クラス転移
アンナのスキルを少し増やしました。後でも出てくるとは思いますが一応見直してください。
アナスタリカ聖王国のステータスカードに「年齢」を増やしました。
下の階層への階段を降りて行き、下の階層に着いて後ろを振り返ると、先程まであった階段は無く、壁になっていた。帰らせるつもりは無いらしい…。
「さて、次の階層ボス部屋を探しに行きましょうか」
『はい、マスター』
「消音」、「気配遮断」を発動し、奥に歩いて行った。
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一方アナスタリカ聖王国では。
〜野村 奈々美 視点〜
私、野村 奈々美は今、困惑している。周りのクラスのみんなも同じ様で、キョロキョロ周りを見ている人や、叫んでる人もいる。どうしてこうなったと…。
始まりは教室で朝礼が始まるのを待っていると、床が光り出し、全く知らないホールの様な場所に立っていた。周りには鎧を来た騎士がおり、前方を見ると、強そうな騎士2人を横に置いている金髪の綺麗な王女らしき人がいた。これらを踏まえて私が考えた着いたのは、よくラノベとかである異世界転移のやつだと。
この中に勇者とかがいるんだろうな〜。私は絶対なりたくないけど。
「お静かに!」
部屋に女性の声が響き渡った。先程の金髪の女性だ。
「勇者様方、私は、アナスタリカ聖王国の王女であり聖女であるヴァレア・レティシアと申します。この世界に来ていただきありがとうございます」
ほらやっぱり、勇者様方ということは、私も勇者なのか!ラノベとか読んでると勇者召喚されると大体ロクなことにならない。多分次に王女が言うセリフは…、
「我らの敵、魔族の王の魔王を倒して世界を救ってください!」
やっぱり魔王討伐か…。聖女様の言ったことで、また、クラスのみんなが騒ぎ始める。男子達は、喜んでいるのが半分、残りは「帰れるのか」や「どうゆうことだよっ!」と叫んでいる、女子の方は喜んでいるのが数名で他は泣き崩れたり、未だ状況が飲み込めていない者もいる様だ。
「みんなまずは話を聞こう!」
私が考えていた勇者…じゃなくて、うちのクラスの委員長だ。名前は池澤 直樹、成績優秀、顔も良く、スポーツ万能、性格も良いのエリートだ。私はあまりあのタイプの人は好きではない。
「その魔王を倒すのを詳しく話してください」
「分かりました。此処ではあれなので椅子のある場所で話しましょう」
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現在は下に高価そうな絨毯をひいた煌びやかな通路を歩いている。私は今幼馴染の2人と一緒に歩いている。1人は髪を後ろで結んだ私より大きい親友の奥沢 雪乃である。
「周りがキラキラしていて目が痛くなって来たよ」
「確かに私達には似合わない所だね」
「此処は王城だと思うしな」
話に入ってきたのはもう1人の幼馴染、眼鏡をかけてスッとしている親友の片瀬 暁人である。
もう1人親友はいるのだか、今日は学校に来ておらず、こちらの世界には来ていなかった。
「奏人も奏人だ、今日遅刻してきて異世界転移を逃しているとは…。あいつが1番好きなもののはずなのにな」
「それでもよかったんじゃない?異世界転移でも、勇者召喚は面倒くさそうだし」
「そうだよね、なんで奏人くん寝坊したんだろ?」
「昨日の夜中にASOやってたはずだ。だから寝坊したんだろ。前から言っているのに」
「ASOは夜中にやっても起きれる様にしないと」
「ナナミンも昨日の夜中にやってたの?」
「まぁ少しやっていたわ。奏人に追いつきたかったし…」
「それより王女様の話を詳しく聞ける様だがどう思う?」
「最近のラノベでは裏から勇者を操るのが多いけど」
「それはやだね…。まぁ、まずは話を聞かないと」
そして、歩くこと5分、椅子が並べられた広間に着いた。この広間は煌びやかで、正に王城やたいだ。
全員座ったのを確認してか、王女が喋り始めた。
「さて、勇者様方は混乱していると思いますので一から説明させていただきます。」
そこからの説明はこうだった。
