第034話 新学期 クラス替え
新学期が始まる。クラス替えももう先に確認してある。
家でセイラとアリーシャが大喜びで、その後俺も喜びのあまりいっぱい頑張った。
新学期最初の日。
朝食はクラス替えで喜んでいる2人を更に喜ばせるため、ホットケーキを作った。
フルーツをたくさん乗せ、クリームもタップリ盛っておいた。
サラダはヨーグルトソースをかけたものにした。
ちなみに父さん達も同じ頃に起きたので、こっちで同じものを作って出した。父さんのはクリームはほどほどに。
「3人共同じクラスになったんだって?良かったね、セイラちゃん、アリーシャさん」
「「はい。学校でも3人でイチャイチャ出来ます」」
「ほどほどにね」
「学校でそんなにイチャイチャしねぇよ。普通だよ。回りに抹殺されるわ」
学校は勉強する所なんだからそこら辺はわきまえて行動しないとな?
それに無闇に回りを挑発したくないし。
「ヤマト、そのくらいの覚悟も出来ていないで2人と結婚するつもりなの?」
「じいちゃんとこの若手ぐらい大人の人なら大丈夫だけど、学校の俺と同じぐらいの男は手加減知らないからな?
彼女がいた事もなければ童貞な奴らは、ひどい憎悪をこっち人向けてくるんだぞ?父さんは知ってるだろ?」
「ああ、まあな。母さんの時もそうだったな。母さんも人気があったから僕もひどい目にあったよ」
そうだろうそうだろう。俺はその上2人だから更にひどいんだが。
学校でイチャイチャはしないが普通に仲良くはするつもりだ、これまで通り。多分……絶対に……そうだとは言い切れないけど。
俺は2人を大事にするんだからほどほどにだ。
なるべく回りに憎悪の目を向けられない程度に、仲良く学校生活を送りたいぞ?
そんな話をしながら朝食を終え、セイラとアリーシャの支度をし始める。
服は制服なので特にコーデを考える必要は無くて助かる。
歯磨き、洗顔をした後に保湿などメイクの下地を作っていく。学校へは2人ともナチュラルメイクでいくのでほどほどに済ませる。
さて、髪形はどうしよう?今日はそのままストレートに流したままにしようか、清楚っぽい感じで。
いつものように先に2人を学校に送り出し、俺は自分の準備をしてメタバースにダイブする。
校門前で2人を落ち合うけど、相変わらず2人の人気は高く回りは囲まれていてなかなか合流できない。
もう2人は俺と一緒になるつもりでいるんだから、野郎共はここに居ても何にもならないんだけどなぁ。女子は2人を見たいだけ?
2人が俺に気付いてくれてようやく抜け出してきた。
校舎に入って教室に向かうけど、今日からは前とは別の教室。でも3人一緒の教室だ。
セイラとアリーシャと揃って教室の扉から入ると、知らない生徒もいる教室だった。
セイラとアリーシャが入ってきた途端、中に居た女子達がキャーキャー言って2人に近付いてくる。当然俺は不要なので2人を取り巻く輪から放り出された。
「よう、ヤマト。また、同じクラスだな?」
「おう、トキオとダグ、卒業までよろしくな?」
「ああ、よろしくな。
ヤマトはセイラ嬢とアリーシャ嬢と一緒になったんだな。良かったな。俺も彼女が同じクラスになったぜ」
「そりゃあ、良かったな。でも、あまり教室でイチャイチャすんなよ?トキオが泣くからな」
「うるせぇ、泣かねぇよ、ヤマト。そのうち俺にも彼女が出来るんだから……」
「「うんうん、そうだな。トキオ」」
しかし、セイラもアリーシャも女子にも人気があるんだよな。女子に人気がある分にはいいんだけど。
俺はそこに入っていく事は出来ないので、トキオやダグと話を続ける。
「そういえば、ダグの彼女は家に帰ったのか?」
「いや、まだ家にいる。うちの母ちゃんが引き留めてて帰さないんだよ」
「仲が良いならいいんだけどどうなんだ?」
「仲も良いよ。友達以上に仲が良いよ。娘と言っても過言ではないくらいだよ。
夜以外はずっと取られてるんだよなぁ」
「ダグ、それでも、俺はお前が羨ましいぞ。嫁姑問題がヤマトと同じで全然ねぇよな?」
よっぽど相性が良いってことなんだろうな。
うちは母さんが娘が欲しがってたし、セイラとは付き合いが長いし。本当に娘扱いしてたからな。
アリーシャは……何か我慢してる様なことがないといいな。見た限りでは大丈夫だと思うし、相性は良いのかもな。
まぁ、母さんが可愛がり過ぎで困惑してる部分があるけどさ。
これはお互い時間が解決してくれるんだろう、普通の嫁姑と同じで。
「ヤマトとダグはいいよなぁ。もう親と彼女が仲良くて嫁として見てもらってんだもんなぁ」
「トキオは光源氏計画を実行すれば、嫁姑問題はほぼないんじゃね?なぁ、ダグ」
「一桁の従姉妹の子だっけ?親族なら嫁姑問題はほぼ起きないだろ?」
「お前らなぁ。大きくなるまで我慢してろって?
