第054話-2 演習介入後の学校で2
授業も終わり放課後になった。今日はファッション研究同好会に出る。
E.G.G.の方はしばらくお休みに。
いつものようにみんな好きにコーデを選んで合わせてみている。ああでもないこうでもないと悩んでいる人も居れば、「可愛い」とか「格好いい」とか気に入ったコーデが出来た人も居る。
そんな中で俺達は合宿の話しをしていた。
「もうすぐ冬の合宿だけどウェアはどうする?ヤマト」
「う〜ん、前のスキーウェアはきつくなってたんだよな、前回。買わないとダメだろうな」
「俺は買いに行くぞ。彼女と合わせる予定だ」
「ダグめ、見せつけるつもりかっ!」
「仕方ないだろ、彼女のも小さくなってるって言ってたから買い替え時なんだよ」
「小さいって……胸の所がか?揉んで大きくしたぜってことか?」
「違う。単純に全体的に大きくなったんだ。身長が結構伸びたってよ」
俺も順調に身長が伸びてるし、筋肉も前より付いてるから更にきつくなってるはず。まだ成長期だ。
ダグの彼女も成長期か。うちのエリー達はどうなんだろう?
身長は俺が結構高いからセイラが大きくなっていてもあまり気付かない。
エリーはそれなりに大きくはなってるけど、リアルで頻繁に会ってなかったからどのくらい急成長してるか分からない。
アリーシャはまだ会って1年経ってないくらいだからそれほど大きくはなっていない……と思う。
……胸の話ではないからな?身長の話だ。
「ならみんなで買いに行くか」
「そうだな。冬の合宿に行く前に紹介しておきたいからな」
「くそぉ、羨ましい奴らめ」
これで週末はみんなでショッピングに行くことが決まった。
今回はダグの彼女も一緒に行くことになり初顔合わせだ。でも、合宿でも同じにグループになるかは運次第だな。同じグループになったらなったでトキオが泣きそうだけどな。
アリーシャも多分スキーウェアを買いに行く必要がありそうだし、みんなで行くのはちょうどいい。俺1人ならもうメタバースのショップに行かないで、ショップのサイトで済ませるんだけど。
また、あのショップにも顔を出すかな。
「合宿の昼食と夕食は夏と一緒で生徒が作るんだよな?」
「ああ、事前に決めておけば食材を手配してくれるそうだ。自分で手配してもいいらしい」
「ヤマト、作ってくれよ、なあ」
「いいけど、後で何を作るか決めるぞ」
合宿とはいえみんなで食べる料理だから、じいちゃんに美味い野菜や食材を頼もう。
それにセイラ達も手伝えるようになったから、一緒に作ればいいな。
トキオや他の奴等も驚くだろう。
エリーSide
今日の同好会の私達の目的のコーデは、冬の合宿で着る部屋着コーデ。
面倒な人はジャージで過ごすけど流石に女子はあまり着ないから、事前にここでみんなでチェックしたりお互いの服を合わせたりして遊んでる。
私はセイラやアリーシャと普段から色々合わせたりしてるから、みんなから相談を受ける側になってます。
私もそれほどいいアドバイスやコーデを出せるわけじゃないですからね。
「エリー、週末はスキーウェアだけじゃなくて他の服も見て回りたいんだけどいいかな」
「いいですよ。セイラの服等も買って行った方がいいでしょう。ヤマトもその辺ちゃんと見れなかった部分もありますから買っていきたいですし」
「む〜、大丈夫だよ。問題なくない?」
「アウターとかは大丈夫ですけど、アンダーウエアとかもうちょっと足りないですしサイズが合ってませんから」
「そうだね~。特に最近大きくなってるし」
そうです。流石にヤマトもアンダーウエアまでは頻繁にチェック出来てないから、余程大きく変化してないと対応してなかったみたいです。
スキーウェアも帰ったらチェックしておかないと。
アリーシャもスキー場は寒いから、冬向けのインナーやトレーナーとか厚手の暖かい衣類も追加しておかないといけませんね。こちらもチェックです。
