第055話-2 合宿 冬のためのショッピング2
セイラSide
ヤマト達に一言言ってから別のショップに移る。
ショップ自体小さいショップがいくつもあるフロアに来た。外から見てもさっきのショップとデザインが違うウェアが見える。
その中でアリーシャが喜びそうなデザインのウェアを売ってるショップに入った。
「「はぁぁぁ、凄い可愛い」」
「事前にアリーシャが好きそうなのがあるところをチェックしておいたのよ」
「お姉ちゃん、可愛いね、ここのスキーウェア」
「ただし、高いわよ?」
「ほんとだ、さっきのショップの3倍以上する……」
材質違うのか普通のスキーウェアより薄手で、フリルとか飾りがいっぱい付いていてゴスロリとかっていうマンガなんかに出てくるような感じのデザイン。
無駄にフリフリのスカートがあったり、タイツやニーソックスだと寒いから断熱防水素材なのか厚手のレギンスのようなのを履いていたり、肩がフリルが多いパフスリーブの袖になっていたり。
アリーシャとヨーコがきゃあきゃあ言いながらショップにあるウェアを見てる。北斗ちゃんも気になるのか見て回ってる。
「北斗ちゃんもこういうのが好きになるかもしれないですね」
「それだとアリーシャに北斗ちゃんを取られそう……」
「フフフ」
アリーシャもヨーコもここのスキーウェアを気に入ったみたい。
アリーシャがスカイブルーの、ヨーコさんがピンクのパステル調のにしてた。細かいところはよく分からないけど、アリーシャによると結構違うらしい。
2人が着てるところを見たけど、似合うし可愛い。いいね、そのウェア。
ヤマトSide
別のショップの方に行っていたエリー達女性陣が戻って来た。
アリーシャとヨーコさんがかなり顔が緩んでいるのでいい買い物が出来たようだ。
セイラや北斗ちゃん達はこっちで選んでいた物に決めるようだ。
「ヤマト、こっちはスキーウェア決まったよ。こんな感じ」
みんなが自分が決めたスキーウェアにチェンジして見せてくれた。
セイラと北斗ちゃんは同じスタンダードなモデルの色違い。セイラが青で、北斗ちゃんが水色と姉妹っぽい感じになっている。
でも、だぼっとした感じのスキーには良いけど、普段の防寒着にはオーバーな感じにはなってる。
エリーもフード付きだけどセイラ達と同じようなモデルで、白地に紫になっていた。
スキーとかする分には普通に皆似合ってて、色も良い感じだ。
ここまではいい……
アリーシャとヨーコさんのウェアは……パステルなスカイブルーとピンクのゴスロリチックなデザインのスキーウェアだった。
防寒着なので全体的に厚手になってはいるけど通常のスキーウェアよりスリムで、そこにフリルやリボンがいっぱいのスカートやパフスリーブになっている。
スカートなのでその下は、レギンス風な質感のダイビングに着るドライスーツのようなタイツになっている。当然リボンのワンポイントや太ももの所にニーソックスのような感じでフリルがあしらわれていた。
スキーウェアとして防寒機能を確保しながら最大限ゴスロリチックなデザインを作り出している秀逸なスキーウェアだった……秀逸すぎるぐらい……
「「「……」」」
あまりの凄さに……すぐには感想が言えなかった
「アリーシャよく似合ってるよ。可愛いな、そのスキーウェア」
「ヨーコもいいな、それ。いつもそういうのを我慢してるけど、凄く似合ってる」
「ダグよぉ。お前のスキーウェアはヨーコさんと合わせるんじゃなかったっけ?ほれ、同じモデルの色違い買ってこいよ!」
「トキオ、無茶言うな!流石にあんなのは俺は着れない。ヨーコだから似合ってるんであって、俺が着たらウェアを冒涜することになるだろ?」
「ほお、ダグ、お前のヨーコさんへの愛はそんな物なのか?」
いくら自分に彼女がいなくて、今日ダグに彼女を見せびらかされたからといってそこまで言わなくてもいいだろうに。余程羨ましいのか……
