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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第029話-2 夏休み じいちゃんの家周辺を散策

 じいちゃんとばあちゃんとしばらく話をしてから、この辺りをアリーシャに案内しようかと外に出かけた。

 山の中にしては大きめの盆地にある街で、街の中央を南北に分けるように河が流れている。ちょうど清流域で今の時期は鮎釣りの客が結構来る所だ。

 家の周辺は田んぼと畑がほとんどで、目の前一面に広がる田んぼは緑の絨毯のようだ。田んぼを風が流れ、稲が揺れている。

 そこをでかいオニヤンマが飛んでいて、セイラやアリーシャの方に近付いて来て2人が怖がっていたのが可愛らしい。


「あははは」

「ぷぅ~、ヤマトが笑った。あんなに大きいトンボなんて見たことないよ」

「オーストラリアとかの方だと大きいのはいないのか?」

「もっと大きいトンボがいるって聞いてるけど、住んでた所にはいなかったよ。だから、こんな風に大きいトンボを見るのは初めて」

「まぁ、セイラは初めて見た時泣いてたけどな」

「小さい頃なんだから仕方ないんだよ、ぶぅ~ぶぅ~」


 2人に両手を差し出し、手を繋いで歩き出す。

 河原に降り、大きな石の混ざる砂利の上を歩き川の側に行く。

 この辺りには釣り人がいないので、靴を脱いで川の中に入る。この辺りは標高が高いこともあって気温が地元より低いけど、水温はもっと低かった。日に当たって上がった体温が下がっていき気持ちがいい。

 セイラはロングスカートだったから、スカートを持ち上げ足だけ川に浸けていた。アリーシャはホットパンツで足を惜しげもなくさらした状態だったから、靴を脱いで俺と同じように川に入ってきた。


「コケで滑るから、後尖った石があるかもしれないから気をつけろよ」

「分ったか」

「ヤマト、私も入りたい。回りに人がいないからスカートもっとめくり上げても大丈夫だよね?」

「やめろ。お前は絶対に滑って転ぶから」


 セイラはパンツが見えるか見えないかぐらいにまでめくり上げ、超ミニスカ状態にしていた。

 普段全裸で全てを大事な所すら見ているのに、今の状態のほうが気恥ずかしいというか興奮する。これがチラリズムというやつか。

 マンガやアニメでそんな事を言ってたが、身を持って分かった。確かにそうだ。見えそうで見えない方がエロい。


 そんな事を考えている間に、アリーシャの近くまで行っていた。

 その状態でアリーシャに水をかけ始めた。そうするとアリーシャが反撃に出る。

 2人楽しそうに水を掛け合ってるけど水着じゃないんだけどな。特にセイラは薄手の生地だから濡れると透けるはずだ。分ってるのかね?


 楽しそうに遊んでるからそのまま様子を見ていた。動かなければ滑らないと思うけど、当然そんな事にはならなかった。

 結構水がかかると2人共回避し始める。動くわけで、そうすると……滑った、2人同時に。示し合わせたコントか?

 俺は2人を助け起こしに行ったが、ずぶ寝れでセイラは下着が透けて見えるし、アリーシャはタンクトップが肌に張り付いて胸の形が丸分かり状態だった。


 このままここにいるわけにも行かなくなったので、じいちゃんの家に戻る。

 戻るとセイラとアリーシャの状態を見てばあちゃんが呆れた。


「お風呂にお湯を入れて、2人共入ってきなさい。

 ヤマト、これからおじいさんと寄り合いがあるから出かけるよ。ちょっと遅くなるけど」

「ばあちゃん、夕食は俺がつくるよ。夕食カレーでいいかな?」

「いいよ。多分3時間くらい帰ってこないけど、羽目を外すんじゃないよ」

「……分かった」

「なんだい?今の間は。結婚するっていうんだからまあいいけど。

 じゃあ行ってくるよ。ほどほどにね」


 じいちゃんとばあちゃんを見送って、お風呂にお湯を入れる。

 その間に2人には着替えを準備させる。


「セイラ、アリーシャ、お湯が入ったからお風呂に入りな」

「「ヤマトも入ろ?」」


 ばあちゃんに釘を差されたにも関わらず、2人に首をコテンと傾げて可愛いく誘われると流石に我慢できない。他の誰でも我慢できない出来ないはずだ。

 部屋に戻って速攻で着替えを準備して、お風呂に直行する。

 2人がまだ身体や髪を洗っていたので、それを手伝う。髪を丁寧に2人分洗い頭の上にまとめる。身体も2人が喜ぶいろんなところを洗ってあげた。

 その後は2人で俺の身体や息子を洗ってもらい、湯船に浸かった。


「ふぅ~、アリーシャはばあちゃんとどう?」

「いいおばあちゃんだよね。うちのおばあちゃんとおんなじ感じ。優しいし、気を遣ってくれてるよね?

