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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第032話 学年末の騒動

 E.G.G.の競技大会の序盤戦を無事にクリアし、来週は休息期間で大会はお休み。

 特にダメージを受けていないけど、この期間を修理に充てるプレーヤーもいる。ただ、対戦相手にもよるがそんなプレーヤーはこの先勝ち進めない。

 俺は構成を一部変更して、宇宙戦艦内で調整とフレームのチェックを行う予定。


 そんな頃、リアルもメタバースも年度の切り替わり時期だった。

 リアルはそれほど何かあるという事はないが、メタバースは学校など年度末は進級や進学するというちょっとしたイベントがある。

 俺達も進級しクラス替えがあったりする。



 そんな俺達だけど、今日も今日とて3人で一緒のベッドで全裸で抱き合って寝ている。昨日の夜もお楽しみだったから。

 そんな事をしていても今日も学校に行かないといけない。

 2人を起こし3人でシャワー浴びて朝食にする。


 朝食は昨日のうちに作っておいたピザトーストをオーブントースターで焼いていく。

 余れば冷凍保存するから結構な量を作ってある。それにこれならセイラが乗ってる野菜を食べてくれるし、ピーマンとか。

 後はコールスローサラダを作って出す。


「ヤマト、ピーマン好きじゃない」

「じゃあパプリカにするか?苦くないからそっちの方がいいか?」

「苦くないけど見た目がピーマンっぽいよ」

「ははは」


 いつものやり取りとはいえ、セイラがピーマンに文句を言う。ピザトーストとかにすると食べれるのに。

 セイラの好き嫌いは完全にどうにか出来てはいないけど、まだましになってるからいいんだけど。


 父さん達は来週いっぱい休みだからまだ寝てる。昨日の夜も俺達以上に頑張っていたようだ。最近以前より夫婦仲がよく、見てて恥ずかしいくらいだ。

 本当に弟か妹が出来そうだ。

 父さんの朝食も準備してあるから、俺達が学校に行った後にでも食べてくれるだろう。


 朝食の後はいつものルーティンをこなし、セイラを磨き上げる。薄い化粧を施すが、以前より色っぽさが増している気がする。

 髪も整え、今日はアップにしてバレッタでまとめて、少し大人っぽくしてみた。

 アリーシャの方も同じように磨き上げる。2人平等に手をかけてあげないといけないと思っていろいろするようになった。

 化粧は派手にならないようにしつつ、ちょっと濃い目に。その方が合うんじゃないかと思う。

 髪型はツインテールにしてみた。そのうちお団子付きもするかもしれない。


 学校に行く準備が整ったところで先に2人をメタバースに送り出し、俺も軽く整えてダイブした。




 いつものように校門で2人が待っていたのでそこに合流するが、相変わらず回りを人が囲んでいてなかなか辿り着けなかった。

 人気があるのは分かるが、もう俺の婚約者なんだけどな?

 ようやく囲みの中に入り込んで2人を連れ出す。

 囲んでた中の男たちが「ブーブー」とブーイングをするが知ったことではない。


 3人で話しながら教室に向かう。


「ヤマト、来週から新学期なんだよね?クラスはどうなるの?」

「今年はクラス替えがあるぞ。今日発表されるから後で確認すればいいよ」

「新学期は一緒のクラスだといいなぁ」

「私も違うクラスにならないといいなぁ」

「家ではずっと一緒なんだから違っても大丈夫だろ?」

「「え〜!学校でも一緒がいいよ」」


 いやまぁ、学校でも一緒がいいけどな?

 でも、あまりやっかまれるのは嫌だし、それよりイチャつけないからクラスが違ってもそれほど変わりはないんだよな。

 口に出して言わないけど。



 教室の入口でセイラと別れて自分の席に着く。

 今日も先に着いていたトキオがこちらに来て話を始める。


「E.G.G.の大会はどうよ?」

「序盤戦は完勝したよ。ダメージもほぼほぼないし、一部構成の組み替えと再調整して中盤戦かな」

「そっか。こっちも勝ち進んでるよ。中盤戦で戦うことになったらよろしくな」

「参加してるプレーヤーが多いからな。戦うことになるかは分らないけどな」


 実際参加者はとんでもない数いるため、6回戦勝ち上がったところで実際大したことではない。

 ここから先が本戦の予選のようなものだから、まだまだ数多のプレーヤーがひしめき合っているんだよな。


「そういやあ、ヤバい奴がタケルって奴に負けたらしいな。それで付け回してるとかしてないとか」

「ヤバい奴ってアレか?あれに付け回されてんのか?ご愁傷様だな、そいつ」


 マジに付け回されてんのか?どうなんだ?

