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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第041話 新生活

 文化祭の代休も終わって、今日から通常の授業に戻る。

 しかし、エリーがうちで生活するようになったので、これからエリーと生活についてのすりあわせが必要になると思う。

 とはいっても今日はまだ生活リズムはいつも通りで、昨日の夜も……お風呂やベッドでいろいろ4人で愛を深め合っていて、今日もお風呂に入ってから朝食の準備をする。

 ここ2日朝食が豪勢だったので、しばらくは閉める事にした。

 トーストとサラダ、コンソメスープだ。

 セイラの不満顔だったが、平日に戻った以上甘やかさない。


「セイラ、さっさと食え!今日からまた学校だぞ」

「ぶう〜、フレンチトーストとかホットケーキがいい。ドーナツでもいい」

「朝からドーナツなんか作れるか!」

「ドーナツは私も食べたい」

「私も食べたいですわ。家で作るのなんて見たことないですし」

「作るなら休みの日のおやつだ」


 朝食をみんなで仲良く食べ、セイラには満足させるだけ食べさせてようやく終えた。

 それからは……セイラとアリーシャに顔を洗わせて髪を整える。

 と、その前に制服に着替えさせて姿見の前に座らせて髪をいじていく。先ずブラシで髪の流れを整えて、ヘアオイルでツヤツヤにする。一応お風呂でトリートメントとか念入りにしてあげているんだけどな。

 それからセイラは裏編み、アリーシャはフィッシュボーン編みにしてみた。2人共大人っぽく出来たと思う。

 エリーについてはボブなので今日は自分で整えたようだが、そのうちエクステ付けて3人揃えてみるのも面白いかな。


「いいなぁ、2人ともヤマトに髪を整えてもらえて」

「しばらく待ってくれ。生活が落ち着いたら時間を作るから」

「私で良ければ一緒にやるよ。セイラの方も手伝うよ」

「そうしてくれると助かる」

「これからはみんなでやればいいわね?」


 髪を整え、セイラの制服も整え、3人をPCに座らせてメタバースに送り出す。

 あとは俺の支度をして自分もPCに座って、メタバースにダイブする……




 いつものように校門の前で3人を待たせて、俺がメタバース内に降り立ち待ち合わせ場所に行く。

 いつもなら2人のところがエリーも加わって3人になっているため、更に校門の所に人が集まっていた。校門がかなり塞がれ人通りが悪くなっている。

 さっさと解散させないとな。

 セイラとアリーシャ、エリーにメッセージを送って出てきてもらう。

 囲みから出てくるとなるとこの3人の場合、モーゼが海を割るかの如く人混みが左右に分かれ道が出来て出て来た。


 3人が出て来たはいいが、途端に俺の腕や身体に抱き着き動きにくくなった。早くこの場から逃げようかと思っていたのに、これでは逃げられない。

 それでも3人に嫌がるような事はしないだろうから、遠巻きにこちらを囲んでいるだけだった。

 これだとエリーも俺のものになったんだと宣言して見せびらかしているようになってしまう。また俺がヘイトを稼いでしまう。この中に何人同じクラスの男子がいるんだろうな?気が滅入ってしまう。


 結局見せびらかすように4人で一緒に歩き教室に向かう。途中の廊下や階段にいた生徒が振り返り凝視する様は、個人的にちょっと居た堪れない。

 しかも、後ろにいっぱい人を、特に呪い殺しそうな目をした男子を引き連れて教室に行くとかどうなんだろうな?嫌な大名行列だ。

 こんなに居たら気の弱い奴だと失神したりしそうだな。俺もメンタルが強くなったもんだ。


 教室に入れば居なくなるか……と思いきや、教室の廊下の窓の所からこちらを睨んでる。教室の中でもクラスの男子の一部が睨んでる。

 やだなぁ。


「よう、おはよ、ヤマト。文化祭ぶり。元気にしてたか?」

「おう、トキオ、おはよ。まぁ元気にしてたよ」

「そうだよな?セイラ嬢とアリーシャ嬢と一緒だったんだから元気だよな?

 で、これは何だ?お前が睨まれてるけど」

「まぁ、ちょっとな」


 どうせしばらくしたら分かるんだろうけど、今は誤魔化しておこう。




アリーシャSide

 今日はいつもに増して人が多いなぁ。エリーが増えたから?

 エリーも一緒にヤマトと暮らしていくんだから放っておいて欲しいなぁ。

 それから教室までついてくるのも。ヤマトに何かするつもりでないんだろうけど、いやだなぁ。


 教室に着いてセイラとエリーの3人で話してると、いつものクラスの女子が来て話し始めた。

 3日の代休の間の話をしに来たみたい。


「アリーシャとセイラはヤマトくんと何処かに行くって言ってたよね?」

「うん、厳島神社と水族館、原爆資料館に行ってきた」

「……厳島神社と原爆資料館って、デートに行くとこじゃあないよね?」

「厳島神社に近い所にあるし、知っておいた方がいいからって」

「ふ〜〜ん、ヤマトって考え方が大人というか堅い感じがあるよね。先生みたい」

「厳島神社は私が見たかったから。ああいった古い建物が好きなのよ。家に近い所にある神社も連れて行ってもらったし」

「だよね。アリーシャは見るのに興奮してたもんね」

「「「「へぇ~、ヤマトくんはちゃんと分かって選んでるんだ。優しいね」」」」


 ヤマトはちゃんと私達の好みを考えて選んでるんだから。

 でも、ヤマトの好みって何だろう?