 おじいちゃんの方はエロいけど、あはは」

「ヤマトのおじいちゃんはエロい。農作業の時は厳しいけど、普段はエロじじい」

「まぁ、セイラの言う通りだな。悪気はないんだけど、ないはずなんだけど、言うことがセクハラじじいなんだよな。ごめんな、2人共」

「あのくらいならまだいい」

「うん、胸のことは男子もいろいろ言われてるみたいだから、おじいちゃんくらいならまだいいよ」

「そう言ってくれるならいいけど」


 孫ぐらいの娘に何言ってんだって話なんだけど、まぁそれが可愛がっている子達へ親愛の意を表してるってんだから仕方の無い。

 って事はないが、身近に若い娘がいないから付き合い方が分かってないんだろう。


 くっついて湯船につかりながら2人の敏感なところを撫でたりしつつキスをしてる。


「アリーシャなら興味を持ちそうだけど、ここのお風呂は昔五右衛門風呂だったらしいんだよな。外に残骸があるんだけど。

 あと、子供の頃にはドラム缶風呂にも入れてもらったんだよな」

「五右衛門風呂?釜ゆでになった石川五右衛門の五右衛門?」

「そう、その五右衛門。じいさんも薪で焚いて入ったことはないけど、大人になるまでそのお風呂にお湯を入れて入ってたって言ってた。

 リフォームの際に完全になくしたって」

「五右衛門風呂に入ってみたかったぁぁぁ」

「もう入れるところなんかほとんどないだろうけどな」


 セイラはおとなしく快感に浸っているようだった。顔がとろけてて可愛い。

 アリーシャはもう無い五右衛門風呂に思いをはせつつも、俺の指が誘う快楽に酔いしれ始めている。

 そして、その後は3人で満足いくまで愛しあい、2人の内部に白い閃光を解き放った……




 さて、夕食の準備をしよう。

 夏だしみんなの好きなカレーだ。じいちゃんも好物だ。1日カレー3食でもいけるらしい。

 挽肉が見つかったのでそれを使ったキーマカレーだ。玉ねぎとじゃがいも以外に畑からピーマンとパプリカを取ってくる。

 冷蔵庫の野菜室にかぼちゃやさつまいも、人参、ナスがあったから、オーブンでローストして添え物として出す事にする。

 かけるのはご飯でもパスタでもうどんでもいい。2人に要望を聞いて準備しておく。


「ヤマト、おじいちゃん達が言ってた『寄り合い』って?」

「この辺の人が集まって話し合いしたり雑談したりして集まる会かな。農作業関係だと獣害とか突発的なトラブルについて話したりするって」

「へぇ~、地域でそんな話をするんだ」

「土地が広くないからみんな小さく農業やってて、昔からいろいろ協力しながらやってるんだよ。

 若い人が入ってきたら相談に乗ったりやり方を教えたり、手伝ったりしてる」

「どこもこんな所はそうなの?」

「どうなんだろうな?あまり若い人が農業していないからみんなで協力するのが普通らしいから、こんな感じなんじゃないかな」


 農家はいつの時代でもあまりなり手がいない職業。

 近頃はいろいろ販売チャンネルが増えたから、いい物を作れば安く買い叩かれずいいお値段で販売でき利益率が上がっている。

 全然儲からない仕事ではなくなっている。大変だけど身のある仕事だと思う。


「ヤマトは、卒業したらどんな仕事に就くつもりなの?」

「卒業したらか……簡単にはいって成れるわけじゃないと思うけど……じいちゃんの跡を継いで農家をやりたいと思ってる。

 料理も出来るから目新しい野菜なんかも作って、料理の仕方を含めて紹介したり出来ればとか思ってるんだけど、どうかな?」

「「いいと思うよ。賛成するよ!」」


 父さん達みたいに拠点が決まっていない生活は、家族が生活するにはあまりいいと思わない。

 父さん達が頑張ってるのが分ってるし、セイラやマイケルさん達が居たから寂しくはなかったけど、自分の子供にはそんな思いはさせたくないな。そうでなくても運良くセイラみたいに誰かが近くに居てくれるとは限らないし。

 農家なら忙しくても朝や夜は一緒にいられる。そういう生活がしたい。


「2人はどういう仕事に就くつもり?ネットワーク的には問題ないからメタバースで仕事は出来るよ。リアルでの仕事もいいと思うけど」

「「う~~ん、まだ考えてないよ」」

「卒業前にどんな仕事があるか見てからだよね」

「うん、でもヤマトとあんまり離れなくていい仕事がいい」

「そうね。そうだよね」


 そうだな、みんな一緒に居られるのが一番良い。

 メタバースでの仕事はいろいろあるし、その辺はどうにかなると思う、俺が農家を始めるよりは。

 俺の事は先ずはじいちゃんに言ってからだよな。反対する可能性はあるし。

 最悪他の所で農家をする方法もあるはず。ここよりは大変だけど、それはそれで自分の意思を試せるいいチャンスかとも思う。


 でも、やっぱりみんなで一緒に幸せになりたい。


 その後も3人の将来についていろいろどうしたいか話した。まだ明確な事は何一つ決まっていないけど、少しずつ決めていった。

 本当にそうなれるように努力しないとな。2人と幸せにならないとな。


 じいちゃんとばあちゃんが帰って来るのに、本当に3時間経った。

 寄り合いとはいっても話し合いだけではなかったようだ。じいちゃんがだいぶ酔っ払っていた。俺にとってはわりといつもの事だけど、セイラとアリーシャには慣れてないので、ちょっとびっくりしてる。

 2人の両親はこんなに飲まないからね。


「セイラちゃんもアリーシャちゃんもごめんね。うちのジジイがこんなになっちゃって」

「ばあちゃん、替わるよ。

 じいちゃん、夕食はカレーだよ。食べるだろ?」

「カレー?食べるぞ。早く出せ」

「はいはい、ちょっと待っててな。

 セイラ、アリーシャ、夕食にしよう。ばあちゃんもすぐに温めるから待っててな」


### 続く ###


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