この世界では、主に人間族、獣人族、森林族、地族、魔族だそうだ。他にもいるそうだが、あまり分かっては無いらしい。
この世界は3つほど大陸があって、1番大きな大陸がローアス大陸であり、そこの3割で人間族が生活しており、そして2割は魔族が、3割が他の種族が、残りの1割未探索領域だ。
もう一つの大陸はアルタ大陸であり、3割が獣人族と森林族、地族が主に住んでいるらしい。他の7割は未探索領域らしい。
最後の大陸が、死滅の大陸と呼ばれているらしく、殆どが探索出来てないらしい。理由はそこの魔物は強すぎて行った者が殆どが帰れないそうだ。
そして今私たちがいるのは、ローアス大陸のアナスタリカ聖王国であり、他にも人間族の国が沢山ある。そしてその1つの国が魔族の侵略に敗れ滅んだらしい。魔族は今代の魔王が人間族や他の種族も嫌い、大陸を魔族で支配するつまりらしい。魔族は人間族よりも身体的にらしく、その王となると人間族の殆どが勝ち目が無いらしい。その魔王の対抗策であるのが、異世界からの勇者だった。
異世界の勇者は、女神様に強いスキルを貰え、ステータスも普通の人間族よりも強いらしい。
「此処までの話を聞いて質問のある方はいますか?」
手を挙げたのは、池澤 直樹だ。
「僕たちは元の世界に変えれるのでしょうか」
「ええ、帰れますよ。ですが魔王討伐の後です」
「何故ですか!?」
「この魔法を使えるのが私しか使えず、もう一度使うとなると、今日から2年後しか使えないからです」
「その2年間の間に魔王を討伐したらどうなるのですか?」
「その分早く帰れる様になります。この魔法を使うための魔石が、今は魔族に支配されているところにありますので」
二年間待っても、その魔石が無かったら帰れなあのなら、魔王倒せなかったら一生元の世界に戻れ無いと言う事か。
「分かりました…。みんな‼︎俺はこの世界を救って、みんなと元の世界に帰れるために魔王討伐をする!みんな手伝ってくれ!」
直樹がリーダー的な存在なので、殆どの人がその意見に賛同するよね。
「俺はやるぞ!早く元の世界に帰りたいし」
「俺もだ」
「私も…」
次々と賛成の声が上がっていく。帰るためにもやらないといけないとは思うのだが、
「雪乃、暁人はどうする?」
「帰るためにも一緒に倒しに行った方がいいんじゃないかな?」
「俺はまだ信じていない。此処で少し調べてから賛否評論する」
「私も暁人と一緒かな…」
やはり胡散臭い他にも帰れる方法はあるはずだ。頑張れば自分もその魔法を覚える事も出来るかもしれないのだから。
考えていると、王女様が喋り始めた。
「ありがとうございます。勇者様方はそう仰ると思っていました。まずは勇者様方のステータスを見ていくので、このカードをお持ちください」
そう言われ、一枚の白色のカードが配られた。
「このカードを持ち、自分の名前を唱えると勇者様のステータスが表示されます。参考に農家のレベル1が全てのステータスが2です。あと職業が勇者の方はもっと強いと聞いています」
そう言われてみんな次々と自分の名前を言っていた。私もステータスがどうなのか気になっていたので、少しワクワクしていた。
「野村 奈々美」
そう唱えると白いカードに字が浮かび上がって来た。
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名前:野村 奈々美
種族:人間族
年齢:17
職業:魔法師
レベル:1
体力:200
魔力量:200
物理攻撃力:10
魔法攻撃力:30
防御力:10
器用さ:20
素早さ:10
パッシブスキル
言語理解lv-、魔力量増lv1
ユニークスキル
4属性魔法適正lv-
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私は魔法特化方の様だ。スキルは「言語理解」はそのままの意味で、「魔力量増」は他の人より魔力量が多くなるスキルの様だ。「4属性魔法適正」は火、水、木、土を使えるらしい。なかなかに良さそうなステータスだ。
「ナナミンはステータスどうだった?」
「雪乃の方も見せてよ」
「はい、これ」
