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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第017話-9 合宿 3人の始まり

 3人でレジャーシートを片付けてから、セイラとアリーシャが俺と腕を絡めて宿泊施設に戻る。

 また、自分のために街路樹を光らせて、ロマンチックな雰囲気を演出してみた。

 二度目だけど2人共満足している。こういう事からでも2人を幸せな気分にしたい。


 2人と別れ、男共の部屋に戻る。

 部屋では女子と仲良くなった男子が中心になって話をしていた。

 やはりトキオが羨まし気に呪の言葉を3人にかけていた。

 そこに俺が帰ってきた。


「ただいま」


 するとトキオがやっぱり厳しい目をしてこっちを振り向いた。

 ちょっとタイミングがヤバかったかな?


「おかえり!」


 ああ、怒ってるな。やっぱり羨ましいんだろう。まぁそうだよな。

 学校の美少女2人と付き合う事が分かってたんだから、そりゃあ妬みたくなるよな。いくらか応援すると言いはしても。


「で、どうなった?」


 トキオが睨んでたからダグが俺に聞いてきた。


「予定通りになった。2人と多分一生付き合うことになった」

「そうか、良かったな。末永くお幸せにな」

「ヤマトォォ、良かったなぁぁ。羨ましいぞぉぉ、しかも学校の巨乳美少女トップ3の2人同時とか」

「悪かったよ。でも、そういう運命だったんだ。仕方がないだろ?」

「その運命が恨めしい。でも幸せになれよ」

「ああ、2年後には一緒になるよ」

「あああ、くっそお」



セイラSide

 ヤマトと別れてアリーシャと私達の部屋に戻った。

 私もアリーシャも顔が緩んでる。ヤマトが私達をもらってくれるとって言ってくれたから。

 ……嬉しい。

 ずっと一緒に居てくれるって。


「「ただいま」」

「セイラ、アリーシャ、どうだった?」


 笑顔で私はVサイン、アリーシャはサムズアップして上手くいったことを示した。


「「「きゃあああ、良かったね」」」

「セイラ、アリーシャ、良かったね。

 これで私の心配事も減ったわ」

「うん、ありがとう」

「エリーのおかげでなんの問題もなく話しが進んだよ」

「なら手を尽くしておいて良かったですわ。ヤマトはグダグダ言わないけど、覚悟を決めるのに時間がかかりそうだから」


 そうだね。ヤマトは私の事は妹としか思ってくれてなかったから。

 事前に気付いてくれてないと、答えは後日になってたと思う。

 ありがとう、エリー。


「それから2年後には私達をもらってくれるんだって。3人で家族になるよ。

 ねぇ、アリーシャ」

「うん、そこまで覚悟を決めてるとは思わなかったけど」

「「「きゃあああ、凄い」」」


 私もここまで話が進むとは思わなかったよ。

 ヤマトを追い込んでくれたエリーのおかげかな。

 でも……


「エリーがヤマトの遺伝子をもらうって言ってたけど、あれって?」

「私とヤマトって遠い親戚なんですよ。小さい時に何度か会ってるんですけどヤマトは覚えていないんですよね。

 うちの家系って近親婚にならない程度に同族同士で子供を作ってるから、歳も丁度いいヤマトから精子を頂いて子供だけでもと思ってまして」

「「「「「「え?ヤマトの子供を作るの?」」」」」」

「そうとも言いますわね」


 それってエリーも一緒にもらってもらえばいいんじゃないの?




ヤマトSide

 あれからしばらくトキオの尋問が続き、いろいろ聞かれたが期待してるような回答は出来なかった。

 そりゃあ今まで手を出したりしていないんだから仕方がない話。

 ダグとしては、女子が男子とくっつけば自分が女子に手を出していない証明になるからという事もあっておおいに喜んでいた。

 そんなに疑われてるのか?


 結局また寝落ちしていたようだ。

 ダグ以外みんなちゃんと布団で寝てなくて、適当に寝ていた。

 合宿最終日で今日はもう帰るだけだ。

 起きて顔を洗ってから朝食を食べに食堂に。


 今日も焼き魚の定食にする。

 付いている生卵は卵かけご飯にして食べ始めた。

 セイラとアリーシャはまだ食堂には来ていなかった。

 昨日の事を思い出すと恥ずかしいから、帰るギリギリまで会わない方が精神的に良いのかなぁとか思っていたりするのだが。


 そうしてるとセイラ達女子が来た。朝食を受け取ってこちらに来る。

 俺達は席を1つずつ空けて並び直した。

 女子はそれぞれの相手の隣に座り、俺の隣にはセイラとアリーシャが来た。


「おはよう、セイラ、アリーシャ」

「「ヤマト、おはよう。寂しかったよ」」

「こんな所でわざとらしく言うなよ」

「「えへへ」」


 アリーシャもセイラに染まったのか、回りにも聞こえるようにわざとらしく挑発するように言ってきた。

 まぁいい。そのくらいは可愛いもんだ。


「帰ったら可愛がってやるからな。覚悟しておけよ」

「「へ?」」


 こちらが仕返しとばかりに挑発するような事を言うと、2人とも顔をとんでもなく真っ赤にして驚いていた。

 普段俺はそんなこと言わないもんな。


「「お手柔らかに、可愛がって下さい」」


 すると食堂中がざわついた。特にトキオが絶叫した。


「ヤマトォ、ふざけんなぁ。帰ったらセイラ嬢とアリーシャ嬢にあんなことやこんなこととか人に言えないようなエロいことをするつもりなのかぁ?

