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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第025話-2 ヤマタノオロチvsエッダ

 さて休憩も取ったし、またお仕事をしよう。

 今度は左側を大きく迂回して移動する。

 途中、鬼神の如くヤマタノオロチ国軍や遊撃部隊の機体を白い大剣で斬り飛ばしているのが見えた。

 あれは……ヴァルトラウテのピアレイか。ヤバいな。とんでもないものをあげてしまったって感じだ。

 俺が責任取って叩かないとダメだろうな。


『あそこのピアレイ、止めてくる。先に行ってまた作戦通りに頼む。

 墜ちるなよ』

『『『『『了解』』』』』


 俺は一気に加速して、アサルトライフルを連射しながら、ピアレイに突っ込む。

 こちらの攻撃に気付いて、ようやく味方機への攻撃を止めこちらと対峙した。

 随分倒したらしく回りに機体の残骸が散乱していた。

 あの大剣と随分相性が良かったらしい。戦闘スタイルもマッチしていたからか止められなかったのだろう。


『タケル、このもらった大剣は何なんだ?』

『フレーバーテキストを読んだだろ?超高温の炎を纏う大剣だ。ヒートソードと変わりはないだろ?』

『ヒートソードより斬れ過ぎるんだよお。ヒートソードすらぶった斬るとかないだろ』

『それは凄いな』


 それだと今まで使っていたシールドバインダーで受けるのはヤバそうだ。

 新しいヒートソードかファントムから移植したシールドバインダーで受けよう。


『さあ、ヴァルトラウテ、やろうか』

『ああ、大剣の錆にしてやる』


 2機が一気に走り出し、お互いの剣を打ち付けた。


  ガキッ


 ヴァルトラウテは、ピアレイの大剣から白に近い炎を吹き出させていた。色からいってどれだけ高温になっているのか分からない。

 しかし、こちらの超高硬度ヒートソードはしっかりと受け止めた。


『何、なんでこの大剣で斬れないの?』

『あげた武器より強い武器を持ってるのが普通だろ。こっちが勝てない武器を渡すわけはないだろ。確認はしてないけど』

『くそぅ、今度こそ勝てると思ったのに。マジか、でもこれでやってやる』

『ははは、頑張ってみろ。今日は壊れても復活するんだから手加減無しだ。

 今の実力を理解してまた精進しろよ』


 受け止めた剣を振り払い跳ね除けた。

 ピアレイの大剣が跳ね飛ばされ、体勢を崩されたたらを踏んだ。


『ピアレイがクサナギにパワー負け?』


 クサナギ改を一旦後ろに飛び、すぐさまホバーリング全開でピアレイの背後に回り込む。

 今のクサナギ改のホバーリングの加速力は凄まじく、ピアレイは一瞬クサナギ改を見逃した。

 背後からアサルトライフルをピアレイに撃ち込む。

 でも、大したダメージは無さそうだ。この間の事で装甲を強化したのだろう。こっちのアサルトライフルを強化してないし仕方が無いんだがな。

 次の大会には強化しておこうか。


 ピアレイはすぐに振り返り、大剣を振り回して牽制してきた。

 クサナギ改はファントムのシールドバインダーで受け、そのまま背後に飛び退った。


『凄い加速なんだけど何?、それにそっちのシールドバインダーも硬いんだけど?どうなってんだよ』

『お宝のおかげだよ。ま、それだけでうまく動かせはしないけどな。

 ちゃんとテクを磨いてんだよ』

『卑怯ぉぉ、良いものくれたと思ったのに』

『ははは』


 後ろに一度後ろに下がったが、すぐにピアレイの懐に突っ込む。

 ピアレイもそれを受け、待ち構えている。


  ガキッ ガキッ ガガキッ


 何度もお互いに剣を打ち付け合う。


 ヴァルトラウテは超高温のこの大剣で無双して浮かれていたのに、こちらの超高硬度の剣で受け止められたのだ。

 更には力で大剣を弾かれ、折角の自信を失わせた。そのせいもあってか微妙に動きに精彩が無くなっていた。

 やるなら今か。


『出すぞ。必殺技<仮>』

『なんだ、そのいい加減な必殺技は!?』

『まだ完成していないしな、行くぞ』


 撃ち合っていた大剣を上にかち上げる。ピアレイの両腕が上に上がり機体前面ががら空きになった。

 せーの


『必殺技<仮>!』


 ヒートソード、パイルバンカー✕2を頭部、両肩に叩き込み、一気に加速しピアレイの背後に回り込んだ。


『トドメだ!』


 背後から胴体中心コクピットをファントムのパイルバンカーで貫く……


 ピアレイはピクンッと痙攣した途端、前のめりに倒れた。

 そのまま地面に伏して動かなくなった。


『ヴァルトラウテ、精進しろよ。また、やろう』

『くっそぉ、覚えてろ。大会までに鍛えるからな』

『死亡判定だから黙ってた方がいいぞ。じゃあな』




 ヴァルトラウテのピアレイが、この辺りのうちの国軍と遊撃部隊をかなり撃破したため劣勢になっている。

 仕方ないのでしばらくここで友軍の援護に入ろう。

 エッダ国軍の機体は元々それほど強くはなく、そんな相手に無双した。

 近くにいた中堅プレーヤーもこちらに来たが、ヴァルトラウテより練度が低くかったから瞬殺できた。


 そうやって敵機の数を減らしていると、エッダ側本陣の方に動きがあった。

 上位プレーヤーが出陣してくるようだ。

 本陣にいる国軍の隊列が左右に分かれ、何かが弾かれたように出てきた。


 グレーのアーマードギアがこちらの本陣の方に向かっている。

