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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第052話 体育実技の授業3

 先日の牙王達盗賊団の討伐はほぼ完全に討伐出来た。

 E.G.G.運営も盗賊団のアカウントはBANし、二度とゲーム内に入って来れない。

 無茶な盗賊行為をしなければBANされないのだ。根こそぎ盗まなければ加減していればまだBANまでいかなかったのに。

 結局、頭目が強く成りたいがために勝負をふっかけていたんだろうけど目的を見失い、増えた下の構成員を制御出来なかったのが原因なんだろう。

 俺達海賊団もこうはなりたくないものだ。メンバーはそんなに増やすつもりはないが。




 ゲームの方はとりあえず忘れて、今日は実技実習の日だ。

 いつものように近くのコミュニティセンターに行って、体育と調理の実習をを受けなければいけない。調理の方は教える側のサポートか。


 エリーがこっちに越してきて随分経つが、今日の実技実習がここでの初めてということではない。

 にも関わらず相変わらず初めてきたかのように人気だ。

 それにセイラとアリーシャが一緒になるのだから更に人が集まる、どんどんと。

 主に女子が多いのでいいけど、野郎が近付くのは心配だ。どさくさに紛れて触りそうだし。


 その間、俺はいつもの男子達と話をしている。

 こいつらは彼女持ちだったり理性のある奴らで、セイラ達の方に群がらない。

 なので、授業前は話をしている。


「おはよ、ヤマト」

「おう、おはよ。久しぶりだな。正月はどうだった?」

「俺は彼女の家にお呼ばれしてお泊りして来たよ。そのまま旅行も行ってきた!」

「良かったな。もう彼女の両親公認か?」

「へへへ。卒業したら一緒に暮らす予定だ」

「「「くそぉぉ、羨ましい」」」


 他にも彼女と初詣に行ったとかという奴は何人かいた。

 なかなか皆充実した正月を送ったようだ。

 うちも4人で仲良く充実した休み送ったけどな。




 話してるうちに体育の授業が始まる時間がきた。

 いつものトレーナーが来て挨拶をして授業が始まる。今日は卓球だ。

 既に卓球台が体育館内にいっぱい設置されている。1つの台に5、6人の配分になった。俺のとこにはセイラ、アリーシャ、エリーと他男子1人、女子1人の計6人となった。


「ヤマトは卓球も上手いの?」

「まぁ、普通ぐらいだよ。そんなに上手くない」

「そんな事ないよ、ねぇ?セイラちゃん」

「うん、上手い。いつも教えて貰ってるから」

「やっぱり……ヤマトの普通ぐらいはあんまり信用できないよ」

「ええ〜〜、本当に上手くないぞ。温泉の卓球と比べれば上手いけど」


 本当にそんなに上手くないんだけどなぁ。


 最初は練習から。サーブの打ち方から始める。

 何度か授業で卓球をしているからサーブを打てないってことはないが、回転をかける打ち方を教える。縦回転、横回転それぞれのサーブを打たせて、俺はレシーブしていく。

 5球ずつ好きなようにサーブ打って、回転も好きなようにかけていた。セイラなんか無理にいろんな回転をかけ始める。それに続いてみんな俺が捕れないように打ち始めたが、楽しそうにやってるので我慢してレシーブを続けた。


 次はレシーブだが、回転がどうかかっているかで対処が変わる。回転が少なければ普通に打ち返せるけど、回転が多いとそれではまともに返せない。打ち消すような回転をかけなければいけない。

 そこまでは出来るかは分からないけど、回転数を調整してレシーブの練習を始めた。

 その後はサーブを左右に振って打つ。この頃になると回りの野郎共がこっちを見始めた。

 理由は……アリーシャ達が左右に体を振ってレシーブし始めたから。そうなると当然揺れるわけで……胸が。それを眺めてる野郎共が俺の後ろや横に集まってきた。

 卓球台が小さくあまり集まられると邪魔になるため何度もトレーナーに追い払われるが、結局また集まってきやがる。


 レシーブ練習も終え、実戦練習。シングルで5ポイント先取勝負で負けたら交代というルールで続けていく。

 エリー達や他の男子は温泉卓球からちょっとレベルアップしたくらいだったが、もう1人の女子がなかなか卓球の上手い人だった。セイラ達に勝った後、俺との対戦だったが白熱した戦いになった。ラリーが延々続き、1点取ったり取られたりのシーソーゲームになった。マッチポイントも何度も繰り返し、ようやく俺が勝った。

 俺も加減しながらセイラ達と対戦しつつ、ギリギリの所で勝つようにした。

 流石にもう1人の女子との2回戦目は負けた。


 次はダブルスで実戦練習に移る。

 ダブルスも負けた方が1人順番に交代するルールだ。ただし、俺ともう1人の女子は組まない事にする。組んだら負けないし。練習なら加減をして対応するけど実戦では加減が利かないかもしれないから。