 いつも私達の好みを優先してくれてるよね?

 強いて言えば料理とか食材とかなんだろうから、セイラが美味しいものを食べたいっていうのに付き合えばそれでいいのかもしれないけど。

 でも、ちゃんと好きな事やしたい事を言って欲しいなぁ。


「原爆資料館もためになったよ。あれはちょっと怖いけど見ておいた方がいいと思うよ」

「うん、泣いちゃうほど怖い」

「「「「え〜〜」」」」


 見るか見ないかは自由だけどね。


「あ、そうだ。今日はエレナさんと校門の所でヤマトくんを待ってたよね?」

「うん、一緒だったよ。ね?セイラ」

「うん、今一緒に暮らしてるから、一緒に学校に来た」

「セイラ、それを言っちゃうとヤマトが困りますわよ?」

「あ!?」

「あらあら」


 確かにヤマトが困ってるだろうな、今まさに。

 向こうでトキオと男子が大声上げてるみたいだけど、ヤマトは大丈夫かなぁ?


「どういう事?エレナさんまでヤマトくんと暮らしてるの?」

「旅行もエリーと一緒に行ったんだよ」

「ヤマトと親戚なのは話した事があったと思うけど、お父様が忙しくて家に私独りで寂しそうだからって。

 ヤマトの所なら女の子も増えたし寂しくないだろうからって、叔父様にお願いしてくれたんです」

「「「「へぇ~、本当のところは?」」」」


 バレてるよね?エリーもヤマトが好きなのが。

 エリーのお父さんにヤマトが頼まれちゃってるし、もう私達と同じでお嫁さんになるんだもんね。

 それにヤマトに遺伝子をいっぱいもらってるんだから。




ヤマトSide

「ヤマトォォ、どうなってるんだよぉぉ?」

「「「「そうだ、どうなってるんだ?」」」」


 セイラが向こうで何かを口走ったのが聞こえたらしい。また余計なことを。

 どのみちすぐバレるとは思ってたけどな?


「旅行にエリーも一緒に行って、昨日からうちで生活するようになっただけだ」

「何羨ましい事してんだよ。しかもセイラ嬢もアリーシャ嬢も一緒なんだろう?2人とはもう子作りしてるんだろ?

 それなのにもう1人とかどういう事なんだよ」

「伯父さん、エリーの親父さんに頼まれて預かってるだけだって」

「そんなの嘘だろうが」

「「「「そうだ、それだけで済むはずがない。ヤマトならもう襲ってるんだぁぁ」」」」

「襲うとか人聞きに悪い事言うな。俺は無理にそんな事したりはしないぞ?」


 襲ってはいないが……やる事はやってしまっているのは確かだ。

 将来の嫁だけど静かな学校生活を考えるとしばらくは隠しておきたいけど、直ぐにバレて彼女のいない男子に目の敵にされるんだよな。それならもういっその事バラした方がいいか。


「……実はな……エリーも俺と結婚する予定になったんだ。うちの両親も了承済みだ。

 ただ、旅行に行くまでは俺も知らなかったからな?旅館に着いて初めて知ったんだから」

「ヤマトが学校のトップ3を独り占めとか許されると思ってんのかぁぁ?」

「トップ3って……他にも綺麗な娘がいるだろ?知らんけど」

「胸が大きいまで入れたらだよ。セイラ嬢達みたいにスタイルがいいこ娘は居ないんだよ」

「「「「うんうん、俺達の知ってる過去の先輩を含めても3人程の娘は居ない」」」」

「胸が大きくなくてもよくないか?好きになれば小さくても……」


 俺は3人の胸が小さくても好きだし愛せるぞ?

 そんな所だけで決めはしない。ちゃんと内面を見て決めてる……はず。

 逆にそんな所だけで決めたら失礼すぎるだろう。将来も付き合っていくつもりなら。


 そんなところにダグが来て話に参戦する。

 こちらも代休中彼女と旅行に行ってやりたい放題していたそうだ。


「エレナ嬢まで嫁にするのかよ。すげぇな?」

「別に狙ってそうなったわけじゃないからな?

 そっちはどうなんだ?彼女と旅行に行ったんだって?」

「そりゃあもういろいろと……それ以上は言えないけどな」


 そりゃあそうだ、彼女が出来て結婚まで見ていればそれはしちゃうよな?親公認だもの。

 仲良くやってるところはさぞトキオ達には目の毒だろう。


「ダグまでもう嫁さんがいて子作りしてるとか羨ましすぎる。どうすりゃ出来るんだよ?」

「「お前らがアクションを起こせばあるいは……?」」

「「「「「「そりゃあそうだけど」」」」」」


 実際、合宿の同じ班の男子はそのまま今も付き合ってるらしい。

 あの時、トキオもアクションを起こしていれば……あるいは彼女が出来ていたのかもしれない。

 それは分からないけどな。


 このまま、トキオ達クラスメイトと話をしてホームルームの時間まで過ごす。

 しかし、トキオ達俺のそばに居る奴らとは関係なく、まだ回りや廊下に俺を睨んでいる男子が大多数いる。今後の休憩時間に俺がどうなるか、まだ分からない。

 無事でいられるといいのだが……


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