俺はヒロイン!〜♂告白
俺はヒロイン!の続編が書きたくなりました…(笑)
こんにちは。女装生活を続けて1ヶ月。それと同時進行で、関口(♂)と付き合っている、佐伯竜太…じゃなくて、生島由香子です。
相変わらずみんなは、俺のことを女だと思っている。
もちろん、思わず俺が告白の返事をオッケーとしてしまった関口も。
みんな誤解だ。けど、もう遅いのかもしれない…。
結局付き合うことになったけど、(もちろん)何もしていない。進展ナシだ。
それに関口は、「佐伯竜太」のクラスメイトでありながら、「生島由香子」のクラスを知らない。
しかし、ここで思うのだ。普通、恋人なら一緒に帰ったりする。だから、クラス位は知ろうって気にならないのは絶対におかしい。今、関口とは一緒に帰っているが…校門前で待ち合わせして、それから一緒に帰るのだ。
…正直、疲れる。関口に本当のことを言おうとするのだが、放っておいてしまってばかりだった。そして、タイミングを間違える。
「なぁ…じゃない、ねぇ。関口君。」
「何?由香子ちゃん。」
帰り道、とうとう関口に告白することを決意した。
「話があるの」
関口は、一瞬ちょっと怖い顔をした。別に、びびるわけじゃないけど…仮にも俺、男ですから。
「………。」
関口に連れてこられたのは、関口の家。
「まぁ、座って?」
「あ…うん。ありがとう。」
いつもなら、どかっとベッドの上に座るのだが…俺は今女だ。そんなだらしないこと、できない…
って、俺今から言うのか!けど、とりあえず地面にちょこんと座る。
関口は無表情で俺と向かい合わせで地面に座り込んだ。
この沈黙、やりにくい。
話すタイミングをつかもうと今まで放っておいた結果が、これだ。
なら、もう話せ!!
俺の心がそう叫んでいる。俺は、ようやく口を開いた――――。
「あのね、関口君。話なんだけど…」
「…由香子。」
いきなり呼び捨てで呼ばれ、体がびくっと跳ねた。
別に、本名じゃないけどさ。
「好き」
関口にそう告げられる。余計に、言いにくい。
「あの、関口く…」
めげずにもう一度言おうと思った。
けど、ホラ。その結果が、これだろ?
俺の目の前には、関口の顔。唇に感じる柔らかい感触。
ホント、こんな場面第三者にとっては喜劇になるんだろうな…。
そんなことを考えている途中、押し倒される。
ちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょ。
やばいって、まじで。それは駄目だって。
関口ーーーー!!!目の前にいるのは、クラスメイトの男子だ!
「おい!関口」
俺の言葉に、関口の動きがぴたっと止まった。
「まずは謝る。ごめん。…とりあえず、聞いてくれ。俺は…男だ。ホラ、佐伯竜太!」
「え………………。」
沈黙が流れる。この空気、無理だ。作った原因俺だけど。
でも、これで関口も分かって…
「…ふっ。」
関口は笑った。何故笑うのかはわからないが。
「佐伯…?」
「…なんだよ」
「んなわけねぇじゃん!てか、あいつ女装するキャラじゃねぇー!!由香子ちゃん、どうしちゃったの?あ、てかなんで佐伯のこと知ってんの?」
駄目だ。関口の「生島由香子」への愛は、相当深いらしい。
全然分かってねぇ。
そういえば、女装して色々あって、今に至るわけだが…。
声変わりした気がする。あ、高いほうに。
…俺、もしかして…?
「あー…あーあー。」
ホントの、「由香子」になっちゃった??
実は、もういっこだけこの続編を書きたいです;
何か、思いついちゃいました(苦笑)
出来れば書きますw