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海洋の街レベラル



門に近づくと前回と同じく、門前でクサントスとペーダソスに驚かれて職質みたいなことをされて、入場料を払いレベラルの街の中へ入った。


レベラルはかなり発展しており、道の端には電灯が光を放ち、建物も三階建の建物ばかりで部屋の中も明るく、道も車道と歩道で分かれていて、造りも石レンガで綺麗に整備されており、夜にもかかわらず、多くの人が歩いていた。

海の街と言う通り、海が近いので潮の匂いがし、遠くには船の帆の先端が所々見えていた。

そして今は街に入ってすぐの所の、馬車待機場所で止まっていた。


「ここまで無事で行けたのもアンナさんのお陰です。ありがとうございました」


「どういたしましてって言えばいいのかな?」


「ふふ、護衛分のお支払いは明日に冒険者ギルドに行ってくれればお支払い出来るようにしときます。私も個人的にお礼がしたいので後日空いている時でいいので、夜にここに来てください。」


メーラさんに住所が書かれた紙切れを渡された。


「他にも奴隷のことで買取、販売などの相談があれば是非来てください」


「うん、後日空いてる時に行くよ」


「はい、楽しみに待ってます。本当にありがとうございました」


メーラさんは自身の馬車に乗り走り出し、後ろでは奴隷のみんなが手を振っていた。私も手を振り、自身の馬車に戻る。

今ここにいるのは、ガウェインとシルヴィア、クロワ、スイゲツだけで、他のみんなは宿屋を探しに行ってもらっている。

私がシルヴィアの隣に座ったが、シルヴィアが私を持ち上げ、自身の膝の上に乗せて抱きつき頭を撫で始める。私的にはかなり嬉しい。


「はぁー、結局王都じゃなかったわね」


「まぁ確率は半々だったから仕方ないよ。こっちでも色々出来そうだから問題ないよ」


「そうですね、海の街と呼ばれているからには、船での貿易などが盛んでしょう。街も見ても発展してますしね」


「我も色々と調べたいことはあるしな」


私達がこの街でのことで話していると、クズハ達が戻ってきた。


「お嬢様、「カイセン」で2人部屋を4部屋取れました」


「4部屋だけ?」


「長期滞在をする場合は4部屋しか空いてないと、他の部屋は予約が入っているそうです」


「分かったありがとう、じゃあ行こうか」


流石に暗くなってきたので人が少なくなってきたが、この時間帯でアルーラの町より人は多い中を走ること5分、レンガを積み重ねて積み重ねて造られた、かなり大きなホテルの様な所にクズハに案内された。

看板には「海千」と書かれていた。


「ここが「カイセン」です」


「うみせんじゃなくて?」


「呼び方はカイセンらしいです」


日本語をある程度勉強した人が、読み方を間違えた感じだ。案外異世界神が経営してるかもしれない、ASOプレイヤーもいるかも。


馬車をヘプタに任し、私達はロビーに入る。中は日本の高級なホテルそのもので、ロビーには受付嬢が3名おり、上の照明はシャンデリアがあり、ソファや机など設置されていて、右奥にはバーらしきものも見えた。


「………高そうなんだけど」


「すみません、ここぐらいしか空いていなかったので」


「まずは値段でも聞いてみるかな」


受付まで行くまで周りを見てみると、バーでは黒と赤の高級そうな服を着ている人や、赤の綺麗なドレスを着ている人が飲んでいた。

私とは人種が違うなと思いながら受付に着き

受付さんに話しかけられる。


「いらっしゃいませ、チェックインですか?」


「はい」


「ご予約のお名前をお願いします」


「名前はクズハで先程予約しました」


「確認出来ました。クズハ様、4部屋のご予約ですね。こちらがルームキーでございます」


数字が書かれたプレート付きよ鍵を4つ渡される。


「あの1日あたりのお値段はいくらぐらいですか?」


「2人部屋なので1日あたり1万メルとなります」


「うぅ…高い………けど仕方ないか」


「お荷物はどういたしますか?」


「お嬢様の荷物は私達で持ちます」


「分かりました。お部屋までご案内いたします」


受付さんの後ろを付いて行き、階段で3階まで上がる。


「手前の右2部屋、左2部屋がお客様のお部屋でございます。ごゆっくりしてください」


受付さんは後ろに下がり、階段を降りて行った。部屋に入る前の問題なのだが、誰と一緒の部屋するかだ。


「さて、アンナと同じ部屋になるのは誰か決めるのは」


「じゃんけんね。私とみんなでじゃんけんしていって最終的に残った人が一緒ね。あいこも負けだよ」


面倒くさくなる前に簡単なじゃんけんで決めさせる。


「それじゃあ行くよ。最初はグーじゃんけん……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「最終的に私が勝つと天に決められていたのよ」


「じゃあシルヴィアと私ね」


「やった!アンナと一緒」


「他のみんなは?」


「拙はアリスとで」


「私とヘプタも同じでよろしくお願いします」


「空いた1部屋は私ですね」


「我も空いてるからお主と一緒だ」


『私も私も』


「じゃあ鍵を渡すね」


私とシルヴィア、クズハとアリスちゃん、テトラとヘプタ、ガウェインとスイゲツ、クロワとなった。

各部屋の鍵を渡し、私達も部屋に入る。

部屋の中はマンションの1部屋分の広さで、キッチンからお風呂、トイレなど設備されている。


「結構広いね」


「値段が高いだけあるわね」


「そうだね、ホテルに着いたことだしお風呂でも入ろうかな」


「そうね、久し振りに頭洗ってあげる」


「久し振りって言っても1週間もたってないよ」


「私は久し振りに感じるのよ。ささ、早く入りましょ」


私はシルヴィアに押されて一緒にお風呂に入り、そのあと1階にあるレストランにみんなで行き晩御飯を食べている。食事の料金は部屋代とは別だ。

このレストランは色々なコースメニューがあり、私は海が近いという理由で魚介のメニューにした。大半が魚介のを頼み、アリスちゃんとガウェイン、シルヴィアがお肉のメニューにしていた。


「悔しいですが、美味しいですね」


「テトラ姉、これ何を使ってソース作ってるんだろう」


「ある程度分かりますが、少し……2つ3つの材料が分かりませんね」


テトラとヘプタは料理を食べてその料理を我が物としようと味を調べていた。

他のみんなは普通に料理を楽しんでおり、私はシルヴィアと料理を交換しあったりしていた。


「アンナ、あーん」


「うむ………このお肉美味しいね」


「でしょ、アンナのもちょうだい」


「はい、あーん」


「あむ………美味しいわ」


「お姉ちゃん、私にもちょうだい」


「いいよ、あーん」


「んん……美味しい!」


シルヴィアとアリスちゃんとイチャイチャしながら全部の料理を食べ終わり、レストランから出る時に料金を払ったのだが、合計3万メルしたのは結構財布に痛かった。

各自それぞれの部屋に戻り、2つベッドがあるが私はシルヴィアと一緒に寝たくて、ベッドで2人横になって話ながら眠りについたのだった。



よければブックマークと下の評価ボタンを押してください。執筆が捗ります。不備な点があれば感想にて優しく教えてください。よろしくお願いします。


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