表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/248

第020話-1 大発見 大渓谷の底で

 大渓谷を落下しているがバーニアの残量もあるし、ダメージもなく谷底に降り立てるだろう。

 両側の岩壁に出ている足場に着地して、勢いを殺しながら降りていく。

 こまめに左右の壁の足場に着地するが、脆い所があったりで都合良くはいかない。

 それでも何度も両側の岩壁に飛び移るようにしながら徐々に降下していく。

 しかし、なかなか谷底が見えない。


 更に降下を続けること数分。


  ゴォォォォ ゴォォォォォォ


 最後にバーニアを盛大に噴かし、ようやく谷底に降り立った。

 上を見上げるが、よく降りてこられたもんだと思うくらい高かった。

 上から覗き込んでいるアーマードギアがあっても、ここからでは分からない。


 しかし、谷底まで降りてみると大渓谷はかなり長い。

 その上見上げた時に思ったが、所々綺麗な平面が続いている場所が多く有り、人工物と地面が剥離して大渓谷が出来ているのではないかと思いたくなる。

 とにかく大渓谷から出なければいけない。

 どちらかに進んで渓谷の端に行き着くしかないだろう。行き着けば上れるかもしれない。


 谷底をずっと進んでいくが、おかしな事にほぼ直線で曲がったりしない。

 通常山の起伏に沿って水の流れ出来たり、地下を流れる水脈にしても柔らかいところを浸食して流れが出来るから、ずっとまっすぐに流れることはない。

 しかも、途中支流のようなものも見つからず、本当に人工物と地面が剥離して出来ているように見える。


 そのままクサナギを進ませていく。ライトで谷底を照らしているが、何もない。

 両側の岩壁もほぼ均等に離れていて今のところ狭まってきていない。


 更に進んでいくと、少しずつ両側の岩壁が狭まってきた。この辺りに来ると進行方向左側に湾曲するように曲がり始めた。

 ただ、これも自然にと言っていいかは分からないような曲がり方だった。

 そのまま十分ほど進んでいくと異様な物が岩壁から覗いていた。


 ……巨大な推進器である……


 アニメなどの宇宙戦艦の後部に配置されている事の多いアレである。

 そうとしか見えない物が左側の完璧から覗いていた。

 そのせいか上っていけそうななだらかな渓谷の終端ではなく、切り立った崖になっていた。


「マジかよ。何だこれ。宇宙戦艦の推進器っぽいな?こんな物がゲーム内にあんのか?」


 あまりのことにゲーム内での少々の演技を忘れて素に戻ってしまう。

 まぁ、そばに誰も居ないしいいだろう。


 更に回り込んで推進器の内側を見るが、どう見てもそうとしか見えない構造になっていた。

 という事は、これまで綺麗な平面が続いていたのはやっぱり人工物で、宇宙戦艦のようなものの装甲だったようだ。

 普通に考えて、あんなに綺麗な平面が地割れでそうそう出来るものではないよな。

 それに降下時に使った足場が崩れやすかったのも、人工物に岩壁の岩が貼り付いていただけだから当然だ。

 それでも無事に降りて来れたの運が良かった。


 さて、これからどうする?

 反対方向に進んでみても戦艦の正面方向に出るだけで、今のところ何かしらの打開策もないだろう。

 それに今いる位置からは後部ハッチのような物が開いているのが見えた。

 なら、そこから入るしかない。


「でも、そろそろ夕飯の準備をしないとな。セイラとアリーシャが待ってるし。それに夜はセイラとアリーシャを可愛がってあげないといけないし。

 一旦ここで中断して、明日また再開するか。

 でも、この規模の宇宙戦艦、何日で調べられる?戻れないから銃弾の補給も出来ないし」


 しかし、こんなのを調べないで領地内に帰還するなんて事は絶対に出来ない。普通に誰もしない。

 もしかしたら、これ自体がお宝かもしれないし。

 とりあえず明日宇宙戦艦内に入るか。




ヤマトSide

「ただいま。これから夕飯作るから、待ってて」

「ヤマト、E.G.G.やってたの?」

「ああ、ちょうどサブミッションが発生したから、キリが悪くてな。今中断してるんだよ。

 明日以降、しばらくそっちの方に集中してるから、夕飯が遅くなるかもしれない。悪いな、チュッ」

「ああ、セイラだけにキスしてる!私も」

「はいはい、チュッ。夜は2人共可愛がってあげるんだから、ちょっと待っててよ」

「「うん。待ってる」」


 夕飯を作ってみんなで食べた。

 2人共E.G.G.をやってるみたいだけど、どこに居るんだろう?

