第029話-7 夏休み 夏祭り前
じいちゃんの家に来て3日目。農作業の手伝いをしながらゆっくりとしていた。
朝食前にとうもろこしやナスなどを収穫をして、その他の作物の所に水撒きもしていく。この辺は日中も水温が低いから午後も水撒きはする。
セイラとアリーシャは収穫は2回目とはいえ慣れていないから、俺とじいちゃんで教えながらフォローしつつやっていく。
そんなわけでじいちゃんがいろいろな野菜の収穫をさせていた。2人も楽しんでやっているようなので安心した。
今日は俺が朝食を作る。
セイラやアリーシャが喜ぶようにホットケーキにした。
じいちゃん達にはバターのみで甘さは控え、セイラ達の分はジャムやハチミツをかけて食べさせた。
当然それだけだと野菜が足りないからサラダも準備している。ヨーグルトも乗せるとアリーシャが喜んで食べてた。
朝食を取りながらじいちゃんと畑の話をする。
将来的には普通にそういう話をしながら食べることになると思う。
「じいちゃん、今日は俺が畑の方を耕すよ」
「大丈夫か?」
「耕運機もあるし、耕すだけなら大丈夫だろ。肥料もまくよな?」
「そうだな。冬に入る頃に収穫する白菜や大根を植えたいからな」
「じゃあ、セイラとアリーシャの方はじいちゃんよろしく」
朝食後はセイラとアリーシャをじいちゃんに任せて、俺は耕運機で畑を耕しに行く。耕運機には肥料の散布機能があるので、肥料も持って行く。
夏の終わりから冬に向け白菜や大根を植える所を耕す。
結構広い場所をどんどんと肥料を散布しながら、肥料を巻き込んで耕していく。
耕したら水を撒いてしばらくそのまま放置して、土と肥料を馴染ませる。畝はしばらく後で作るから今はこのままでいいだろう。
「ヤマト、お疲れ様。はい、麦茶」
「ありがとう、セイラ。アリーシャは?」
「まだ収穫してる。おじいちゃんがほどほどでいいって言ってたけど、たくさん収穫してる」
「あんまり収穫しすぎると明日以降出荷するのがなくなるからな。出荷サイズのを採ってるならいいけど」
じいちゃんもフォローしてるだろうから大丈夫だと思うけど、見に行ってみるか。
アリーシャのそばに行くとせっせと収穫してる。ちょっと我を忘れてるかな。
「アリーシャ、大丈夫か?」
「ひゃあ?ヤマト。畑を耕すのは終わったの?」
「終わったよ。随分収穫するのにのめり込んでたみたいだけど」
「取り過ぎちゃった?」
「収穫するにはちょうどいいものだけど、数がね。少し多い分にはうちで食べたりするけど。
まぁ、ここらで止めてじいちゃんに数を確認してもらって。出荷量はじいちゃんが判断してるから」
この旬の時期の作物だし、この位の数なら出荷しても大丈夫だと思うけどな。値崩れするほどの量もないし。
出荷にちょうどいいサイズが明日には規格外になってる事もあるからなぁ。
収穫だけして保管して次の日に出荷でも悪くはないんだけど、鮮度の面でちょっと落ちるのが気になる。
じいちゃんに確認してもらったけど、そのまま出荷していいって。ちょうど時期の作物だし足りないよりはいいだろうって。
これも選別して出荷準備して、午後に出荷するのに保冷庫に入れておいた。
今日の昼食はばあちゃんに任せて、午前中ギリギリまで出荷場の整理したり、じいちゃんに耕運機とかのメンテ方法を教えてもらったりした。
農機具は農家の生命線だから、きちんとメンテナンスが出来るようにならないといけないと思う。
しっかり覚えて身につけないと。
昼食はお茶漬けに漬物や蒲鉾、卵焼き、ソーセージなどを出して、簡単に済ませた。
俺やセイラはサラッと済ませられていいんだけど、アリーシャはどうかな?
