第045話-7 収穫・秋祭り 秋祭り1
昨日の夜も4人で楽しんだ後ぐっすり眠り、今日は清々しい覚醒めだった。4人で一緒にくっついて寝ていたけど、そろそろ起きないと。
朝もいくらか収穫する野菜があるから、3人を起こさないように布団から抜け出す。
シャワーを浴びて汗等を洗い流し、作業の支度をして作業場に向かう。
「じいちゃん、おはよ」
「ああ、ヤマトか。3人のお嬢さん達は?」
「疲れてるみたいでまだ寝てる」
「そうか、昨日は頑張ったしな。まぁ今日は少ないから3人で大丈夫だろ」
「そうだね、じいさん。さっさと済ませちまおう」
「ああ、ヤマト行くぞ」
という事で、ナスときゅうりの収穫をしてしまう。
実なので1日経つともう規格外品になりかねない。それでも今は工場への出荷が多いからあまり問題にはならないけど、美味しいサイズというのもあるからそのサイズで出荷したい。
量もそれほど多くなかったのですぐに収穫を済ませ、じいちゃんばあちゃんを作業場に残し、俺は朝食の準備をする。
朝食の準備をしよう。
朝食はフレンチトーストとサンドウィッチ、ピザトーストだ。フレンチトーストは細めのバゲットで、サンドウィッチとピザトーストは食パン1/4サイズにカットして、みんなミニサイズにする。
ピザトーストは、食パンにピザソースを塗ってスタンダードに玉ねぎやピーマン、ベーコンを乗せ、更に上からチーズをかけトースターで焼けるように準備した。
サンドウィッチは、カリカリベーコン、ツナマヨ、細かくしたレタスやスライスきゅうり、スクランブルエッグ、漬物のおかか和えを作った。スライスチーズと昨日作っておいた鶏肉の照り焼きとポテサラも一緒に出す。後は自分で挟んで食べれば良い。
フレンチトーストは食べ始めてから焼こう、ホットサンドメーカーで。
じいちゃん達の作業も終わり、ドローンで出荷され、俺は3人を起こしに行く。
まだごろごろしている3人の布団を引っ剥がす。朝の寒い部屋の空気にさらされ、ようやく起き始めた。
「起きろ~、もう朝食にするぞ!」
「「「へ?もうそんな時間?」」」
「朝の手伝いしてない!?」
「大丈夫だ、じいちゃんばあちゃんとやったから。量も少なかったしな」
「「ごめんなさい!」」
「いいよ、疲れたたんだろ?昨日はレタスとか白菜とか割と大変なのが多かったし。
さっさとシャワー浴びて朝食にするぞ」
「「「は~~い」」」
みんなの支度が終わるのを待ってから、母屋の方に戻り朝食を食べ始める。
フレンチトーストとピザトーストをその場で焼きながら、自分の分のサンドウィッチを作って食べる。
アリーシャやエリーはツナマヨやポテサラを乗せて食べている。セイラはフレンチトースト待ちだ。じいちゃんばあちゃんは照り焼きチキンや漬物の鰹節和えなんかを乗せて食べてたりする。俺はポテサラやレタスを敷いてスクランブルエッグにマヨネーズをかけたものを食べた。
ピザトーストも焼けたら瞬殺でなくなる。じいちゃんも割とピザが好きらしく、自分でもピザトーストを作って食べているそうだ。漬物やポテサラを乗せたピザトーストも焼いていく。
フレンチトーストは今の所セイラが独占している。アリーシャ達は最後に食べるつもりでいるようだ。
これならある程度みんなで好きなように食べれる。じいちゃんばあちゃんもいろいろな具に手を出しサンドウィッチやピザトーストにして食べていた。こんな具も欲しいと言われたけど、またそのうち来たら作るよ。
ここで生活するようになればばあちゃんだけに朝食を作らせるわけにはいかないし、和洋中混在した食事もたまには出したりしてもいいかもしれない。
特にセイラが文句を言いそうだから。
朝食も終わって少し休みを取ってから、祭りの設営の手伝いに駆り出される。
既に現場の神社は昨日見に行っているから状況は確認してある。今回は夏祭りのように櫓を組んだりはしないで、舞台も既に組んであるので、後は屋台の設営がメインだった。
屋台のテントは金属パイプを繋いで、後は屋根用の防水シートを被せるだけ。
