第053話-6 ドラゴニクスvsセンチュリア合同演習 海賊団介入6
アメノミナカヌシ(ヴァルトラウテ)Side
後ろの方からドラゴニクスとセンチュリアのスナイパーがあたしを狙ってきてる。でも、その中で上手いのは1機、センチュリアの機体だけ。
でも、正確な射撃だから弾道軌道が分かれば避けられる。実際それで避けてる。エレボス鬼軍曹にしっかり教え込まれた。
それより邪魔なのはドラゴニクスの方。あまり上手くないプレーヤーが適当に撃ってくるからしっかり避けないと掠りそう。
風なんかを読んで無い状態で撃ってくるから時々軌道予測がぶれる。
だから、先にドラゴニクスのスナイパー達を始末してしまおう。
ドゴォォォォン ドォォォォン
ドゴォォォォン ドォォォォン
ただ、いくら始末してもまた後から後から現れる。今撃ってきているのはもうスナイパーですらない、ただ狙って射撃をしている人。
センチュリアのプレーヤーとドラゴニクスのプレーヤーで十字砲火してるような感じになってきてるので邪魔。そろそろ本格的に潰したい。
『アナビトリア、ちょっとドラゴニクスの邪魔なのを潰してくる』
『え?ちょっと、1人にするの?』
『ストームブリンガー達がいるじゃない。それにだん吉達が先行してセンチュリアの陣に攻め込んでるし。それにタケルも鬼軍曹もそばに居るから。
ちょっと行ってその辺にいるのを潰したら帰ってくるよ』
『早く戻って来てよ』
フライトユニットに乗ったままドラゴニクスのスナイパー?部隊がいる所に移動し、適当な高度から飛び降り、敵機が集まっている中央に降り立つ。
ピアレイには対戦車ライフルからアサルトライフルに変更させ、右手に炎の大剣EXを持たせた。
ちなみに炎の大剣EXは、競技大会で使用している炎の大剣をファンタジー系の聖剣風に装飾しまくった代物になってる。
これなら身バレしないだろうという事だ。本当は大盾とセット品なのだが、大盾は使わないので別に鞘を作ってもらった。
『ちょっと邪魔だからシメに来ました』
『『『『『『『『は?何言ってんの?この数の差が見えないかな?』』』』』』』』
『ああ、大丈夫。そのくらいの数なら余裕余裕』
『『『『『『『『っざけんな!!』』』』』』』』
ドラゴニクスのプレーヤー達がこっちに向かってくる。ああ、遅い。ファントムやテュポーンに比べたら全然遅すぎる。
格闘戦も大したことのないプレーヤー達のようだ。数が多いからとまとまって襲いかかれば倒せると思っているみたい。こちらは死にたくなるほどのきつい訓練を受けてるんだけど。
アサルトライフルの掃射で牽制してからこちらも一気に突っ込む。
突っ込んできた先頭の敵機1機へ接近し、大上段に構えた炎の大剣を一気に敵機の頭上に振り降ろす。
ザシュ
先頭の敵機は真っ二つに斬れ、左右に分かれてピアレイの後ろに転がり爆散した……
他の敵機はその状況を見て動きを止めた。
背後に爆炎をあげるアーマードギアを残し、次の敵機斬り刻む敵機達を見渡す。
『次はどれを斬ろうかな?』
『『『『『『『『ヒィィィ!スナイパーじゃないのかよ!?』』』』』』』』
『誰がスナイパーって言った?』
あたしがずっとスナイプしていたし、指揮官の通達からスナイパーなんだと思っていたのだろう。でも、ピアレイは格闘戦重視で組んだ機体だから格闘戦の方が得意。
ただ、パワーがある分対戦車ライフルのような強力な銃火器で狙撃出来るでしょ?と言われてやっている。実際、いいスナイパーにもなったようだけど。
次のドラゴニクスの機体に向かい、敵機の目の前で大剣を横一閃振り抜く。 目の前の1機とその後ろにいたもう2機を斬り上下に分断した。
よしっ!
次はどいつにしようかな?
