第026話 リアルでちょっとお出かけ
今週はゆっくり過ごそうということで、E.G.G.にはなるべく入らないで遊ぶ予定だ。
父さん達は学生時代の友達に会いに行くと出かけていった。
帰って来るのは明後日だそうだ。2組に会ってくるって。やっぱり近くに住んでる者同士がくっつくよなって言ってた。
俺達は休みの日だから、結構遅い時間まで3人裸で同じベッドで寝ていた。
明け方近くまで頑張ってたから、誰も父さん達がいつ出かけたのか分からないくらい寝入っていた。
俺が先に起き出し、朝食の準備をしようとキッチンの方に行ったら、もうダイニングの方に3人分の朝食が準備してあった。
手紙が置いてあり、「早く孫の顔が見たいけど、頑張り過ぎないように」と書かれていた。
……3人で楽しんでた時に起きて準備してたのか。ヤバいな。2人が可愛すぎて誘惑に勝てないんだよな。
それはさておき、朝食を食べるにはアレな状態だったので、3人でお風呂に入ってみんなで身体を洗った。
朝食を食べながら、この後のことを話す。
「この後どうする?ここのところいつもベッドで遊んでるけど」
「ぼッ、いやいや、そんな事はないから」
「ぼッ、そうそう、あんな事ばっかりなんかしてないよ」
「愛し合ってるんだからいいじゃん。
それより久しぶりに出かけようか。ロードバイクでいろいろ回ってみよう。
で、昼食も夕食も外で食べようか?」
「「うん、いいよ」」
朝食を食べると出かける準備を始める。
セイラのコーデは動きやすいけど露出が少ないよう、ボトムスはレギンスにホットパンツ、トップスはTシャツにアームカバーにした。
アリーシャは手も足も惜しげもなく出していたので、俺の方で日焼け止めを塗っておいた。
それ以外に皆冷却ベストを着けている。昔に比べて涼しくなっているとはいえ必需品だ。
昔はこの辺りも40度になったらしいけど、今は人口も激減し都市も環境に配慮されて最高気温が随分下がってきてはいる。
それでも夏場には暑さ対策として冷却ベストを着ける。冷却ベストは光を受けると内側の温度が下がるようになっている。
「さあ、行こうか」
「うん、行こう」
「ヤマト、ゆっくりでお願い」
「セイラはあまり乗った事なかったもんな。しばらくはゆっくり行こう。アリーシャ、1番後ろを頼む」
「分かった」
最初は河川敷のサイクリングコースを、ロードバイクで上流に向けて進んで行く。
川面を吹く風が凉しいし、整備されて道なりに行くので慣れていないセイラにはいいだろう。
途中にあるカフェガ評判が良く、お昼の休憩にちょうどいいと思う。軽食もスイーツも美味しいから、セイラも満足してくれるだろう。
サイクリングコースを進んで行くが、途中休憩も取る。
川にサギやカモがいたりするので、ロードバイクを停めて眺める。
中洲には葦がいっぱい生えていて、川魚が光って見えていて、サギはそれを狙ってるようだ。
しばらく眺めてからまた走り出した。
途中アリーシャの後ろについて走る野郎がいて、アリーシャと前後交代して走り失礼な野郎を追い払ったりしながら走った。
その野郎の顔を見たけど嫌らしい目付きをしていた。
俺の嫁を嫌らしい目で見るなよ、ったく。
ちょっとしたトラブルもあったけど、無事に目的のカフェに着いた。
建物は丸太組のログハウス風。雰囲気も良く周辺に外に建物がないので自然に溶け込むんでいるような感じだった。
中に入り早速注文をする。
「パンケーキとメロンとマスカットのスペシャルパフェ」
「セイラ、そんなに食えるのか?」
「大丈夫。食べれなかったらヤマトに食べてもらうから」
「ったく。俺はガレットにきなこと白玉のアイスクリームだな。アリーシャは?」
「う〜〜ん、どれも美味しそう。
川魚を使ったパスタと抹茶とあんこのスペシャルパフェで!」
「アリーシャも食べれるのか?」
アリーシャは和風の食材が好きなんだよな。それにセイラと一緒で結構量を食べる。だからあのスタイルが出来るのか?
多分大丈夫だと思うけど、俺のは減らしたほうが良かったかな?
