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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第053話-10 ドラゴニクスvsセンチュリア合同演習 海賊団介入10

アメノミナカヌシSide

 エレボスが合流してだん吉達がフライトユニットで宇宙戦艦にメンテに戻る。

 センチュリアとドラゴニクスのプレーヤー達から「逃げるなぁ」とブーイングがあったが、ファントムとテュポーンが代わりに受けると言ったら黙った……

 こちらの機体の雰囲気から悟ったのか、上位プレーヤーを無傷で倒した話がもう各国のプレーヤーに流れているのか、どちらかだろう。

 両方の国の機体がジリジリと後ろに下がっている。


『おいおい、3機が2機に減ったんだぞ?かかってこないのか?』

『そうですよ。直接接近戦するのが2機、スナイパーが2機ですよ。あなた達は私達の100倍以上の戦力があるのですよ。なぜそんなに怯えるのです?』

『普通に4機でこれだけの戦力と戦う奴が普通なわけないだろ!

 戻って行った3機だってあれだけやって傷一つ付いてなかったしな』

『『『『『『そうだそうだ』』』』』』


 これだけ言っても結局ビビってる。戦力の差は数の差だけではないと理解したのだろう。特にファントムとテュポーンの戦力がとんでもないことを。

 ファントムという名は忘れられつつある名だったが、俺が発掘してまた名が広まった。当然その名を調べたり、知っているベテランから聞いたりしてどれだけの性能か知った奴も多いだろう。


 では行こうか。


 面倒になってきたからヒートソードから大型ビームサーベルに持ち替える。

 これならリーチが長いし一度に何機も切り刻める。

 それを見ていたドラゴニクスとセンチュリアの中堅プレーヤーが身構えていた。

 次の瞬間、ファントムとテュポーンが弾丸の如く加速し、敵機の集まっている場所に進む。いきなり現れた2機にそばに居た敵機はビクッとし怯んだ。

 その隙を突いて大型ビームサーベルで、超音波ヒートソードで周囲の機体を切り刻んだ……

 そして……アーマードギアの瓦礫が積み上げた。


 この一瞬で10機以上の機体が墜とされた。しかも、中堅プレーヤーとなるそれなりに経験を積んでいるプレーヤーがだ。

 更にファントムはシールドバインダーのビームキャノンを外側半周分に照射し、一般国軍プレーヤーも大量に駆逐した。


『ふぅ~、いくらでも墜とし放題だな。だん吉達が戻って来るまでに残ってるか?』

『まだ後ろの方にいっぱい居ますから大丈夫でしょう。それに、遊撃部隊の一般プレーヤーも居ますしね』

『そうだな。どんどんやってくか』

『タケル、スナイパー2機も必要か?必要ないならセンチュリアの上位プレーヤーと戦ってきたいんだけど』

『これなら大丈夫だろう。ヴァルトラウテ、行ってきていいよ』

『じゃあ、行ってくる』




 ドラゴニクスもセンチュリアも恐怖からなのか、アサルトライフルの銃弾の雨をファントムとテュポーンに降らせる。

 中にはフレンドリーファイアになる事も気にせずグレネードやパンツァーファウストを撃ち込んできた。ファントムもテュポーンもそれぐらいは耐えられるが、アナビトリアや支援機が撃ち落としてくれた。

 俺は更にファントムを加速させ、中堅どころの機体に次々と接近してはコクピットにビームサーベルを突き刺し沈黙させた。


 ここまでくるとあまりの力量差に逃げ出す機体が増えた。テュポーンも瞬殺しているため仕方がないといえば仕方がないのだが。

 逃げる奴にはテュポーンに当たらないよう、シールドバインダーのビームキャノンの掃射でまとめて殲滅した。


『この辺はあらかた殲滅したな。ドラゴニクスの本陣潰すか、残りの国軍プレーヤー潰すか、どうする?エレボス』

『そうですね、タケルは本陣の方を攻めて上位プレーヤーをつ墜としてくださいね。間違えて指揮官を墜とさないように。こちらは国軍プレーヤーを潰しながらセンチュリアの本陣の方に行きます。ヴァルトラウテのフォローをしてきます』

『イエッサー』




 さあ、ドラゴニクスの本陣に攻め込みますか。

 ドラゴニクスの本陣はこっちに前進してるからそれほど距離は離れていない。ゆっくりファントムをホバーリングさせて進ませる。

 当然向こうも近寄らせないと数機護衛部隊の機体がこちらに向かってくる。

 こちらは速度を上げずにそのまま向かってくる機体の間をすり抜ける。


  ブーーーン  ザシュッ  ザシュッ  ザシュッ


 すれ違ったその後護衛部隊の機体が上半身と下半身が分かれ転がっていった。

 ファントムの大型ビームサーベルを励起させ、すれ違いざまに斬り付けたのだった。


『おお?どうなったんだ?』

『下半身がねぇ!?』

『なんだこりゃ!?』


 俺はファントムを振り向かせ、銃火器やヒートソードを持った腕を斬り飛ばした。


『君たち反応が遅いよ?うちのメンバーはこのくらい対応出来るようになってるから。

 まぁ、ヒートソードでビームサーベルを受けるのは難しいけどな』

『さっさと殺れよ!』

『いやいやいや、最後までそこで見てもらおう。楽しいよ?』

『『『ざけんな!』』』


 更に先へと進み、もう本陣が目の前だ。すぐそこに30機近い護衛部隊と指揮官機、上級プレーヤー機がいる。

 こちらの……ファントムの凄さに怖気づいたのか、相手側はこちらに対してなかなか攻撃をしてこない。ただ、こちらは大型ビームサーベルの間合いには入っているから振り抜けば2、3機は大破に追い込める。


『そこの海賊団のファントムさん。これ以上接近しないでもらえます?』

『こちらとしては指揮官だけ残して後は殲滅する予定ですよ。先ずは上位プレーヤーのあなたと勝負したいですがね。あなたを倒せば後は墜としたい放題だしな』

『ううー、やだなぁ。あんまり前に出て戦いたくないんだけどなぁ』

『別にいいですよ。ここに居る指揮官以外のプレーヤーが先に墜ちるだけなんで』


 こいつ、不真面目か。

 というより、あまり表だって戦いたくない後方支援タイプのプレーヤーか。

 武装から見ると、背後に折りたたんでいるアーマードギアの全長ほどもあるスマートガンを装備している。遠距離からの高威力攻撃が主体なのだろうか……

 機体自体はヴァルトラウテのピアレイのようにがっしりとした形状で、脚部はがっしりとした下半身の安定を狙ったパーツを使っている。

 センチュリアの方ももう1機はスナイパーだったが、倒したもう1機の上位プレーヤーの希望なのかこういう構成が一般的なのかは分からない。

 前の演習ではどちらの国も遠距離射撃型ではなかったが。


『みんなであいつをやっつけてくれない?支援するからさ』

『『『『『『『『『勝てる気がしねぇし、あんたのフレンドリーファイヤーも怖いわ!!』』』』』』』』』

『え~~、そんなに当ててないじゃん』

『『『『『『『『『嘘つけ!!』』』』』』』』』


 ああ、こいつは同士討ちの常習犯なのか。そりゃあ、あまり支援して欲しくないな。

 その点、うちのヴァルトラウテとアナビトリアは優秀だ。当てられたことはないからな。でも、味方の数が違うからというのもあるかもしれないけど。


 という事で話が決まったようだ。

 その途端、一気に護衛部隊と指揮官が上位プレーヤーから大きく逃げた……

 相当なんだな、この上位プレーヤーのフレンドリーファイヤー。


### 続く ###


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