君と僕の始まり
初めての小説を書きました。表現や言葉遣いなどに不自然があるかもしれませんが暖かい目で大目に見てやってください。一生懸命頑張りますので応援よろしくお願い致します。
僕は恋をしている。出会いは大学4年生の春頃の事だった。早い人はもう内定を貰い将来が決まっている中、インターンや就活面接に追われ、なかなか内定の決まらない不安で苦しい世界で生きていた。昔から本が好きだった僕は、現実逃避のために読書サークルに入った。読んだ小説について話をして盛り上がっていたり、中には話す場所が欲しいだけだと雑談を楽しんでいる人もいた。すると窓側の席に目がいった。不思議な雰囲気を放ち、誰とも話すことなくただ黙々と本を読み、一度見てしまえばもう目が離せない。そんな君に僕は一目惚れをしてしまった。触れたら壊れてしまいそうなほど儚い、よく恋愛の歌であるような女の子が目の前にいた。それからサークルに行く度、その子ばかり見ていた。すると突然、ショートボブの女の子が「見たことない人がいる!!最近入ったの?」と尋ねてきた。僕は驚き、頷く。すると自己紹介をしてきた。つむぎと呼んでほしいというので、そうすることにした。最初は恥ずかしかったが、すぐに仲良くなった。そしてずっと気になっていた君のことを聞いてみた。つむぎは少し複雑な表情をしていたが教えてくれた。つむぎのおかげで少しずつ知り始め、ある日、とうとう話しかけてしまったのだ。ただの挨拶をしただけだったが、胸が張り裂けそうだった。「あそこに咲いている花の名前…知ってる?」と問いかけてきた。僕は想像もしていなかった問いに戸惑ってしまった。すると君は、「あの花、私の名前と似ているの」と微笑んだ。胸が苦しく愛おしく…あの時から君のあだ名は'カトレア'となった。