 その機体はかなりの高速で移動し、目の前にいた機体跳ね飛ばしながら前進していた。跳ね飛ばされた機体の中には、エッダ国軍の機体もあった。

 邪魔な機体は敵味方関係ないのだろう。


 俺はアサルトライフルからスナイパーライフルに交換して様子を見る。


 こちらの本陣の方も動きがあった。

 こっちも上位プレーヤー フツノミタマのダイダラが本陣の前に出てきた。

 ダイダラが受け止め、動きを止めるつもりらしい。


 俺はその前に一発撃ち込んでスピードを殺しておこう。


  バシュッ    ガッ


 当たりはしたがスピードは殺せなかった。ただ、バランスが崩れ、まっすぐ走らず左に少し角度がずれ始めた。

 前にいたダイダラも完全に正面でぶつかるつもりが右半身で受けることになり、止めるどころか弾かれてしまった。

 そこでグレーの敵機はスピードをかなり殺されはしたが、更にバランスを崩しダイダラの後方で射撃に集中していたシューティングスターに向かって行った。


 やべぇ。


 シューティングスターは突然の事だったが、グレーの敵機に狙いを切り替えビームライフルを撃ち込み始めた。

 ビームが当たりダメージは与えていたが墜としきれず衝突することになった。

 お互い弾け跳び、運悪くグレイハウンドの乗る敵機ウルはこちらの大将機の前に転がった。


『こりゃあ、運が良い。勝たせてもらうぜ!』

『ヒィィィ』


 大将機と一応性能のいい機体だが、搭乗しているプレーヤーは成り上がりで大将になっただけの普通の一般プレーヤーより下手だった。

 逃げ腰で後ろに後ずさるが恐怖でまともに攻撃もできない。

 素早く立ち上がったウルに対して、2機の上位プレーヤーはまだ立ち上がれない。気絶しているのか?

 俺は大将機を狙う敵機に向けて更に銃弾を撃ち込むが、装甲が硬く弾かれせいぜい体勢を崩させるだけだった。


 大将機の周囲の味方機が1機ヒートソードで斬りつけたが、敵機はそれを手で掴みそのまま振り回してヒートソードごとアーマードギアを投げ棄てた。

 味方機がぶつかり周囲が沈黙してしまった。


『墜ちろ!!』


  ガゴッ


 大将機のコクピットに手刀を突き刺した。



  <<<演習 End>>>』


 ヤマタノオロチの負けが決まった。

 回りの大勢の味方機から「なんであんな弱いやつが大将やってんだ」とブーイングが上がった。

 そうだよな。上位プレーヤーほどではなくてもそれに近い中堅プレーヤーレベルの戦闘レベルがないとダメだろ。


 俺と一緒の遊撃部隊のプレーヤーが戻って来た。

 大きなダメージのある奴はいないようだ。


『どうなってんだよ?』

『エッダの上位プレーヤーが突っ込んできて、うちの上位プレーヤーを弾き飛ばして、最後に使い物にならない大将機を墜としていった』

『なんだそりゃ?大将が弱かったら話にならないだろ?』

『それは国軍の上に言ってくれ』


 まぁ、俺の一発も状況に影響を与えたと思うけど。

 これは運の問題だよな?あんなに装甲が硬いとか思わなかったし。

 あれだと俺の超高硬度ヒートソードかパイルバンカーでもないと、そう簡単に貫けないだろうな。大会であったらなかなか辛いだろうな。


『終わったんなら落ちるかな。タケル、またな』

『おう、お前等もまたな』



 近くにまだピアレイが転がっていたので起こす。

 そして、挨拶だけして俺も落ちた。文句を言われたくないしな。




ヤマトSide

 ふう、今日はかなり墜とせたな。

 今の構成でもだいぶ使えそうだ。ただ、もっと加速して必殺技を完成させたい。そう簡単にいかないけど。

 大会までに仕上げたい。



 今週末は父さんと母さんは旅行に出かけていて居ない。観光しながら美味しいものを食べてくるとか。父さんがこっそり言っていたが、頑張って弟か妹を作ってやるからな、と。この年で弟や妹が出来てもな。

 こっちに触発されて夜は頑張ってるらしい。かなりいい回復ポーションを1ダースくれた。


 そして、2人共今日はE.G.G.で遊んでるって言ってたから、まだ来ていない。

 暇なのでお茶を準備して母さんが作ったパウンドケーキを摘みながら、リビングでアニメを視ていた。今期はなかなかいい作品がないのが残念。


  ドタドタドタドタ


 しばらくすると廊下を走ってくる音がして、セイラがいきなり抱きついてきてキスしてきた。


「どうした?」

「ゲームで負けた。だいぶ強化して勝てると思ったのに。

 もともと強いのに、向こうはもっと強化して惨敗だったよ。悔しいぃ」

「E.G.G.だしな。テクも身に着けないとに簡単に勝てないだろ。ある程度のレベルからはアーマードギアの強化だけじゃ勝てないぞ」

「ぶ〜、あげて落とすみたいな事されたから腹が立つよ」


 セイラもだいぶ真剣にやってんだな。

 なら夕食はセイラの好きなものにしてやるか。


「夕食はセイラの好きなハンバーグにしてやるよ。作り置きしてるやつだけど。それに今日も明日も可愛がってやるから、機嫌治して頑張れよ」

「うん、頑張る。私もアリーシャとヤマトをもっと気持ち良くしてあげるんだから。寝かさないからね、チュウ〜」

「あ〜〜、セイラばっかりずるい。私もぉ」

「はいはい、チュウ」


 これでセイラの機嫌が治りそうだ。

 いい回復ポーションももらったし、今日明日は2人を夢の世界へ連れて行って、俺の白い光弾をいっぱい撃ち込んでやるからな。覚悟しろよ!


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