ダグも合わせるとは言ってたけど、ここまでのデザインのウェアは流石に無理がある。逆に着ようとするなら俺が止める。
でも、アリーシャとヨーコさんは似合ってる。身長が高いのも良い感じでバランスが取れてると思うよ。
俺もダグもその辺は嬉しい。
「ヨーコ、似合ってるって」
「えへへ、嬉しいね、アリーシャ。
それにしてもあんなスキーウェアがあるなんてエリーさんの情報は凄いね」
「エリーは私達の参謀だからね。私達にいろいろ教えてくれるよ」
「いいね。私もそんな家族や友達が欲しいよ」
その時……
「……お兄ちゃん、私のは似合ってる?」
「へ?」
北斗ちゃんがトキオにスキーウェアが似合ってるか聞いてきたのだ。
たぶんセイラとエリーの入れ知恵もあると思うけど、可愛らしく首をこてんと傾けられたら答えずにはいられないだろう。
「おお、可愛いぞ。色もいい感じだしな。合宿でモテるぞ」
「……」
「トキオさん、それはないのではないですか?北斗ちゃんはあなたに褒めてもらいたいんですよ?」
「トキオ、そうだぞ。エリーの言う通りだ。他の奴にモテるとか言うんじゃねぇよ」
「うう……北斗、本当に可愛いぞ。超可愛いぞ」
「トキオ、光源氏計画発動中なんだから、もうちょっと『彼女にしたいぐらい可愛い』とか言ってやれよ」
「彼女にしたいぐらい可愛いぞ、北斗。って、何言わせてるんだ?ヤマト」
「……嬉しい」
北斗ちゃんが喜んでいるようだ。
ということで、北斗ちゃんが喜んでくれるようにセイラを筆頭に俺達がいくらか動くことになった。みんなの妹分、北斗ちゃんのために。
まぁ、いきなりトキオをその気にさせられるわけじゃないし、北斗ちゃんもまだ小さいしくっつけるというわけにもいかないけど。
将来のためにみんな協力するよ。
スキーウェアは無事に気に入った物が買えた。後は温かい部屋着を買いに行こうか。
後、セイラのアンダーウェアも買うらしい。俺にはあまり詳しくない領域だから女性のエリー達が対応してくれる。
部屋着の方はいつものショップに先ず行ってみよう
もういつものショップになってしまったあのショップ。セイラ達のコーデサンプルの3D映像が展示されているからよく行くようになってしまった。
それにここで同好会メンバーと待ち合わせする場所としても利用されている。
「「「おっはよ~、セイラちゃん達」」」
「おはよ、みんな。いいスキーウェアが買えたよ。合宿は楽しみにしててね」
「「「おおお、どんなのかな?」」」
「ひ・み・つ!」
「凄いの買ってるから、期待してて」
「ヤマトくんがそういうのなら期待してて待ってるよ」
みんなセイラ達のスキーウェアに興味があるみたいだけど、やっぱり当日まで見せない方が面白いからね、特にアリーシャとヨーコさんのは。
それから女子達がショップに入っていく。俺とトキオ、ダグはショップの外で待つ。北斗ちゃんはセイラが連れて行った。
セイラは北斗ちゃんにちょっと大人っぽいというか学生らしいコーデを着せたいらしい。楽しそうでいいことだ。
「セイラ嬢は楽しそうだな」
「ああ、元日の時も楽しそうだったよ。いつも自分が面倒見てもらってたのが、見てあげられる相手ができたからな」
「こっちとしては北斗を構えてくれて助かったけどな」
「だろうな、セイラ達に全部任せっきりだったしな」
実際は全部率先して面倒を見てたんだけどな。みんな最初は信じられなかったけど。
いい傾向だよな。将来、保母とか小学校の先生なんかいいのかもしれないけど、どうするんだろうな?
「しかし、子供が出来たりすると凄く甘やかしそうだよな」
「「確かに」」
「でも、近々うちに赤ちゃんが生まれるぞ」
「「はぁ?何それ?ヤマト、3人の内誰か妊娠させたのか?」」
「いや、母さんが妊娠したって」
「「それはおめでたい」」
「でも、その子は割とすぐおじさんかおばさんになるってことだよな?」
「そうだな。それはそれでかわいそうか」
「「……うん」」
### 続く ###




