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敵の目的?


「討伐?」


あの鎧とか妖精を操ってるのを倒すのは考えていたが、まさかイレイナから提案されるとは思っていなかった。


「メイド部隊、全員と、シラバスを、付けて、討伐、出来る?」


「どうやらか分からないけど、そんなに人手もあるし出来ると思う」


「分かった、やり方は……」


「マスター、私が説明します」


イレイナの後ろから、私が見たことない短髪青髪のイレイナとあまり身長が変わらないメイドが出て来た。

私の前でスカートの端を持ちお辞儀する。


「初めましてアンナ様、私は今回の作戦の参謀を務めましたトリアと言います」


「初めまして、よろしくお願いします」


私もお辞儀する。

トリアさんは、私を見て納得したように少しうなづく。

私は疑問に思い聞く。


「何か気になりましたか?」


「私の妹が粗相をやったと聞いたので、どのようなお方だと思ってましたが、かなり可愛らしいお方だと思いまして、粗相をやらかしたのも仕方ないと納得しました」


「いや、納得しないで、ちゃんと叱っといてね」


「しかしテトラとヘプタはアンナ様の物ですよ?」


「それでも!さっきも変な事されそうだったし」


イレイナの横にいたテトラがこちらに早歩きしてくる。

この時も足音はなってない、流石のメイド魂だ。


「アンナお嬢様、私は何もしてないですよね!?」


「昼ご飯を口移しで食べさせようとした」


「未遂じゃないですか!」


「やろうとした事に変わりはないよ」


「お二人は仲がよろしいですね」


「はい!」

「ない」


私の言葉を聞きテトラはショックそうだが関係ない。

このままテトラと話してたら終わりそうにないと思い、トリアに話しかける。


「それで討伐の内容はどうやるの?」


「まず人数はこちらからは先程マスターが言っていた、メイド10名とシラバスさんです。アンナ様はどうしますか?」


私は横に座っているアリスちゃんに向く。


「アリスちゃんは危険だから、ここでお留守番出来る?」


「いや!私アンナお姉ちゃんに着いて行く!」


「さっきの鎧の奴がいっぱいかもしれないから危険だよ?」


「アンナお姉ちゃんが倒すから大丈夫!」


凄い信頼だな。うーんどうしよう、アリスちゃんを背負いながら戦うのはかなり厳しいな。

私の考えている事が分かったのかスイゲツが提案する。


「クロワは体積が大きくなるんだったな」


『そうだよ』


「それならクロワが運べばよかろう」


「おぉ、それはいいね。アリスちゃんはそれでいい?」


「うーーーん、いいよ」


「ありがとうね、トリアさん、私達全員行きます」


「分かりました、では討伐作戦を説明します。まず何処に居るかは今のところ不明ですので、森に居る鎧、妖精を狩ってあぶり出します」


「それだけでも大変じゃない?この森かなり広いよね?」


「問題無いです、それらは私達メイドがしますのでアンナ様は何も気にしなくて大丈夫です」


そうか私達は何もしなくていい、それなのになんで私達に頼ったのか。


「それじゃあ……」


「アンナ様の考えている通りだと思いますが、アンナ様方には首謀者と戦ってもらいます」


「………なんで私なの?私よりあなた達メイドの方が強いでしょ?」


モノさん、テトラ、ヘプタを見てたら私より強いのはすぐに分かった。

トリアさんは私がそう言うのを予測していたのかたんたんと説明して行く


「何故かと言うと、先程スイゲツ様に教えて頂いた鎧についてで、金属を操れると聞きましたので私達には不利です」


「けど鎧とは戦うんだよね?」


「はい、超遠距離からの魔法で消滅させます。しかしこの魔法は発動するのに時間がかかるので、鎧は行動が遅いため一撃で消滅出来ますが、首謀者本人に当たるとなると難しいと思いますのでアンナ様方にやって欲しいのです」


「そう言う事ね。それで鎧と妖精を倒していって出てくると思う?」


「はい、相手の目的が私の合っていたら出て来ます」


「目的って何なの?」


かなり気になっていた、鎧、妖精を使ってこの森で何をしたいのか全くわからない。

トリアは指を3本立てる。


「予想ですが、1つ目はこの鎧の実験です。この森は常時マナが出ていますので丁度いいです。その副作用で妖精が暴走かと。2つ目はその逆です、妖精はこの森にかなりいますから」


「けど、この森は常時移動してるんでしょ?」


いつも動いている森で実験なんて面倒だ、近くの森でやった方が断然いい。

その事は分かっていたらしくトリアはそのまま話し続ける。


「分かっております。最後の1つが割合的に90%を超えます」


ほぼ確信じゃないか。

トリアは横にいるイレイナを少し見て言う。


「この森、特有のものと言ったら妖精かマスターが住んでいる事でしょう。最後の1つはマスターを狙ったものかと思われます」


トリアは少し気まずそうにイレイナを見ながら言ったのだった。




読者の皆様にはすみませんが、次回から更新が不定期になります。更新時間は19時になると思います。


よければブックマークと下の評価ボタンを押してください。執筆が捗ります。不備な点があれば感想にて優しく教えてください。よろしくお願いします。


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