雪乃の素直なのは良い性格なのだが、今後生活していく中で騙されない様にちゃんと教えないとな。そう考えながら雪乃のステータスを見た。
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名前:奥沢 雪乃
種族:人間族
年齢:17
職業:武闘家
レベル:1
体力:250
魔力量:50
物理攻撃力:30
魔法攻撃力:10
防御力:25
器用さ:15
素早さ:25
スキル
身体強化lv1、縮地lv1
パッシブスキル
言語理解lv-
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「雪乃は武闘家なのね」
「ナナミンは魔法師か〜。私も魔法使いたかったな〜」
武闘家が魔法使うのは流石に無理だろうと考えていたら、暁人が
「一応誰でも無属性魔法は覚えれるらしいぞ」
「それ本当!」
「ああ、だが雪乃がやりたい様な魔法を使えるとは思えないがな」
「え〜、それは残念…」
「暁人はどんなステータスだったの?」
「俺はこんなのだ」
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名前:片瀬 暁人
種族:人間族
年齢:17
職業:暗殺者
レベル:1
体力:200
魔力量:150
物理攻撃力:20
魔法攻撃力:20
防御力:10
器用さ:30
素早さ:30
スキル
気配遮断lv1、暗殺lv1
パッシブスキル
言語理解lv-
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「暁人は暗殺者ね。あなたらしいけど」
「奈々美もそうだぞ」
「自分に相性が良い職業になるんだと思うけど」
暁人と話していると、「おぉ〜」と一部の生徒たちが騒ぎ始めた。
「あれは…」
周りを生徒に囲まれていたのは、委員長の直樹だった。私達は近づいてステータスを見てみると、
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名前:池澤 直樹
種族:人間族
年齢:17
職業:勇者
レベル:1
体力:400
魔力量:500
物理攻撃力:50
魔法攻撃力:50
防御力:40
器用さ:30
素早さ:50
スキル
身体強化lv1、豪腕lv1、縮地lv1、気配探知lv1
パッシブスキル
言語理解lv-、剣術lv1、状態異常耐性lv1、取得経験値2倍lv-
ユニークスキル
全属性魔法適正lv-
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チートキャラじゃないか。ステータスの数字も全て私達の中で1番だ。しかも獲得経験値が2倍になると言うスキルは、私達と格差を生みそうだ。
「あなた様が今代の勇者様ですね。勇者様方の中でもリーダーを取れてましたし」
王女様は職業の中でも1番強いとされているから、もの凄く喜んでいる様だ。
「あれはチートだな」
「あれに追いつくには4倍は練習しないといけないと思う」
「直樹くんは凄いなぁ」
その話に反応した直樹が
「ありがとう。俺も普通の練習量の8倍くらい練習するよ」
何だこいつ!?嫌味か、嫌味だよな!
「はい、怒らない、怒らない。あれは一種の天然だからスルーしとけ」
「分かってるけど…」
ステータスを確認終えたあと、その場から移動し、食堂でご飯を食べ、1人ずつ個室を貰らったので個室に行った。
今日は色々あったしもう寝ようか…。
制服のままベットに転がり、瞼が落ちて眠っていった。
こうして異世界転移1日目が終わった。
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一方******
〜アンナ 視点〜
今私は非常に危険な状態で立っている。私の右にはクロワがいる。そこまでは普通だが、後ろに全身震えているエルフの女性が座り込んでいて、そして目の前には、全長50メートルはくだらない巨大なサイみたいな化け物がいる。それはASOで出て来たレイドボスの『ベヒモス』と凄く似ている。そしてそのベヒモスが私達に攻撃体制でいる。
「あははは……。そう簡単に逃してはくれないのね」