後は機材を設置して完了。今時は燃料電池やバッテリーで屋台もオール電化になっていて、CO2の排出もほぼないようになっている。
で、手伝っていると予想通りの事が起きる。
「よう、新人君。また嫁さんが増えたんだって?」
「そうですね。今日もじいちゃんのとこに来てますよ」
「「「「羨ましすぎる」」」」
この辺の若い農家の男衆が俺の近くに寄ってきてる。
その向こうで昨日も会ったあの人が、サムズアップしていい笑顔で笑っていやがった。
やっぱり喋ったか。面倒な。
「今日の夜は一緒に見に来ますよ。奉納の舞をみんな楽しみにしてますから」
「みんな巨乳の美少女とか聞いたが?」
「見てみれば分かりますよ。まぁ、確かにそうなんですけど」
「「「「くっそー、なんでお前ばっかり」」」」
「仕方ないじゃないですか、2人は幼馴染だし、2人はお隣さんだし」
「なんでそんなに美少女と出会いがあるんだ?」
「それは偶然としか言いようがないですよ?」
本当に偶然の出会いなんですよね。
エリーは親族だし、親族内で結婚する事も多いから元々いずれ会ってたと思うけど、セイラとアリーシャが隣に引っ越してきたのは本当に偶然だ。必然という事はない……はず。
セイラについては完全に偶然だけど、アリーシャはもしかしたら何かあるのかもしれない。確認は出来ないけどな。
「「「「そんな偶然、信じられるかぁぁぁぁ」」」」
「さて、そんな幸運を持ってるヤマトくんにお仕事の追加だそうだ。罰ゲームとも言うが……」
「は?なんです?」
「屋台の一つを受け持てってさ。お前のじいさんからの指示でもある」
「じいちゃんから何も聞いてないんだけど?」
「まぁ、頑張れ」
「「「「頑張れよぉ」」」」
仕方がない。どれでもいいって言うから焼きそばにするか。
屋台用の具、猪肉、キャベツ、玉ねぎ、揚げ玉を下ごしらえする。キャベツをざく切りに、玉ねぎもスライスにした、大量に。
野菜は回りは農家だらけだから売りに出せない物がある。
猪肉も罠にかかった物を使うから、基本麺と揚げ玉、調味料、入れ物くらいがコストとして計上されるだけだから安価に振る舞われる。
ちなみに猪肉はスライスして玉ねぎに漬け込んでおく。
これらは冷蔵庫に保管して、時間になったら持ってくる。
味付けはソースと塩味にする。
「準備が終わったんで、一旦家に戻りますね」
「「「「俺達、まだ終わってねぇ」」」」
「頑張って下さい、では。じいちゃん、先に戻ってるよ!」
「ああ、分かった。始まるまでに戻ってこいよ」
「分かった」
帰ってきたら、エリー達3人がばあちゃんと昼食を作ってた。
普段何もしていない3人が何を作ったのかと思うと気にはなる。作ったのは目玉焼きやソーセージ、スクランブルエッグだった。多少焦げてるけど。
3人が作った昼食をみんなで食べる。
「「「ヤマト、どう」」」
「美味しいよ。ちょっと焦げてるけど」
「本当に美味しいの?」
「うん、嘘は言ってないけど?」
「良かったな、セイラちゃん達」
「「「……うん……」」」
「信じられないなら、納得いくまで作ってみればいいんじゃないか?今度は火加減を調整してな」
俺が最初に作った時より全然ましだ。俺なんかもっと真っ黒だったぞ。
このくらい全然普通の出来具合だ。すぐにもっと上手くできるようになる。何度も作ってみて覚えていけばいい。
覚えたいなら教えるし。その方が楽しく食事が作れるよ。
3人のやる気を感じる料理を食べて満足した俺は、秋祭りについて屋台をやらされる事を話した。
「一緒に屋台、回れないの?」
「そうだな。焼きそば作ってないといけないからな」
「じゃあ、お金は誰が出してくれるの?」
「セイラ、お金は渡すから、無駄遣いするなよ」
「ん」
「それだと看板娘も必要だよね?」
売り子をしてくれると助かるな。交代で1人残ってくれればいいかな。それで2人で屋台を回れば。
俺は一緒に回れそうにない。奉納の舞も一緒に見れないかもな。
### 続く ###




