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ぴちょり姫 ナナルとの取り合い

ぴちょり姫シリーズ書きました。二か月ぶりです。ぴちょり姫たちのラブコメ読んでってね。

 これは雨の日に出会った水の妖怪ぴちょり姫と少年カイトの話である。

 その三人はカイトの部屋にいた。


 「カイトォォォーーー!!!あそぼぉぉぉ!!」


 「ダメッ!!カイトは私のなの!!」


 「…………。」


 女子(妖怪一人?)二人と男子一人。

 ある意味修羅場である。カイトはこんな経験初めてなのであたふたしている。


 「カイトゥォゥ??今日はどっちと寝る??」


 「カイトはそういう子ではありません!!」


 「…………。」


 ぴちょり姫はカイトの腕を抱きしめる。


 「ちょっ!!」


 「そっちがそれなら……!!」


 幼馴染みのナナルがカイトのもう片方の腕を抱きしめる。


 「おま!!ちょっと!!まて!!」


 赤の他人からすれば、うらやましい限りだが当のカイトはこの状況を打破する術を持ち合わせてなかった。だから、修羅場である。


 「カイトーーゥ!!ねぇ!!どっちがいいの!?」


 「カイトーー!!私よね!!私が一番よね!?」


 「…………。誰かァァァーーー!!助けてーーー!!」


 「カイトーーー!!」


 「カイトゥゥゥゥーーー!!」


 女子二人、男子のカイトの耳元でささやき始める。


 (ボソボソ…………!!ウッフン!!)


 (ボソボソ…………!!あはーーん!!)


 「…………!!もう嫌だああぁぁ!!」


 「あ、こら!!カイト!!」


 「カイトゥゥうう!!」


 逃げようとするカイト、でも両腕をつかまれているので逃げられない。本当うらやましい限りだ。


 「カイトーー!!私とデートしてくれたらチョコ好きなだけ食べていいよ!!」


 「カイトぅ!!私は映画観に行きたい!!」


 「ああああ!!誰かあーー!!」


 「カイトーー!!」


 「カイトゥゥウウ!!」


 女子二人がカイトの耳元で吐息をかけ始める。


 ふうぅぅ!!


 はぁぁぁぅ!!


 「……!?……!?た、助けてェェーー!!」


 「カイトゥッ!!」


 「カイトゥゥうう!!」


 カイトは小学五年生の男子である。でもこんな女子に好かれたのはここ最近の出来事である。雨の日学校で会って以来とりつかれている雨の妖怪ぴちょり姫。それと幼馴染み神社の娘のナナルに囲まれてモテキが来てしまったのであった。ただカイトは恋愛や女の子の事を勉強してこなかったので、この状況を乗り越える方法を知らなかったのである。どちらかに傾けば治まるのは分かっている。しかし、この場合どちらかが今後引くとは考えられない。今後の事を考えると状況を攻略する行動をとれない。どうする?カイト!!今が人生の分岐点だ!!


 「カイトと結婚したら!!子供たくさん産んであげるね!!」


 「私は産まない!!」


 「……!!何故ッ!!」


 「私とカイトはずーーーーッと二人なの!!二人の世界を永遠に生き続けるの!!カイトゥゥッ!」


 「この妖怪女が!!」


 「この古い巫女の女が!!」


 カイトの両脇でにらみあう。ぴちょり姫とナナル。カイトは口から魂が抜けそうだ。

早くラスト書きたいがタイピングが遅いのと構想も遅い!!皆様お待ちください。次は女子じゃんけんを書く予定!!

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