「スキーやスノボ以外にも冬のスポーツや遊び用の施設がありますから、皆さんも暖かい衣類を準備しておいた方がいいですよ」
「そうなの?いろいろ遊べるんだ」
「ええ、私達が行く所はですけどね。うちの親の会社が開発したところですから確認しておきました。皆さんの所は分かりませんけど、スキーとかだけではないはずですよ。
それに夜晴れていれば夜空も綺麗ですよ。誰かと一緒に観るのもいいと思います」
「「「「おお、彼氏と観れたらいいなぁ。ちゃんと準備させようっと」」」」
みんなの顔がぱぁ〜っと明るくなって、頭の中でいろいろ計画を立て始めたみたいです。
私達はヤマトと夜に出かけるのもいいですね。いつもの流星群はないようですが、空は澄んでいるからに綺麗ですよ。
「お昼と夜の料理はヤマトくんが作るのかなぁ?」
「同じグループなら作ってくれるんじゃないかな?食べたいものをリクエストしておけば作ってくれるよ。私は朝食にホットケーキが食べたい」
「セイラの頼みなら聞いてくれますけどね、昼食なら」
「ぶぅ~」
「昼食向けのメニューをお願いしなさい」
「「「「でも、いいなぁ」」」」
ヤマトの方でもいろいろ考えてくれてそうだけど、何を作ってくれるのでしょうか。
夜は温かい鍋物とかいいでしょう。昼は何がいいでしょうか?麺類なんかいいでしょう。
流石にヤマトも面打ちからはやりませんけど。
「そういえば、下の学年の小さい子達も合宿だって。うちの従兄弟の子のとこも同じ日に合宿だって。
分散されるけどみんなの所にも来るはずよ」
「ほんと!?どんな子が来るかな?」
「セイラ、1人で来るわけじゃなくてグループで来るのよ」
「それでも小さい子が来るのは嬉しいよ」
セイラはお姉さんらしいことが出来るのが嬉しいのよね。いつも妹みたいに扱われてるから小さい子がいるならお姉さんらしく構ってあげられるものね。
いっぱいならそれこそいっぱいお姉さんらしく出来るわね。
それなら合宿もいっぱい楽しめそうだわ。
「セイラは元日に北斗ちゃん可愛がってたもんね。小さい子がいっぱいいるのが嬉しいんだ?」
「うん、嬉しい。北斗ちゃんの面倒を見るのが楽しかった」
「へぇ~、セイラちゃんが面倒を見てたんだ。」
「その北斗ちゃんってどこの子?」
「トキオの従姉妹だよ。元日に北斗ちゃん連れてヤマトの所に来たの。親に置いていかれたって」
「それで叔父様達のお節料理を食べていきましたね」
「「「トキオ、許すまじ。両国家のあのお節料理を食べるとか許さん」」」
トキオはまた女子に嫌われましたわね。お気の毒様。
ヤマトSide
合宿の食事の事を考えていると、トキオが追加注文をしてきた。
「ヤマト、小さい子でも作れる料理とかなんかいいのはないか?」
「何で?普通にカレーやシチューなんか温かくていいし、鍋物も基本切って煮るだけだ。そんなに難しくはない。市販の鍋つゆもあるしな」
「北斗が俺達と同じスキー場で合宿するんだってよ。それで北斗のおばさんからレシピを頼まれたんだよ」
「そうなのか。ならセイラが喜ぶな。北斗ちゃんも懐いてたし。
カレーやシチュー、鍋物のレシピなんか探せばいくらでもあるけどいるか?」
カレーやシチューなら調理実習で作ってると思うし、鍋物は切るだけでなんとかなる。
後は……ポトフとか鍋焼きうどん、鶏白菜辺りは結構簡単かな。鶏白菜はお酒を使うからしっかりアルコールを飛ばさないといけないけど。
「分かった。何かレシピを見繕っとくよ。
どうせセイラが面倒を見るだろうから、ちょっと手間がかかってもどうにかなるだろうしな」
「助かる。北斗のおばちゃんに連絡しとくよ」
合宿までスキーウエアを買いに行く以外にもやる事が増えたな。
セイラにも考えさせればいいかな。北斗ちゃんがいることだし、はりきるだろう。セイラを成長させるいい機会になるかもな。
ただ、風邪をひかないように注意もしておこう。