 許せん!!」


 トキオの絶叫に2人がビクッとしつつも、なぜかとろけたような顔をして、『今日が私達の初夜になるのね』とかぼそぼそと言ってた。

 それを聞いていたトキオがまた『羨ましいぞぉぉぉぉ』と絶叫を上げていた。

 それもあって更に食堂がざわついた。というより騒然となった。


『ヤマト先輩が巨乳美少女2人も手に入れたのかよ。しかも今日が初夜とか』

『エリー先輩とも子供だけは作るって話があるらしいよ』

『マジかよ。ヤマト先輩がうちの学校の巨乳美少女トップ3を総取りかよ。おこぼれに預かりたい』


 なんかいろいろ言ってるみたいだけど、いきなり今日初夜ってどういうこと?

 いきなりそんなことしないって……多分

 とろけたような顔からようやく復帰したようで、今度は回りに見せつけるようにあ~~ん攻撃が両側から始まった。

 俺としては嬉しいんだけど、トキオは目の前にいるせいで嫌でも見てしまうから、血の涙を流さんばかりに絶望の表情を浮かべていた。

 ダグはやれやれと呆れた顔をしていた。




 朝食も終わり、もう帰る支度をする。

 リアルで会うことが世の中そう多くなくなったから、合宿で会えるのは楽しかった。

 まぁ、今回はトキオには辛いことを経験させてしまったが。


「トキオ、前にも言ってた夏休みはどうする?うちに来るか?」

「ヤマトォ、俺に見せるけるつもりかよぉ?」

「そんなつもりはないけど、俺の飯を食いたいって言ってたろ?」

「飯は食いたいけど、見せつけられるのも辛い。どうするよぉ

 ダグの方はどうする?」

「俺は彼女と夏休みは過ごすから」

「そうかいそうかい。彼女持ちはいいですなぁ」


 夏休みは1週間だけある。

 ここでは日本のお盆の時期に合わせるように設定されている。

 学校自体暑くはないし、家やシート型PCが冷房が効いているので暑いから勉強に集中できないということもないからだ。

 それでも昔から夏休みという慣習があったし、社会に出ても1週間程度は夏休みがあるので、それに倣って今もある。


「じいちゃんの家にも行く予定だから、付いてくれば旨い野菜が食えるぞ。

 すいかやとうもろこしとかもあるし」

「それは……じゅるり……嬉しい誘いなんだけど、その対価がお前達のイチャつきを見せられる事か。

 どうするかな。もう少し考えさせてくれ。お前達の仲を邪魔するのもなんだしな」

「分かった」


 使った部屋の片付けも済んだし、エントランスに移動する。

 女子の方も降りてきて集合した。


 セイラ、アリーシャ、エリー以外の女子は仲良くなった男子と別れを惜しんでいた。連絡先の交換やイチャイチャしたり、最期はキスをしていた。

 これには、トキオがまた絶叫してた。

 トキオはこれからどうするのかな?


 そろそろ出発の時間になってきたので、みんなでエアーモビリティのポートまで歩く。

 セイラとアリーシャは俺の両側から腕を絡めて一緒に歩いてる。もうこれが当分の定位置になりそうだ。

 ポートに着いて売店でお土産を買いに行く。

 俺は干物や煮付けのレトルトパックを、セイラ達女子はお菓子を買っていた。瀬戸内なのでお菓子は柑橘系の物が多い。

 ダグも彼女のためにお菓子を買っていた。


「時間だな。トキオ、また学校でな」

「ああ、土日は休みだから月曜にな」

「ダグもまた来週」

「俺は土日は彼女のとこに行ってくるわ、また来週な」

「ダグ、お前もヤマトと同類だったわ。彼女に振られちまえ」

「言うな。今、心配なんだから」

「「「じゃあ、またな」」」




 俺はセイラとアリーシャと地元行きのエアーモビリティに乗り込む。

 帰りは途中何箇所かに寄って、徐々に他の生徒が減っていく。

 これで合宿も終わりだな。次は冬だ。


 でも、これからはセイラとアリーシャと3人で関係を深めていく予定だ。

 夕方2人がうちに来て、いつものように夕飯を作って食べさせてながら今後の話をした。一緒に出かけたり遊んだりの予定を。

 ゆっくりお茶をしながら話をしていたけど、今日は2人共一向に帰ろうとしない。どうしたんだ?


「いつまでいるんだ?」

「今日は泊まっていくよ?お父さんとお母さんにヤマトがもらってくれるって話したら、明日は休みだから泊まって決めてこいって」

「私の所もパパとママが頑張ってきなさいって」


 何を言ってるんだ、2人の両親は。

 そりゃあ、もらうって宣言はしたけど挨拶にも行ってないのに。

 仕方ない。本当に覚悟を決めよう。


「じゃあ、今日はもう寝ようか。3人一緒の方がいいよな?」

「「……うん」」

「俺のベッドは無理だから親の所で寝るか」

「「いいの?」」

「ああ、その代わり本当に初夜になるかもしれないけどな」

「「頑張る」」


 そういう事で俺達は今夜結ばれた…………肉体的に…………


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