 ダブルスは交互にサーブとレシーブをするので、お互いの位置が重要。邪魔にならないようにしないと自分もパートナーも上手くボールを打てない。

 俺の場合、セイラ、アリーシャ、エリーと組んだ場合は、なんとなくパートナーの位置が分かるからフォローしやすい。でも、パートナーがあまり上手くないのは確かだから、そっちがミスすると負けるけどな。

 そんな感じで結構順調に交代しながらダブルスの実戦練習をする。ただ、セイラ達が上手くないのもあって時々接触したりする、胸に。それ以外にも点を取れば俺に抱きついてくるので、それを見ている回りの野郎共からうるさいブーイングの声が上がった。




 大体、卓球台単位での練習が終わると次は別の卓球台の生徒と対戦する。

 アリーシャ達は他の女子と対戦している。これは他の所の生徒よりいくらか上手くなったのか大体優勢で勝っている。勝つたびに3人が抱きついてくる。

 俺的には嬉しいんだけど、ここでは控えてくれると助かるんだけどね。


 俺の対戦はエリー達と抱き合ってたのを見ていた奴らだったため全力で打ってくる。サーブもスマッシュかっていうくらいの力ので打ってきた。まぁ、こっちのコートに入ってこないことが多かった。

 それにこっちのコートに入ってきても俺が打ち返すけどね、てい。

 正気でない奴らと対戦したって負けはしない。


 そんな中で前に突っかかってきた新入生が対戦を申し込んできた。


「また、お前かよ」

「また彼女を増やしたでしょう。セイラさんやアリーシャさんに申し訳ないと思わないんですか?」

「そんな事を言われてもなぁ。その2人が喜んでるんだぞ?逆に反対できないだろ?」

「へ?」

「お前もそう思うだろ。俺としては今は3人共幸せにすることしか考えてないから文句を言われても困る」

「はぁ。そうですか。とりあえず卓球で対戦しましょう。前回のリベンジです」


 まぁリベンジということなら普通に受けよう。余程自身があるのだろうな?

 俺はそれ程自信はないが。


 サーブは新入生からとなった。新入生は横回転をかけたサーブを打ってきた。

 当然それに対応してレシーブし、反対側のコーナーを狙って返す。

 新入生はそれをバックハンドで打ち返してきた。

 ただ、コースが甘くこっちのちょうどいい所に帰ってきたから、ここでスマッシュでまた反対のコーナーを狙ったのを新入生は反応できなかった。


「くっそー、まだ、負けねぇ」

「あぁ、頑張れ。次行くぞ」


 その後はこちらのサーブから始まり、相手のレシーブを左右打ち分ける。新入生を左右に動かして疲れさせ足を潰しにかかる。新入生は余裕がないからかこちらのコーナーをつけず、俺の打ちやすい所に戻ってくる。

 更に新入生に返すボールを逆コーナーに打ち込んで、足を使わせてどんどん疲労させていった。こっちはほとんど動かずレシーブするから疲労はほぼない。


「はぁはぁはぁ、何であんたはほとんど動いてないんだよ?」

「お前が俺の打ちやすい所に返すからだろ。逆コーナーを突くのがセオリーだろ?」

「あんたが打ち返しにくい所に打つからだろ」

「打ち返しやすい所に打つわけないだろ、勝負してるんだから。頭使えよ」

「くっそー」


 それからも結局俺の思い通りに新入生は動いてくれて、大して疲労せず勝てた。しかも楽勝で。

 勝ったらエリー達が抱きついてきて一緒に喜んでくれた。

 それを見てまた頭に血が昇ったのか「再戦しろー」と駄々をこねる始末で、他の新入生に引き取ってもらった。


 これで体育の授業も終了して、シャワーを浴びて調理実習に備える。

 セイラ達は女子のシャワー室で他の女子ときゃあきゃあ言ってるんだろうな。




 あとは調理実習だ。講師補佐というところでメニューの選定にも今回は関わった。

 今回は親子丼と味噌汁だ。

 体育が終わった後お腹すいてるからちょうどいいだろう。

 エリー達は最近調理を教えてるので切ったりは問題ない。あとは煮て味付けだな。

 あの新入生は切るのもお粗末だったので徹底的にしごいてやった。ついでに回りの生徒に教えるための教材になってもらう。回りの生徒には参考になったようだ。良かった良かった。


「何で先輩にしごかれなきゃいけないんだよ?」

「俺に挑戦してきたろ。それなら調理もそれなりに出来るようになっとけよ」

「調理で挑戦なんかしてねぇよ!」


 新入生がいいおもちゃになってくれる。これで調理実習もしばらくは分かりやすく教えられるかな?


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