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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第053話-5 ドラゴニクスvsセンチュリア合同演習 海賊団介入5

アメノミナカヌシ(エレボス)Side

 皆さん、順調に戦っているようですね。もう300機近く墜としたようです。

 リタイアも出来ませんから死に戻りの恐怖を味わってもらいましょう。特に国軍プレーヤー一筋の人は死に戻りの経験はほぼないですからね。いい機会ですから経験していただきましょう。

 必死に抗ってみてください。

 その後、そのままE.G.G.を続けるかは本人の意志次第ですが……


 さて、こちらもセンチュリアのエレクシアの対応に移りましょうか。

 今はヴァルトラウテのピアレイのスナイプに対する援護射撃が始まっているようです。ピアレイに向けてセンチュリアの上位プレーヤー機ネモフィラとドラゴニクスの一般プレーヤー数機がスナイプしています。

 ピアレイの方は回避したりで特にダメージを受けてはいないようです。逆にドラゴニクスのプレーヤーは何機かもう墜とされています。


 その援護射撃を受けてエレクシアがセンチュリアのプレーヤーの援護のためこちらに向かってきました。

 そろそろこちらも出ましょう。


 エレクシアは中量級くらいで、銃撃戦も格闘戦もこなせるオールラウンダーが使うようなパーツで構成されているようです。頭部はゴーグルのようなカメラアイで、古いゲームに出てくるロボットを思わせる形状です。

 取り回しのいい少し小型のアサルトライフルを装備して、シールドは持っていません。少々銃弾が当たってもいいくらいに装甲が硬いか、回避性能を良くするためにデッドウェイトになるシールドを使わないのかどちらかなのでしょう。

 白をベースに青や赤、黒等部分的に色分けされたカラフルな機体。

 一点突破的なストロングポイントを突き詰めたような機体が多い上位プレーヤーの中では珍しい機体ですね。


『センチュリアのエレクシアさん、ここから先は通せませんよ』

『海賊団の人間か?止めてくれよ、こんなの』

『フフフ、そうはいきませんよ、せっかくの娯楽なのですから』

『……迷惑な』

『あら、そちらは演習ですからダメージは演習前の状態に戻るのでしょう?その上、高度な戦闘訓練が出来るのですからお得なのでは?』

『高度すぎて訓練にならないんだよ。ほとんど一撃で倒されてるだろ』

『それはそちらのプレーヤーの練度が低いからでは?まぁ、こちらの銃火器やヒートソードをそちらより格段に良い物を使っているのも確かですが』

『チートだろ!』


 確かに。宇宙戦艦を見つけたヤマトと一緒に海賊団をしてるから、こんなチートまがいのパーツが使える。でも、海賊行為の時にしか使わないし、使わせてくれない。ヤマトの意向ですから。

 競技大会で使えれば、簡単に優勝出来るかもしれない。でも、テクニックが身に付かないだろう。それがヤマト的には面白くない。

 それなら弱いパーツで強い対戦相手を倒す方が面白い、とヤマトは思っている。ただ、ファントム好きなのでファントムを使っていますが。


『うちのメンバーは普通の武器でも国軍プレーヤーなら50機、60機くらい墜とせますよ?4000機墜とすのに負荷を減らすために装備させてるのよ』

『くっ、それだと何も言えない……そんな戦力差で戦うことなんか普通ないからな』

『フフフ、では、始めましょう』


 エレクシアがテュポーンから距離を取り対峙した。




センチュリア(ニコライ)Side

 なんということでしょう……じゃなくて、なんということだ。

 海賊団の武装がそんなチートクラスのものを使ってるとは。しかも4000機オーバーのこの演習に出てる全機を相手にぶっ倒そうとか。ありえない。

 7機しかいないのにこんな事するとかバカ共だろう。正気の沙汰じゃない。


 今、目の前にいる機体は漆黒のスリムな機体。

 もう1機、向こうにいるのはデータで見たファントムに似た黒い機体。

 雰囲気から只者ではないだろう。

 どうなってるんだ?7機中2機がとんでもなさそうな機体がいるんだが?

 センチュリアにもそんなレベルのプレーヤーは1機いるかどうか。

 そんなのと戦うのか……


 一旦海賊団の機体から距離を取って、右腕にヒートソード、左腕にアサルトライフルを持たせ戦闘準備を整えた。


 いけるか?


 アサルトライフルを連射しつつ時計回りに移動していく。

 相手は最小限の動きでアサルトライフルの銃弾を全て回避してる。


 マジですか?

 こんな動きをする機体が大会にいたか?そういえば……似た動きのアーマードギアが優勝してたか。テュポーンだっけ?

 あのレベルの動きが出来るプレーヤーが他にもいるとはな……

 これだと避けれないくらいもっと接近して撃たないとダメか……?


 そう思っていた瞬間、相手が一気に距離を詰めてヒートソードで突きを繰り出してきた。こちらはなんとか突きを回避しながらアサルトライフルを撃ち込んで牽制する。

 相手はそれを読んでいたのかこちらの右側に避け、そのまま離れていった。

 あれだけ接近しての一撃なのに回避する。相手のレベルが高すぎる。


 ヤバいな、これは。

 離れても避け、接近しても避ける。もっと全力出さないとな。


 今度はこちらから距離を詰め、ヒートソードで斬りつける。更にアサルトライフルも同時に撃ち込んでいく。

 相手はひらりとジャンプして回避し、エレクシアの背後に着地した。

 すぐさまエレクシアを反転させ、その勢いも乗せてヒートソードを横薙ぎに振るう。しかし、これも相手は少し後ろに下がり回避した。


 当てられるイメージが沸かん。

 平面移動だけでなく立体的に移動されたら攻撃範囲が絞れない。

 射撃も格闘も同時に回避するとか止めて欲しい。どっちか当たれよぉ。




アメノミナカヌシ(エレボス)Side

 全然当てられませんわね。

 今のところ私とまともに戦えるのは……ファントムに乗ったヤマトだけ。

 機体性能の違いもありますが、他の上位プレーヤーでも私は本気になれない。うちのメンバーの方がほとんどの上位プレーヤーより上でしょう。

 目の前のエレクシアもまだまだ全然です。

 今海賊団のメンバーも苦戦していませんから手を抜いて時間を潰してますが、大会ならもう決着を付けてたでしょう。


 さあ、次はどうしましょうか。


 エレクシアのヒートソードを少し下がって避けたところで、こちらからまた距離を詰めてカウンターの一突きを見舞う。

 ヒートソードを振るって避けられた直後は回避も難しいでしょう。

 ただ、こちらも胴体は狙ってませんので回避はしやすいはずですが。


 エレクシアは機体を右横に振ってなんとかこちらのヒートソードを回避しましたが、頭部左側に大きなかすり傷が付きました。エレクシアはその後大きく後方にジャンプして距離を取ってます。

 及第点はあげられる回避能力ですね。

 でも今のは厳しかったのでしょう。アーマードギアに乗っているので肩で息をしているかどうかは分かりませんが。



 しばし、向こうから攻撃してくるのを待ちましょうか。

 その間にヤマトの方がどうなっているか……優勢のようですね。かなり余裕がありそうです。

 相手は騎士タイプのようですから無茶な攻撃を仕掛けてこないと思いますが、今のヤマトには徹底的に卑怯な攻撃にも対処出来るように鍛えましたから大丈夫でしょう。


 おや、復活しそうですよ。さあ、続きをしましょう。

 そろそろ回転を上げていきますよ?


### 続く ###


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