大きくなる頃に他に好きな人が出来たとか言ったらどうするんだよ」
「だから光源氏計画なんだろ。ずっとお前を好きになるように仕向けるんだよ」
でもまぁ、確かに無理だろうな。
傍にずっと居るわけじゃないから、ほぼ確実に他に好きな人が出来るだろう。
もっと身近に彼女を作った方が確実だ。
今年や来年頑張ってくれよ。
セイラSide
教室に入るといきなりクラスの女子に囲まれちゃった。
ヤマトは弾かれて追い出されちゃったんだけど、何だろ?
「クラス替えでセイラとアリーシャさんとエレナさんと同じクラスになれて嬉しいです」
「「「「「「うんうん、そうよね」」」」」」
「私もアリーシャさんとも同じクラスなれて嬉しいですわ」
「私もエリーと一緒なのは楽しみだよ」
「ヤマトも一緒だよ。楽しい2年になるといいね。いっぱい学校でもイチャイチャ出来るよ、エリー」
「セイラさん、イチャイチャはちょっと」
え~~、せっかくヤマトも同じクラスになれたのに。
自分の気持に正直になろうよ、エリー。
「学校の三大美少女と一緒なんて自慢だよね?」
「うん、スタイルもいいし。どうやって維持してるのかな?」
「ファッション研究同好会のキーパーソンの3人だもんね。私達も参考になってるからね」
「その近くにいられるのはいいよね?」
「「「「そうそう」」」」
私もアリーシャもエリーも別に偉くも何ともないんだよ?
ファッション研究同好会もヤマトが仕切ってくれてるから上手くいってるんだけど。アリーシャもエリーもヤマトがいるから参加してるだけだし?
それに他に参加してる男子もいるから同好会は成り立ってると思う。服を選んでくれてるから。
「同好会で私達って別に偉くもなんともないよ?ねぇ、アリーシャ」
「そうそう、ヤマトや他の男子がコーデを選んでくれてるから成り立ってるんだし」
「そうですわね。私達がコーデを選んでないのよ?」
「「「「「えっ?」」」」」
やっぱり何か勘違いしてるよね。
ヤマトSide
セイラとアリーシャにエリーが加わって、集まっている女子の数が凄い事になってきてた。
エリーがいるからどうにかしてくれると思うけど。
逆にこっちは男子が集まって来た。
「ヤマトだっけか?セイラさんとアリーシャさんの彼氏とか聞いたけど」
「いや、もう婚約者とか旦那だよな、ヤマト。家族公認らしいし」
「「「「「羨ましい過ぎる。あの身体を自由にしてるってことだよな?」」」」」
「2人のことでいやらしい想像をすんな。もう大事な俺の嫁なんだからな」
「「「「「くそっ」」」」」
そうは言っても始まった妄想は簡単には収まらない。
俺を見つつも、脳内では妄想の限りを尽くしているのだろう。あんな事やこんな事をしているところでいっぱいなのだ、きっと。
「それでどうかしたか?」
「ああそうだ、エレナさんはフリー何だろ?最後の希望なんだ、紹介してくれよ」
「「「「「「俺にも」」」」」」
エリーを紹介とかって自分で行けよ。そんな度胸もないのか?
それじゃあダメだろ。
どういうのが好みだとかは聞いてないけど、自分から直接アクションを起こすような奴じゃないと認めてくれないだろう。
昔はメッセージで告ったりしてたみたいだけど、今時そんなのスルーされるだけだしな。
「自分で話しかけた方が良いだろ?自分で声もかけられない度胸もねぇ奴って思われるだろうし。
余計なお世話と思われるだろうけど、俺としては遠縁の親戚だから下手なのと会わせたくない。いずれ俺の遺伝子をもらうとか言ってるらしいから、俺が別の男を紹介するの悪いからな」
遺伝子をもらうって子供を作るって事だろ?ただ子供を作るだけでいいのか?
俺としては何か嫌だな。無責任な感じで。
エリーの所は一族で金持ってるから、シングルマザーでも大丈夫なんだろうけどさ。
「ヤマトォォォ、何だそれは?俺は聞いてないぞぉぉぉ」
「「「「「「「学校の三大巨乳美少女全員を独り占めするつもりかぁぁ?」」」」」」」
「いや、俺もセイラとアリーシャから話を聞いただけだし、父さんから家系的に同じ一族の男からそういう事をする事があるって聞いたから」
「なんだそりゃあ。なんでお前ばっかり……1回死んでこい!!」
「やっぱり吊るそう。なあ、みんな?」
「「「「「「異議なし」」」」」」
「エリーについては俺も知らないところで動いてんだから、文句を言われても困るぞ!」
ぎゃあぎゃあとそんな話をしているとホームルームが始まり、新学期の挨拶や自己紹介が始まった。
俺の自己紹介は野郎共の野次で酷いものになった。随分女癖が悪いナンパ野郎という感じに。
セイラとアリーシャ、エリーは笑って流してたけど。
しかし、これでこの先も3人の事でいろいろトラブルがある事は確定のようだ。
静かに学校生活を送りたいんだけどなぁ……