2人は美味しそうにパンケーキやパスタを食べ始め、俺もガレットを食べる。ハムや半熟の卵が入ったガレットは美味しかった。そば粉で作っているのが有名だけど、小麦粉使って家でも作れそうだな。練習が必要だけど。
「「ガレット、美味しい?」」
「ああ、美味しいよ。そのうち家で作ろうかと」
「「一口一口」」
「ほれ、あ~~ん」
「「あ~~ん。んん、美味しい」」
軽食が終わり、スイーツを食べるがこれも美味しかった。
アイスはミルクが濃厚で、季節の果物もいい具合の酸味とで美味しかった。
和の素材もあんこもいい小豆が使われているようだし、冷えても白玉はいい弾力で美味しかった。
ただ、2人がパフェを食べ切れずにこちらに回してきたから味わったわけだが。更に途中「あ〜〜ん」とか言って俺に何回も食べさせてたんだがな。
俺の腹が冷えすぎてしばらく動けなくなっていた。
親切にカフェが出してくれたお茶を飲んでやっと落ち着いた感じ。やっぱりいいカフェだ。
さて、俺のお腹も落ち着いたので、またロードバイクで走り出す。
この後は山裾の水路沿いを走る。
水路は広くちょっとした川くらいに広い。都市整備の時に人口が減り人が住む場所を減らした分水路を広げ、都市部に熱が籠りにくくした。
その際、水路の両側にサイクリングコースや歩道が作られた。
そこを通り、この都市の東側に向かう。この通りは山の樹木がよく見えるサイクリングコースで、途中神社とか池があってなかなかいいコースだ。
ただ、アシスト付きのロードバイクでも坂道もあるので体力が必要だけど。
走り続けていると山の中腹に神社がある所まで来た。
ロードバイクを停めて、中腹の神社を目指す。元々大した高さの山ではないから中腹まではそんなに距離はない。微妙に整備されていない登山道を登った。
大昔に掘られた洞窟があり、そばに小さな社の神社があった。
アリーシャがその社を見て興奮していた。アムロさんと同じで神社とかお寺とかの建築物が好きだった。
合宿の建物はリメイクなのでそれほど触手が動かなかったらしいが、これはちゃんとオリジナルだ。木で作られ、聞いた話だと室町時代にはあったらしい。
洞窟もその頃掘ったのかな?
中に祭壇があり、洞窟という分だけ凉しい。セイラが座り込んで休んでしまった。
俺は一旦外に出ると崖にチェーンが下がっているから登れそうだけどちょっと無理。
上に何かありそうだから崖の回りを見てみると、側面にVの字に切れ込みが入り坂になっていた。これを登り崖の上に上がる。
おお、いい景色だ。
地元の市街地や向こうに海が一望できる。今はあまり高い建物がないからここまでは見晴らしが良くない。
いい風も吹くから気分が良い。
「「ヤマト、どこぉ?」」
「お~~い、崖の上にいるぞ。崖の横から上がれる」
しばらくすると2人が登ってきた。
「「お~~、綺麗」」
「だろ?風も吹いて凉しいし、気分が良いよ」
「うん、前いた所は平地が広くて山がほとんどないから、高い建物がないとこんなの見えないよ」
「私もこんなとこ来たことないから見たことない」
「家からそんなに遠くないんだけどな」
この街の風景を堪能する。セイラもアリーシャも風景を素晴らしいそうに観ていた。
十分堪能してから降りていく。
俺が先に降りて、アリーシャとセイラが降りてくる。
アリーシャは手足が剥き出しだから怪我しないか心配で、セイラはへっぴり腰でなかなか降りてこなくて心配した。
神社を後にして、サイクリングコースを先に進んで行く。
この都市の東側の方へかなり進んだ。
水路とサイクリングコースが終わり、山の方へ上がっていく坂道を進む。
「ヤマトォ、まだ登るのォ?疲れたよぉ」
「セイラ、いい運動になるからもうちょっと頑張ろ?」
「セイラ、もう少しだ。もう、見えてきてる」
坂道を登っていくと左手に池が見えてきた。それほど大きい池ではないが、そこそこ大きい。
この辺りは元々ため池が多く、小さいため池は潰されたけど今はこのくらい大きいため池は残っている。
今は特にため池として使われていないが、整備はされているので綺麗だ。
ほとりに公園が作られていて休憩出来るようなっていた。
「綺麗だね、この池」
「こんなとこがあるとか知らなかったよ。なんでヤマトは知ってるの?」
「昔父さんと来たことがあるんだよ。今日通った所は父さんに連れられて来たんだ。神社の崖の上は知らなかったけどな」
たまにしか帰って来なかったから、寂しいだろうと思ったみたいで一緒に連れられてきたんだよな。
実際、セイラの面倒を見るのに忙しくて寂しくなかったけど。マイケルさん達もいたし。
父さん達は実は心配性なんだよな。
「父さんは俺が寂しいと思っているみたいだけど、俺としてはセイラがいたし、今はアリーシャもいるから寂しくはないんだよなぁ」
「そうなんだ。でもお義母さん、子供を作るって言ってたよ」
「そうそう、ヤマトが寂しくないようにって」
「いやいや、もうすぐ成人するんだし、2人が一緒に居てくれるんだよ?
だから、2人と一緒にここにまで連れてきたんだ。これからずっと一緒にいるんだって」
「そうだよね。3人で一緒に居るんだもんね」
「もしかしたら、赤ちゃんを預けられてしまいそうだよね。私達にも子供がいるかもしれないけど」
それはそれで楽しい家庭になるかもな。
寂しくもないし賑やかな良い家族にしたいしなぁ。
3人で寄り添ってしばらく池を眺めてた。
池でフナが跳ねて、1mクラスの鯉が泳いでいた。
「あんな大きい魚釣れるかなぁ?」とか言ってる。釣れないことはないと思うけどね。
夕方近くになり池の公園を後にした。
夕食は市街地の東側の繁華街の焼肉屋で食べる事にした。
高級店ではなく食べ放題でスイーツなどもあるお店だ。
セイラはこういうお店が好きだからな。
みんなでお肉を取り合ったり、2人が俺に「あ~~ん」をしたりして食べた。
回りにいた他の男の客が、俺が巨乳美少女2人に「あ~~ん」されてるのを見て呪の言葉を呟いていた。特に男だけで来ているテーブルの客のはすごかった。
こうやって一緒のテーブルをずっと囲んでいたいな。
そこに新しい家族が増え、楽しい食事ができればなお良いな。