 楽しんでるみたいだけど、あのお宝が手に入ればゲーム内がひっくり返るかもな。

 そうなると2人共びっくりするだろうかな?


 その後は3人で寝て、お互いの身体を求め合った。

 そして、俺はセイラとアリーシャの体内に白いビームを撃ち込み、幸せと快感に包まれた……


「2人共、愛してる」

「「うん、もっと愛してね」」




タケルSide

 2日目……

 昨日の続き、宇宙戦艦の船尾からスタートする。

 昨日の見つけた船尾の底部にあったハッチから入り込む。

 ハッチの内部は広大な空間になっていた。船外から入ってきた戦闘機の駐機場なんだろう。


「すげぇ、広いな。ここがこんだけ広いってことは、戦艦内はどれだけ広いんだ?」


 駐機場の奥に更に奥に通じる通路があった。そこに入っていく。

 その通路はアーマードギアが2機並んで通ることができるだけの広さがあった。確実にアーマードギアサイズの何かがここを通るように設計されている。

 艦内の移動はクサナギでするのかもしれない。


 通路をクサナギで移動していくと、時々アーマードギアサイズのパーツが転がっていた。見た限りアーマードギアの物ではない。


「何だ?このパーツ?見たことないな。俺の知らないパーツか?

 大体のパーツはチェックしてるんだけど、形状も古臭いし」


 クサナギにパーツのスキャンをさせてみると『大型兵装ヴリトラ 右腕部』と表示された。

 通常であれば『アーマードギア◯◯◯』と表示される所が『大型兵装◯◯◯』となっている。大型兵装というものを俺は知らない。


「『大型兵装』なんて初めて聞くぞ?E.G.G.の機体は最初からアーマードギアだったはず。リリース前の呼び方か?」


 現状誰にも確認できない以上答えは出ない。

 仕方ないからそのまま先に進む。

 相変わらず見知らぬパーツが転がっている。時々スキャンさせてみるが、やはり知らない機体だった。

 戦艦の中央を目指して機体を進ませると、十字路や丁字路があったが無視して先に進む。


 だいぶ中央の方へ進んできた。

 ただ、当然中央の方へ行けば艦橋やジェネレーターなど重要なセクションがあるわけで、突然それが現れた。

 ……セキュリティロボットだ。四足歩行で脚の先端にタイヤのような物がある。

 こちらは味方の識別信号を出しているわけはない。当然攻撃を仕掛けられた。

 一旦十字路まで戻って壁の影に隠れる。

 戦艦内を警備するため、セキュリティロボットの攻撃力は大した事はなかった。でも数が多かった。

 アサルトライフルで簡単に機能停止させられたが、マガジンの補給もできない現状でいくらでも撃つことは出来なかった。

 シールドバインダーで敵の銃弾を受けつつ、ヒートソードやパイルバンカーで仕留めていった。


「くっそぉ、数が多いな。マガジンも足りなくなりそうだし、厳しいな」


 セキュリティロボット群を1つ潰し先に進む。

 時々見つけたドアの中に入り、何か情報がないか調べていく。

 気分はRPGのダンジョン攻略だ。普通ならこうやって他人のプライベート空間に勝手に入る事はない。それくらいの常識はある。

 でも、ゲーム内だから許されること、どんどん入っていった。

 情報はほぼ手に入らないが、居住空間も巨大だったからアーマードギアサイズの巨人がこの宇宙戦艦を動かしていたようだ。ただ、その巨人ももういないか数が少なそうだ。


 どういう設定でこの宇宙戦艦があるのかは分からないが、ダンジョンということなら敵が少ないし、火器の威力も弱い。

 火器の威力については、いくらセキュリティロボットとはいえ戦艦内を壊すわけにはいかないからだろうが。



 スロープがあり上の階に行けそうだ。

 今何階にいるのかは分からないが、一番情報を得られそうなのは艦橋だろう。

 まずはそこを目指してみるか。

 そんな事を考えていたら、また次のセキュリティロボットが来たようだ。

 アサルトライフルをなるべく使わず倒しますか。

 俺はクサナギをセキュリティロボット群に向けて突っ込ませた。


### 続く ###


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