『次の犠牲者は誰がいい?』
『『『『『『マジか!お前ら一度に行くぞ』』』』』
ドラゴニクスのスナイパーらしき奴等があたしのピアレイを取り囲むように動き出す。あたしとしてはそのまま待っていても問題ないから炎の大剣を構えて待つ。
動いていたドラゴニクスの機体がフォーメーションを完成させ、一旦停止しこちらに正面を向けている。
この後どう動くのかな?
『一斉に飛びかかるぞ!』
『『『『『応!!』』』』』
6機のアーマードギアがヒートソードを振り回してほぼ同時に飛びかかってきた。360度全方位から一気に距離を詰めてくる。
一斉に攻めてくれば勝てると思っているんだろう。
多少の加速度差があるけど、そんなにピアレイとの距離の差はない。これなら一度に斬り刻めるかもしれない。
『甘いな!大剣のリーチを甘く見るな!!』
通常のヒートソードより長い炎の大剣EXのリーチに入った所でピアレイを1回転させ大剣を横に薙ぎ払う……
飛びかかってきた敵機の機体の何処かを斬り飛ばした。ただ、機体の位置や向きの違いで胴体を上下に斬り飛ばすことは出来なかった
ドサッ ドサッ ドサッドサッドサッドサッ
腕を、脚を、頭を、下半身を、どこかを本体から斬り離した。これでもう完全にこちらが優勢だ。
脚や下半身を失った機体は動けなくなったからしばらく放置。頭部を失くした機体は周囲が見えにくくなってるから様子を見つつ後で潰す。
先ずは腕を失くした機体から片付けよう。
『次は腕のない奴を潰そうかな?』
『『ひぇ~』』
腕がないけど脚があるから逃げようとしてる。逃がす気はないから潰す。
ホバーリングで逃げた2機を背後からアサルトライフルの連射を叩き込んで爆散させた。
……後4機……
『次はどれにしようかな~脚のない奴にしようか?』
『逃げないから頭のない奴を先に』
『おい、ふざけんな!』
逃げられないけど頭があるからこっちが近付いているのが良く見えているはず。ヒートソードをコクピットに向ける。
コクピット内でプレーヤーが震えて操縦桿を動かしているのか、機体がブルブル震えている。
そのままコクピットを一突きして墜とす……
……後3機……
『後はもうまとめてやっちゃうよ?』
『『『もう止めてくれぇぇぇ』』』
『ダーメ!』
アサルトライフルを対戦車ライフルに持ち換えて、1機ずつコクピットに突きつけて撃ち込む……
ドォォォォン ドォォォォン ドォォォォン
ジェネレーターごと貫通し、機体が爆散した……
さて、残りはセンチュリアの上位プレーヤーの機体のみ。ドラゴニクスの方からは追加投入はないみたい。
後、センチュリアの1機をどうしようか……1機だし墜とせばその分楽か。
上位プレーヤーみたいだから、自分の今のレベルを確認する練習台にちょうどいい。
平地だから敵機がいるのが見通せる。先手必勝、先ずは1発撃ち込む。
ドゴォォォォン
対戦車ライフルのゴツい銃弾が相手に向かって超高速で飛んでいく。
しかし、相手が高速で回避し当たりはしなかった。こっちと同じで正確過ぎて弾道軌道が予測しやすいんだろうな。
今度は相手から回避した所からこっちにお返しとばかりに撃ち込んできた。これも予測しやすい弾道だったから回避した。
その後も更にもう数発撃ち込んだけど、皆回避されてしまった。くっそ。
『ごめんね~うちのニコライがもうそっちの誰かとか戦闘に入っちゃったから、援護射撃終了して撤収するね。
本陣の方にいるから全部倒したら来てね?バイバ〜イ』
逃げられた……悔しい。
スナイパーだからお互いスナイプしてると分かってしまうと簡単には当たらない。回避するにしても無駄に大きく動けば隙が出来てしまうから、最小限の動きで済ませてしまう。
どうすれば当てられる?何か手がないのかな?
格闘戦に持ち込めば勝てる確率が高い。でも、それだと勝った気がしない。
そのうちリベンジしたい。
### 続く ###