「アリーシャちゃん、こんな簡単なお昼でごめんね」
「お茶漬けも美味しいですよ。ご飯があれば簡単だし、付け合わせ次第で美味しいですから。サラサラ食べれるのがいいですね」
「お茶じゃなくて氷水や出汁をかけたりするのも有りだぞ。
アジの刺し身を細かく切って味噌や茗荷なんかと和えて、ご飯に乗せてからかけて食べる漁師めしもあったよな」
「ご飯っていろんな食べ方をするよね」
「そうだな、二千年以上の歴史があるからな。ご飯の食べ方はいろいろある。炒飯やピラフなんか日本ではまだ歴史が浅い方だ」
白米は食べ方が多彩で、シチュエーションに合わせて変えられるからいい。
暑い夏は今日みたいな食べ方が胃にも優しいし。乗せる具や調味料次第で味が変わるのもいい。
ただ、今はいいけど食べ過ぎると体重が増える原因になるから、いずれは控えめにしないといけない。
昼食を取って一休み。2人も一緒にくっついて寝た。
朝早い分昼寝をして睡眠不足をいくらか解消する。別に2人と愛し合いすぎたから寝不足なんじゃじゃないよ?
朝早いし、午後もしっかり働くには昼寝は必要だと思う。
午後は軽く雑草取りと水撒きをして、後は田んぼの見回りをして終了。
田んぼは特に問題はないし、ぬるくなった水ではなくほどよく冷たい水を撒けば打ち水代わりにもなって少し涼しくなる。
後はセイラとアリーシャがばあちゃんと浴衣の試着をするそうだ。
昨日ばあちゃんと母さんの浴衣を引っ張り出していたけど、気に入ったのを着ては俺の前に来て感想を聞いていく。
ばあちゃんがいるから着付けには問題ないけど、あの大きな果実の谷間が見えるようだと困る。祭りで他の男にそんな姿を見せたくないから。
今回はばあちゃんの浴衣で、藤の花とか紫陽花の柄で青系の大人っぽいデザインのものを着ていた。
髪形はセイラがアップにまとめ髪飾りを付け、アリーシャはポニーテールにし紐でまとめていた。
身長が割と高く胸は大きいけどすらっとしたスタイルに、浴衣はいつもより大人に感じさせ2人は凄く綺麗だった。
俺はぽーーっと見ていた。
「……」
「ヤマト、ちゃんと感想を言ってあげな」
「いや、合宿の浴衣は年相応な感じだったけど、今回のはグッと大人っぽい色気を感じるようでマジに他の人に見せたくない」
「良かったね、2人共。明日はこれで祭りに行ってきな。
下駄も用意しておくから、ちょっと履いて歩いてみるんだよ」
「「は〜い」」
「ヤマト、お前は祭りの時に2人を襲うんじゃないよ」
「……しねぇよ、多分」
「お前って子は」
いや、俺に襲うなって言う方が酷なくらい色っぽくなってるんだから仕方がないだろ。
今日の夜だって思い出して襲い掛かりかねんっていうのに。
家に持って帰って、そういうプレーをしたいぞ、ほんとに。
今日は後は夕食を食べ、普通にお風呂に入り、離れで3人夜を過ごす事にした。
セイラ&アリーシャSide
ヤマトが大人っぽくて他の人に見せたくないんだって。
嬉しいね、アリーシャ。
うん、襲っちゃうかもってくらい色っぽいんだって。
はっきりとじゃないけど、そんな風に言ってくれたのは嬉しいね、セイラ。
ということで、今日は2人でヤマトを襲っちゃおうか?
いいね、アリーシャ。
私達でヤマトの息子を可愛がってあげようね。
フフフ、セイラもエッチになっちゃったね。
そうだね。私たちのテクニックで…………ね。
頑張ろう!
### 続く ###




