティセンター内を歩きながら、エリーに施設内を説明していった。

 バスケやフットサル、テニス、バトミントンのコートがある各種体育館、卓球や小イベントが出来るスペース、調理実習の出来る調理室などを回る。

 途中、調理実習の講師の先生に会ったので、次の実習から一緒になるエリーを紹介しておいた。

 「またお嫁さん?」って言われた。更に別れ際に「私に年相応の男を紹介してよ……」とまで言われ泣かれてしまった。農家の若い男なら紹介できるのですけど。


 それから体育館の方に戻りちょっと身体を動かすことにする。

 バスケやフットサルをするには人数がいないし、テニスもコートが使われていたので、バトントンにする。

 本格的にしなければそんなに疲れはしないだろう。

 ネットは自動で出し入れできるようになっているので引っ張り出しす。


 先ずは、俺とセイラ、アリーシャやエリーのペアで軽く対戦する。

 アリーシャはバスケもフットサルも出来るからバトミントンもある程度出来た。エリーは体育の実習の程は知らないがそれなりに上手かった。

 セイラは自分の近くに来たシャトルは打ち返すのだが、離れると途端にやる気をなくす。セイラと俺の間のはフォロー出来るが、セイラの向こうにいってしまうとどうにもならない。

 という事で、俺とセイラが負けた。軽くやってもだ。本格的にやると確実にボロ負けしただろう。

 その後はペアを変えてもう軽く2試合したけど、セイラと組むと負ける。アリーシャもエリーもフォローするのだけど俺と同じだった。フォローしきれない。


 1時間半ほど身体を動かし、セイラ以外は皆十分運動になった。これで終わりにする。


「エリーもアリーシャもバトミントンは十分出来そうだな?」

「向こうではテニスをやっててバトミントンはやってなかったけど、なんとかやれそうだよ」

「私は普通くらいかしら?お遊びくらいならなんとかって所。逆にセイラが自分のパーソナルスペースだけは落とさないのが微妙に凄いのですけど」

「まあな。その代わりほとんど動かん。フォローするのが大変過ぎて負ける。セイラが動いてなお落とさないならかなり強いんだけどな」

「動くの面倒」

「これだからな。もうちょっと身体を動かしてくれるといいんだけど」

「夜にヤマトといっぱい運動してる」

「それはこんな人がいるようなところで言うな!」


 他にもバトミントンをしに来ている人がいるのだが、そこにいる野郎共が俺を睨むんだけど。

 さっきまでセイラ達3人の胸が揺れるところを鼻の下を伸ばして見てたくせに。

 同じ体育の実技を授業を受けてる奴なら今更だけど、あまり近所にいる奴らを刺激したくはない。

 というこで、もうここから撤収する。




 そのままいつものスーパーへ行って、店長にエリーを紹介しようか。

 コミュニティーセンターからそう遠くはない場所にスーパーはある。ゆっくりクールダウンしながら歩いて行こう。

 スーパー内はいつものようにお客さんがほとんどおらず、割と珍しい食品や飲料、調味料等が置かれていた。こだわりのある人向けの穴場だ。

 すぐに店長が見つかったので声をかけて、エリーを紹介する。


「おや、久しぶりに来たかと思えば、またお嫁さんが増えたのかい?また夜は毎日お楽しみだね?」

「まぁ、嫁さんが増えたし夜はみんなで愛し合ってるのは確かだけど。セクハラ発言はいつも通りだな?

 それはまあいいけど、この調味料欲しいんだけど」

「ああ、今あるよ。でも珍しいね。この調味料、そんなに使わないでしょう?」

「この間旅行に行った時に、旅館で泣いてる女の子にヤマトが料理を作ってあげたんだよ」

「海外の子で地元の料理が恋しかったみたいで。その時にその調味料を使って、旅館の料理長にあげたんだよ」

「へぇ~、相変わらずヤマトくんは優しくて男前だねぇ。泣いてる女の子のためにお客のヤマトくんが作らなくてもいいのにねぇ?」

「「「ねぇ?」」」


 男前って。普通じゃない?小さい子が泣いてて、自分がどうにか出来るんなら、泣き止ませるためになにかしてあげるもんじゃない?

 セイラもそうだったしな。

 じいちゃんとばあちゃんの教育の結果なんだけど、どうしても放っておけない。


「いいだろ、そんなの。泣いたままにしておけなかったし、せっかく日本に来たのに嫌な気持ちで帰りたくないだろ?アリーシャは分かるだろ?」

「うん、分かるよ。私も小さい頃に日本に来て泣いてる所を助けてくれた男の子がいたもん。それで日本が好きになったんだから」

「「「へぇ~」」」


 へぇ~、俺も小さい頃に金髪の子の世話をした事があったな。他にもそういう事をする奴がいるとはね。

 アリーシャが日本を好きになったきっかけの話を聞けるとは。

 その誰だか分からない男の子のおかげで、アリーシャが俺の嫁さんになってくれたんだからありがたい限りだ。



「調味料も手に入ったし帰ろうか」

「今日の夕食は?」

「そうだな。肉じゃがと具沢山の豚汁とお浸しで」

「野菜が多い……」

「豚汁だから肉が入ってるだろ、肉が」

「野菜を摂らないと肌が荒れて、ヤマトが面倒くさがって相手にしてくれなくなるかもしれないかもですよ?」

「やだぁ」

「じゃあ、野菜を食べましょうね?」

「じいちゃんとこの野菜だから美味いんだぞ」

「ぶう、分かってるけど」


 これでセイラが普通に野菜を食べてくれるように、エリーが仕向けてくれればだいぶ助かるな、献立を決めるのに。

 とにかくみんなで仲良く家族の団欒を過ごせるように頑張らないとな。




エリーSide

 アリーシャが小さい頃に日本に来てたんだ。しかも、日本が好きになった理由が男の子に助けられたからとか女の子らしくて可愛いね。凄く綺麗な子なのに。

 でも……ヤマトも小さい頃に金髪の女の子のお世話をしたとか聞いた気がする。もしかして……ってことはないよね?


 セイラの野菜嫌いはちょっと困るわね。

 ヤマトのお祖父様の野菜なら食べるって聞いてたけど、ヤマトも大変だったのね。その辺は私も協力出来るかしら。

 ちゃんとセイラを綺麗に磨きあげないと。




セイラSide

 エリーがヤマトに協力してる……

 お姉ちゃんが増えた……


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