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TRIPLE-私の知らないあいつは私の知ってるあいつ-  作者: EPO


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第049話-1 クリスマス 前日譚

 海賊行為をする宣言をしてしばらく経つ。

 各国も警戒して大きなミッションを計画していない。それでも時々ある砦攻略ミッションには介入した。

 エレボスの特訓の成果の確認の意味もあるが、全てのミッションで俺達「アメノミナカヌシ」の圧勝だった。両国併せて20倍以上の戦力差の中で、通常のヒートソードでは傷も付かない装甲のこちらのアーマードギアは全機無傷で戦闘を終えた。

 墜とした砦も特に使う必要がないから、そのまま放置となった。いずれは何かに利用したい。

 これでE.G.G.の方も順調に海賊団が仕上がりつつある。これも急遽参加したエレボスのおかげなんだが。




 さて、今年ももう年末だ。クリスマスに正月とイベントがある。特に今年のクリスマスはセイラだけでなくアリーシャやエリーも一緒だ。

 いいクリスマスにしたい。

 と言っても料理くらいしか出来ないが。

 プレゼントについては一応準備はしてある。喜んでくれると嬉しい。


 毎年クリスマスは父さんも母さんも忙しくて帰ってこない。セイラの両親も忙しい事が多いから、いつもセイラと2人で料理とケーキを食べてゲームをしたりテレビを見たりしていた。

 ケーキは父さん達がいいところのケーキを送ってくれていたけど、数年前からは近所のケーキ屋さんでホールで3個4個買って食べていた。ちなみに年末には俺がパウンドケーキを何種類か作って、セイラがいっぱい食べている。

 それがいつものクリスマスだったが、今回はアリーシャとエリーも一緒だから更に楽しい夜にしたい。


 まぁ、今年はもうどうするか決まってるけどな。


「ヤマト、クリスマス・イブはどうするんだ?」

「いろいろ考えてはいたんだけど、料理とかの下準備をして夏に行ったコテージで静かに4人で過ごそうかなぁって」

「静かに、ではなくしっぽりとだろ?エリー嬢達3人と甘い甘い夜をしっぽりと過ごすんだろ?」

「いやいや、コテージの近くに大きくないけど教会があって、イブにミサをやってるんだってさ。それに参加しようってさ」

「なんか清らかな雰囲気を醸し出そうとしてるけど、実際は組んず解れつの精なる夜なんだろ?」

「お前なぁ……愛し合ってる男女がそんな夜に肉体的に愛し合うこともあるだろ?なぁ、ダグ」


 トキオの後ろにダグが居たので話を振ってみた。

 あいつも今自分の家に彼女が住み込んでいるんだから、時々彼女とイチャついているだろ?

 俺の言うことに否とは言えないはず……


「そうだな。俺も彼女と2人で……過ごすぞ」

「ダグ、その間は何だ?ヤマトと同じに彼女と子作りか?羨ましすぎて涙が出る……」

「「すまん。それは俺達には慰めてやれない」」

「いいよ、そんな哀れみ。いつか俺も自慢してやるからな!」

「「楽しみにしてるよ」」

「くっそぉぉ」


 トキオが絶叫して教室から出ていった……そのうち帰ってくるだろう。そっとしておく。

 トキオの事はどうにも出来ない。自分でどうにかしてくれ。


 学校も冬休みになるし、彼女持ちは仲良く出かけたり家でイチャイチャしてるたりする奴等が多い。ダグの方は両親が気を利かせてくれて、当日は2人っきりらしい。うちはいつも4人っきりだけど。

