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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第029話-8 夏休み 夏祭り当日

 4日目、今日はお祭りがあるから、朝食前に収穫して出荷したら今日の農作業は終了。

 セイラとアリーシャに朝食後水撒きを頼んで、俺はじいちゃんと祭りの準備に駆り出された。あまり多くない若い男手だから仕方がない。

 神社に行って、じいちゃんが俺をみんなに紹介してくれた。


「前からちょくちょくうちに来てる孫のヤマトだ。よろしく頼む。

 嫁になる娘を2人連れてきてるから、祭りの時はそっとしておいてやってくれ」

「じいちゃん、そこまで言うなよ。両国ヤマトです。よろしくお願いします」


 その後はいろいろとこき使われた、特に若い人から。

 「嫁さん2人かよ。1人分けてくれよ」とか言われた。すみませんと言って断る。まぁ、向こうも冗談なんだけどな。


 とにかく櫓を立てるのに資材の移動から、その資材を組み上げるまでかなり力を使った。若手の人は分かるけど、結構な年の人でも俺より力があった。

 俺も鍛えないといけないかな。2人を相手にするから体力も必要だし。

 俺はとにかくサポートという事で、あっち行ったりこっち行ったりと忙しかった。


 途中休憩の時は、セイラとアリーシャの事をいろいろ若手の人に聞かれた。

 中に鮎釣りをしていた人がいて、2人の事を覚えていたらしく巨乳の凄い美少女だって言った所凄く羨ましがられた。

 それからどうやって知り合ったのかとか、もうしてるのかとか聞かれた。

 どう知り合ったかは言えるけど、流石に毎晩のようにしてることは言えない。


 更に昼休みを挟んで2時頃にようやく準備が完了した。

 櫓以外にも屋台のテントが建てられていて、屋台も結構来ているから2人も楽しめるだろう。

 俺の仕事は終わりお役御免になったから家に帰る事にするが、じいちゃんはまだやる事があるので1人先に帰った。


「ただいまぁ」

「おかえり、ヤマト。手伝いは終わったのかい?」

「終わった。じいちゃんはまだやる事があるって」

「そうかい。しかし、汚いねぇ。汗と汚れでドロドロじゃないか。

 先に風呂に入っちまいな」

「そうだな。2人はどうしてる?」

「一緒にお茶しながら話ししてるよ」


 退屈してないなら良かった。

 着替えを取りに行ってから1人風呂に入る。流石に普段持たない重さの資材を持って身体がだるい。

 ゆっくり頭や身体を洗い始めたら、お風呂の扉が開く音がした。

 じいちゃんが帰って来てお風呂に来たのかと思ったら、セイラとアリーシャだった。


「ばあちゃんにバレたらまずいだろ」

「おばあちゃんが行ってこいって言ったんだよ、ねぇ、アリーシャ」

「そうだよ。疲れて身体を洗うのもだるいだろうから、洗ってきてって」

「いいのか、ばあちゃん。それなら頼もうかな?本当にだるい」

「「は~~い」」


 2人は頭や身体を丁寧に洗ってくれた。しかも自分の身体を使って。

 更に息子までしっかり洗ってくれる念の入れよう。気持ちよくて昇天しそうだろ。いや、したけど。

 その後は俺だけ先に湯船に浸けられ、その後2人が洗って一緒に入ってきた。身体を密着させ胸を押し付けられ気持ち良かった。

 ゆっくり浸かっていると、2人が交互に俺の足の間に座り込み気持ち良さげに息子の世話をしてくれた。そして、何度も気持ちよく達した。

 今日の夜はたぶん可愛がってあげられないからなぁ。2人に身を任せよう。




 お風呂から上がり夕方まで3人で眠って、疲れを癒す。すでにお風呂で癒されてるような気もするが。

 眠ってる3人をばあちゃんが微笑ましそうに見てた気がする。

 ばあちゃんが夕食も作ってくれたので、それを食べてから2人は浴衣に着替える。

 ばあちゃんが俺に作務衣を渡してきた。じいちゃんのは丈が合わないから、俺用に買っておいたのを出してくれた。


「準備できたよ。ヤマト」

「ヤマト、早く行こう?」

「もうちょっと待って。着替えが……」


 着替えも終わって時間になりお祭りに出かける。

 お祭り会場の神社前に行く途中、徐々に道を歩く人が増えてくる。

 年配の人が多いが、その子供夫婦や孫らしい人達を連れて神社に向かっていた。

 中には近い歳の子達もいて、野郎共はセイラとアリーシャの浴衣姿を見て声をかけようかとか言っているのが聞こえた。

 俺はセイラとアリーシャに腕を絡ませ時々お尻にタッチして歩くと、そいつらは恨みの籠もった血走った目を俺に向けて来た。よしよし。