 はっきりししねぇと夜も眠れなくなるぞ。2人と楽しんでるけど。


「ここの所ラウンジにアレが来ていないから、はっきりしてない所だが」

「はうぅぅぅ……」

「どうした?」

「なんでもない」


 アレが来ないといいな。特に大会中は見たくない。

 正気ではいられないだろう。その時の対戦相手がどうなるか、自分がどうなるかは分らないな。


 まあいいさ、そんな事は。

 他の話題に切り替えよう。


「そういえばクラス替えがあるんだよな?ヤマト」

「あるよ。今日の午後には発表されるだろ。特に成績順とかないからランダムだと思うけどな?」

「じゃあ、セイラ嬢とアリーシャ嬢とエレナ嬢が一緒のクラスになる事があり得るんだよな?」

「ああ、2人とエリーが同じクラスになる事は可能性としてあるよ。

 後は運と先生のさじ加減だな」


 エリーが家の力を使って同じクラスにするかもな。

 クラス編成に介入したところで別に大したことじゃないからな。

 クラスという考え自体が特別重用な事ではなくて、ただ便宜上集めているだけだもんな。


「学校の3大巨乳美少女が1クラスに集まったら……天国だよな?」

「俺的には家で2人に囲まれて天国だから気にならない」

「お前はっ!羨ましい奴め。俺達彼女もいない奴等に気分だけでもおこぼれをくれよ」

「気分だけとか寂しくね?」

「……うん……寂しい」


 そこに彼女持ちのダグが参戦して来てしまう。


「よう、ヤマト、トキオ。クラス替えだな?彼女と同じクラスになりたいところだ」

「ダグ、おはよ。俺も2人と同じクラスになりたいけどな。

 でも、妬まれそうでちょっと怖いけどな」

「「今更だろ!!」」

「は!?」

「お前はとっくの昔に妬まれてんだよ。同じクラスなったぐらいで変わりはしねぇよ」

「そうだな。妬まれてないとか思ってたんなら鈍感すぎるだろ」

「そんなに鈍感?」

「「ああ、2人についてはな」」


 そうかなぁ?まぁいいよ。


「でも、うちの2人とエリーと、その上ダグの彼女までは流石に同じクラスは無理だろうけどな」

「希望ぐらい持たせてくれよ」

「俺は彼女と一緒ならそれでもいい。ヤマトやトキオと違っても」

「「友達甲斐のない奴め!」」



セイラSide

 ヤマトとアリーシャと別れて教室に入るとエリーがもう来てた。

 他にも仲のいい女子も来ていたから、新学期の話をしてた。


「セイラはヤマトとアリーシャと同じクラスがいいわよね?」

「うん、同じ方が良い。家でいつも一緒だけど、学校でも一緒がいい」

「「「「家でも一緒なの?」」」」

「うん、今は2人ともだいたいヤマトの家で生活してるよ。

 ヤマトの両親も、うちの両親もOKしてるから」

「「「「もう結婚してるのと一緒じゃない?凄〜い」」」」


 回りで聞き耳を立てていた男子が凄い形相になってるよ?なんで?

 私達とヤマトだけのことなのに。


「うん、みんなの両親は早く孫の顔を見たいから頑張ってねって。

 ついでにヤマトの両親も頑張り始めた」

「あらあら、叔父様もですか?ヤマトも弟か妹も一緒に出来そうなんですね。

 お祝いを考えておかないと」

「そうだね、アリーシャと私も考えておかないと」


 男子が更に怖い顔になって席を立って、隣の教室に向かってってるよ。

 どうしたんだろう?

 ゾンビやオーガみたいなんだけど。


「セイラも男子を煽り過ぎ。ヤマトと2人が子作りしてるとか、男子が泣くどころじゃないわよ」

「え〜、ヤマトはいっぱい可愛がってくれるんだもん。でも、ちゃんとピルも飲んでるよ。子供はたぶんまだ出来ないよ」

「「「「やっぱり、いいなぁ」」」」


 うん、羨ましいでしょ?あげないよ?

 それにこれから先の事ももう話してるから、私はヤマトを支えないとね。


「もう新学期になるけど、ヤマトは卒業したら進学するの?」

「ん~~、進学はしないよ。おじいちゃんの跡を継いで農家やるって。

 この間、おじいちゃんの家に行った時話し合ったんだよ」

「でも、ヤマトくんは成績良かったよね?どこかからお呼びがかかるんじゃないの?」

「そうですね。ヤマトの成績なら呼ばれてもおかしくはないけど、別に農家をしながらでも空いてる時間でも勉強できますから。

 それに農業の研究という方面で進学って手もあるわよ。上の先生に伝手が出来れば、お祖父様だけでなく知識が手に入るわ」

「ん~~、話が来てからだよね?その時にヤマトがおじいちゃんと相談して決めると思うよ。

 私とアリーシャはヤマトを支えるし」


 その時に私達の進路も考えないと。どうしようかなぁ。

 ヤマトの成績で呼ばれるなら私も呼ばれそうだし。どういう分野に進むか考えないとなぁ。

 農業の研究もいいし、他にも何かヤマトのためになることがあるかもしれないし。


「エリーはどうするの?エリーも成績良かったよね?」

「私は家の方で経営学の勉強すると思うわ。家業に役立つし」

「ふ~~ん」


 エリーも大変だ。




ヤマトSide

 トキオとダグと進路の話をしてると、隣の教室から野郎共の団体がこちらに来た。なんだろうな、あれ。

 凄く怒ってるというか、恨んでいるというか、常軌を逸している感じだな。

 ゾンビとかオーガみたいだよな。


「トキオ、ダグ、変な野郎共が入ってきたけどなんだろうな?」

「そりゃあ決まってるんじゃねぇの?」

「そうだな。隣のクラスでセイラ嬢とエレナ嬢が何か余計な事言ったんだろ?」

「なんだそりゃ」


 セイラだからなぁ、余計な事言ってたんだろうな。何を言ったのか知らないけど。

 これだけの状態だからとんでもない事を言ったんだろうな。


「悪い、ちょっと逃げるわ。時間までには戻る」

「「頑張って逃げろよ」」


 という事で席を普通に立ってから一気に走り教室を出た。

 メタバースなんで落ちてしまえばいいんだろうけど、来た奴らも満足しないだろう。我慢して追っかけられる事にする。


「ヤマト、待てぇ!」「ヤマト、死なす」「ヤマト、吊るす」「逃げるなぁぁぁ」

「そんな事を言われたら逃げるだろ!ざっけんな」


 それから授業が始まるまで上へ下へと走り逃げ回った……


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