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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第037話-6 競技大会中盤前半戦 11回戦目1

 1日メンテに時間をかけてしっかり調整した。

 今日は中盤前半戦5回戦の11回戦目。クサナギ<改>にはたぶん大きな問題はないだろう。



 対戦相手については、格闘戦も射撃戦もこなすオールラウンダー。俺と同じスタイルのようだ。

 これまでの対戦映像を確認したところ堅実なプレーヤーのようだった。あまり無茶な行動はせず、チャンスを待って攻撃をしている。

 その点では俺とは真逆だ。自分を囮にしてでもチャンスを作る俺とは。

 どちらかが優れているというわけではないが、自分を囮にするような戦闘はあまり勧められたものではない。

 自分以上のレベルのプレーヤーを相手にするくらいのつもりで戦わないといけない。


 そして、相手の機体は、機体名「顧菟(こと)」と名乗るだけにウサギのように高くジャンプし高速移動もする。

 ケスカほどではないが、高度を活かした立体的な攻撃を仕掛けてくる。上からの射撃に要注意だ。

 ただ、ビーム兵器を持っているような強力な機体ではなく、重量クラスのクサナギより軽量な中型クラスの機体のため格闘戦のパワー勝負になればこちらに分がありそうだ。

 それに今のクサナギ<改>ならジャンプでも負ける気はしない。空中戦で戦うのもおもしろいかもしれない。

 と、いつものように対戦相手の有利な条件で戦ってしまいそうだ。



 対戦まで時間がまだまだあるため、他のプレーヤーの対戦を観戦する。

 いつものように、まずヴァルトラウテの対戦がないか確認すると既に終わっていた。

 勝者はやはりヴァルトラウテだった。

 内容を見ていくと……荒れてるなぁという感じだった。

 いつものようにほぼ一撃で終わらせるような展開ではなく、一撃で終わらせずネズミをいたぶる猫のような感じだった。

 何でこんなことをしているのだろう?対戦相手、ご愁傷様。


「よう、モテてるタケル。元気か?」

「そうそう、モテてるタケルくん。今日も対戦だよな?どうよ?」

「元気だし、対戦の準備は整えてあるが?何だ?『モテてる』とは?」

「この間、ヴァルトラウテと静御前に問い詰められただろ?」

「ああ。それが?」

「あ~、分かってないな?」「分かってないな?」

「??」


 よく分からない。ただ、使わないパーツをやる約束をしただけ話なのに。

 ヴァルトラウテだってもらってるよな?


「ケスカのプレーヤーにパーツをやる約束をした話だろ?使わないパーツを有効利用してもらうだけだし。

 それにヴァルトラウテの方にも、お前達にもパーツをやったよな?何かあるのか?」

「天然なのかゲームバカなのか……美人さんにパーツをあげているのが気に入らないんだよ、あの2人は。

 2人より先にタケルのチームに入るんじゃないかって」

「??俺はソロでしかやるつもりはないって言ってるはずだが?」

「うわぁぁぁ、ダメだ。分かった。タケルがそういう方面に理解がないことが。

 仕方ない。2人にはそのように言っとくよ」

「??よく分からんがよろしく」


 対戦前に2人のよく分からない茶々が入ってたが、まあいい。

 このままメンテブースに入って、機体を確認したらコクピットに入って精神統一しよう。

 中盤前半戦もこの対戦を入れて後2戦だ。大きなダメージもなく勝ち上がりたい。



 <<<Battle Start>>>


 対戦が始まりクサナギ<改>が転送された。


 今回のステージはスタンダードな市街地。前にも対戦した時に使ったステージだ。ビル群や公園、幅の広い道路がある。

 ビル群は背の低いビル群もあり、そこでの戦闘は注意が必要だろう。

 公園部分は、前回同様噴水を中心に芝生の広場と森林部分があり、アーマードギアが走り抜けたらボロボロになる。

 ビル群や公園の間の大きい通りは100m幅の道路があり、そこだけでもホバーリングでの高速移動中の戦闘は可能だ。

 どこで戦うかで戦い方が変わるだろう。



 クサナギは背の低いビル群の中に降り立った。

 低いビルとはいえアーマードギアの3倍程度の高さがあり、回りが目視で確認出来ない。パッシブスキャンでは索敵精度が落ちる。

 今の所近くのビル群にはいないようだ。

 また中央の公園に移動するか。


 道路を中央の方へ移動し始める。

 回りはビル群だから上から飛んできそうで怖い。周囲を警戒するが特に何もなく、公園に隣接する道路に出た。


 ここから公園内は木々に邪魔され一望出来ない。中に入ってみるしかないか。

 公園内に入り中央の噴水の所まで行き索敵する。パッシブスキャンでは見つけ切れず、アクティブスキャンに切り換えた。

 スキャン直後すぐに近くに反応が有り、そこへ向かって一気にクサナギを加速させた。芝生の広場を走り抜け、森の木々の中へ突っ込み、敵機「顧菟(こと)」に迫る。

 しかし、顧菟(こと)はこちらと対峙せず、ジャンプし森を飛び越え逃げ始めた。

 俺はアサルトライフルを撃ち始めるが、顧菟(こと)はジャンプしては森に降りまたジャンプを繰り返し、銃弾が当たらなかったようだ。

 そのままビル群の方へ逃げて行くのが見える。


 俺は公園を出て道路を渡りビル群に向かう顧菟(こと)を追いかけ、ビル群に入る前に捕まえる。

 アサルトライフルの斉射をことごとく避けられ、距離が開き始めている。クサナギを更に加速させ追いすがる。

 近付くにつれジャンプして回避を始める。クサナギを飛び越え後方に逃げたり、ジャンプ中にアサルトライフルを撃ってくるようになった。


『くぅ。ケスカの対戦後だからまだ追えるけど、初見だったら回避もできねぇ』


 それにファントムから移植したパーツの装甲が硬いからまだなんとかなっている。前のクサナギのパーツだったら、もう何発も装甲を貫通してるはずだ。

 機体性能だけでなんとかやれてる状態だ。どうにか反撃しないと。



顧菟(こと)Side

 硬いなぁ、クサナギの装甲。アサルトライフルが全部弾かれてるよ。どうなってんの?

 こちらの動きは追えてるみたいだし、向こうの銃弾は避けるのがギリギリ。全然余裕がないよ。

 早くビルのある方に入りたい。あそこなら別の通りに移れば隠れられるし、ビルから更にジャンプして攻撃出来るし。


### 続く ###


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