 後、それとダグに簡単に出来る見栄えのいい料理のレシピを渡しておいた。

 これで彼女といい雰囲気を作ってくれ。

 うちは3人が喜んでくれる料理を考えて準備をしよう。何がいいかな?クリスマスらしく丸1羽使った鶏肉料理とエリー達と現地調達した魚料理はメニューに入れておきたい。

 ケーキの方もコテージの方に送ってもらうように手配もしないとな。今年もホールで何個かホールで頼んでるし。

 もう数日でクリスマスで準備が大変だけど楽しみだ。


 教会のミサはちょうどコテージのおじさん情報だけど助かった。ちょうど行く気になるイベントだ。

 これまでとは違うクリスマス。うまくはまれば来年も行くことになるかもしれない。おじさんの営業に乗せられてる気もするけど。

 俺も初めてのミサなんで緊張するよ。




エリーSide

 ヤマトはトキオとダグラスと話してる。たぶん、クリスマスの話をしてるのでしょう。私達は出かけて一緒に……って感じですね。

 回りにいる子達も私達のクリスマス・イブの事が気になってるみたい。

 彼氏のいる子もいるのだろうけど私達みたいに付き合ってますって公表してない子もいるし、これを機に告白を狙ってる子もいるみたい。それで参考にと思っているよう。


「エリー達はヤマトくんとイブはどう過ごすの?」

「ヤマトくんだから何かいいイベントがあるんでしょ?」

「楽しみだよね」

「夏に行ったコテージで過ごすんだよ」

「緑に囲まれて静かなんだよね。ヤマトが料理に腕を振るってくれるんだよ。何を作ってくれるんだろうね」

「「「絶対美味しそう」」」


 ヤマトがかなり張り切ってたわね。美味しいのは確実だし楽しみですわ。人数も増えたし、大物を作ろうとか言ってたわ。

 セイラがたくさん食べるからいろいろ作ってくれるのでしょう。

 そのコテージは私は初めてだし、釣りも出来るって話ですからやってみたいわね。


「あとね。コテージの近くの教会で、イブにミサを開催するそうだから参加するのよ」

「わあ、いいなぁ。私も彼氏と行ってみたいなぁ、いたらだけど」

「クリスマスにいい雰囲気のイベントになりそうよね」

「本当はそういうんじゃないんだけどね」


 アリーシャがそういうけど、日本ではずっと昔からそんな風になってしまったわ。若い私達としてはクリスマスを楽しむちょっといい雰囲気になれるイベントですね。アリーシャとしてはあまり好ましくは思ってないと思うけど。

 でも、アリーシャも楽しみだから強く反対しなかったのよね。私もセイラも楽しみなんですけどね。


「やっぱりヤマトくんは彼氏として最高よね」

「うんうん」

「「「一家に1台欲しい」」」


 もう、うちのヤマトは家電じゃないのよ。

 でも、確かに便利ですものね。


 今回もヤマトがメインでクリスマスイベントを仕切ってる。ケーキの注文はセイラがやってるけど、これは自分が食べたいのを選んでるからかしら。

 私とアリーシャは何を手伝いましょうか……

 掃除と洗濯……野菜のカットくらい出来るかしら?




ヤマトSide

 あれから年内最後の日まで、男子には睨まれたり恨み言を言われ続けた。特にトキオから恨み言はきつかった。

 他に一部男子から、クリスマス向けに何か盛り上がりそうなイベントや自分で作れそうな料理のレシピの相談を受けた。

 やはり気分を盛り上げて、夜には……と思っているらしい。考える事は皆一緒か。

 俺も大したことはしてやれないが健闘を祈る。


 それ以外に女子からもいろいろとうらやましがられたり、彼氏の教育をして欲しいとか言われた。

 特にイベントの企画能力や料理スキルを。


 イベントの企画能力ったってそんなものは特にないんだけど。たまたま偶然いいタイミングで何かあるだけ。それ以外はない。

 料理スキルの方はレシピは教えられるがあとは実践しかない。野菜の切り方なんかは説明ムービーが至る所に転がっているだろうから、見てもらうのがいいだろう。

 ただ、努力あるのみだ。

 流石に今回のクリスマスにはいいところは見せられないだろうが、彼女のために努力の程を見せる程度しか出来ない。

 もう少し早めに言ってくれれば良かったんだけどね


### 続く ###


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