「ヤマト、急にお尻を触ってきてどうしたの?」

「ん?嫌だった?」

「そんなことはないけど、外だし」

「セイラとアリーシャをエロい目で見ている野郎共がいたから格の違いを見せつけただけだよ」

「「ふ~~ん。それなら家でもっとサービスするのに」」


 更にその声が聞こえたのか、件の奴らは震えて涙していた。


 そんな些末なことはどうということもなく、お祭り会場に到着した。

 いつも通りセイラが食べ物の屋台に突っ込んで行ったので、アリーシャと一緒に追っかける。

 定番のたこ焼き屋の前で捕まえたら、今日手伝った時に会った人がやっていた。向こうもこっちを覚えていた。


「おう、今日手伝いに来た坊主か。本当に嫁を2人もらうんだな。しかもほんとに巨乳だな」

「なにぃ」

「今日はお世話になりました。確かに両方奥さんにしますよ」

「なにぃ、あんたどういうこと?」

「は?世話になってる人の孫だよ。ここの設営の手伝いに来て、その人が『嫁を2人もらう』って言ってたんだよ。

 あいつらが巨乳で美少女とか言ってたけど確かにそうだな。うまくやったな」

「ははは。うまくやったとかって……2人とも家がお隣さんなんですよ」


 奥さんらしき人がいろいろ聞きたがってるみたいで、セイラに話しかけてた。そして、セイラとアリーシャをじっくり見て「確かに巨乳美少女」とか言ってた。

 余り「巨乳」を連発しないで欲しい。


 そこでたこ焼きを買い、更にセイラが次々と屋台を回っていく。

 行く先々で今日会ったばかり人から「2人ももらうのか」とか「羨ましい」とか言われながら屋台を後にしていくことになった。

 それでも2人が可愛いからおまけしてもらい、セイラはホクホク顔で次の屋台に向かっていった。


 アリーシャは金魚すくいやヨーヨー釣りをしていた。合宿の屋台でコツを掴んだのか意外にたくさん取れて満足していた。

 ただ、上手く取れない小さい子に分けてあげて懐かれていた。

 一緒にセイラももらった食べ物をあげて、こちらも懐かれていた。

 2人共子供が好きみたいで喜んで一緒に遊んでいた。


 俺は両手に花で回りの男共から一心にヘイトを稼いでいるけど気にしない。

 盆踊りが始まったようなので太鼓を叩く音が聞こえだし、2人と腕を組んで櫓の所へ行ってみる。

 そしたらこの辺の人が輪になって櫓の周りを回りながら踊っていた。


「ヤマト、盆踊りって?」

「日本でこのくらいの時期にみんなで踊る踊りかな。元々先祖の供養が目的だったけど、今はコミュニティ内でこうやって踊って、屋台や花火大会なんかと会わせて楽しむ行事かな。

 地域で音楽や踊りも違っていっぱいあるらしいから」

「へぇ~、オーストラリアの方だと余りそういうコミュニティーで宗教行事をしたりしないけどね」

「これも今は宗教行事と言うよりもう『遊び』のための行事だよな。孫とか来ても何も遊ぶ事が無いと来てくれないだろ?」

「それなら分かるかも」


 しばらく話していると、回りのおばちゃんから「中に入って踊りなさい」って言われて踊ることになった。

 アリーシャには他の人のマネをして踊るように言っておいたけど、やっぱり見ながら踊ってるとテンポも合わない。ただ、セイラもそれほど踊れはしなかったけど。

 それでも美少女2人が踊り始めると多くの人が集まりだし、2人に注目した。

 そして、その後ろを踊る俺にはブーイングの嵐が吹き荒れた……



 9時半頃にはお祭りも終わり、お祭り実行委員のテントにいるはずのじいちゃんに声をかけに行った。

 行くといるのは大半いい年したじいさんばっかりだ。でも、浴衣姿のセイラとアリーシャが来ると目の色が変わった。

 俺は2人の前に出て後ろに隠した。

 ちっと舌打ちしたじいさんが結構いた。エロじじい共め。


「じいちゃん、先に帰るよ」

「ああ、分かった。明日も解体で手伝い頼むからな。2人とちちくりあってないで早く寝ろよ」

「しねぇよ。それにこんなところでそんなこと言うな。他のじいさん達がニヤニヤしてるだろ」

「まぁ、ジジイだからな。エロいのは大目に見てやれ」

「「「「「「「お前もエロジジイだろ」」」」」」


 まあな。じいちゃんもセクハラジジイだったもんな。


 挨拶もしたので2人と帰る。

 2人とも楽しかったようで、弾むように歩いているので分かった。

 また来年一緒に来ようかな。


### 続く ###


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