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1週間後

あの墓地での戦いから1週間経った。

ギルドに報告をしに行き、ギルマスのグラートに問い詰めたが、グラート自身何も知らなかったようだ、クズハの早とちりのようだった。

そこでまた、ガウェインとギルマスの模擬戦が行われて、ギルマスが本気だと思う勢いで戦って居たが、ガウェインの圧勝に終わる。

それを見て私はまだギルマスには勝てないと分かった。流石ギルドの長になっているだけ強い、私のステータスなら5分耐えれて良い方だと思うぐらい強かった。クズハのは前に見たがすぐに終わっていた、相性の問題だと思うが。今回は剣同士での戦いだったので分かりやすかった。

これで私達と同じく冒険者になったガウェインは私達に合わせるために、Cランクに上げようと1人で狩りに行ってる。昼間だから全く心配はしない、まずこの世界でガウェインに勝てるのいるかな?レイドボスのベヒモスとかは例外だけど。

この町の人達とも仲良くなっていると思う。フランクフルトのおじちゃんとは友達だ、名前はフクラフという。

私達は何してるのかって?何もしてない、強いて言えばやられている、ナンパだ。

目の前には数十人の冒険者達が囲んで色々言ってきている。


「クズハさん!俺と付き合ってくれ!」


「一目惚れだ!付き合ってください!シルヴィアちゃん!」


「うるせえ!俺と付き合ってくれ!クズハちゃん!」


「アンナちゃんは俺が貰うぞ!」


「シルヴィアちゃんは俺と付き合うんだ!」


「俺となら良いよな、シルヴィアちゃん」


「テメェら黙ってろ!アンナちゃん俺と付き合ってくれ!」


「断るって言ってるでしょ!」


こんな感じだ、マジでうざい!てかコイツらギルドの忠告忘れてるのか?いや聞いてない奴らか!面倒くさい!日本でもこんな奴いたんだろうな……。殺意が芽生える、数人減ってもこんな奴ら分からんだろう。

私は背中の大太刀を抜こうと柄に触ろうとするが、それをシルヴィアとクズハが手で制した。


「アンナそれはダメよ」


「そうですアンナ、ゴミはちゃんとした対処をしなければ増えるのですよ」


「え?」


「今回は私がやるわ、ウッドロック」


「「「「「「「なっなんだ!?」」」」」」」


数十人全員が木の根に絡まって動けなくなる。しかもシルヴィアの魔法が無詠唱だと分かり驚きを隠せていない。

捕まった男たちに近寄ったシルヴィアは笑顔で質問する。


「あなた達はあなたの大事なものを失うか、ここで四肢を曲がれるかどっちが良い?」


男達は茫然とする、言っていることが理解できていないのだ。

そこに捕まっている1人が叫ぶ。


「大事なものを失ったら付き合ってくれるのか?」


「んー、考えておくわ」


「よし!お前ら!俺はシルヴィアちゃんと付き合うぞ!そしてお前らを超越する!」


「「「「「「「なっなにー‼︎‼︎‼︎」」」」」」」


なんだ人を辞めるのか?吸血鬼にでもなるのか?

私が変な事を考えているとシルヴィアは手を男に向ける。


「そう、サヨナラを告げなさい、これであなたもお別れになるのよ?」


「え?」


「言う事は無い?じゃあサヨナラ」


すると男はいきなり悶え始めた、体をくねくねしている気持ち悪い。

え、えぇ!何が起こってるの!?


「シルヴィア、何をやったの?」


「アンナには少し教えるのは早いかしら」


「?」


「あなた恐ろしいですね、私では出来ませんよ」


「あら、じゃあクズハも付与魔法覚えてみる?」


「使えるので覚える価値はありますね、帰ったら教えてください」


「分かったわ厳しくいくわよ。あっとそうだあなた達のどうする?」


シルヴィアは忘れていたかの様に男達に聞く。

男達は先ほどの男が白眼になって泡を吹いているのを見て震えながら質問する、そんな事信じたく無いと思いながら。


「シルヴィアさん、な、何をしたんだ?」


シルヴィアは少し考えた後、クズハに私と先に帰ってと言って男達の方に向いた。


「さぁ帰りましょうアンナ」


「え?シルヴィアはなんで残ってるの?」


「やる事が有るんです、アンナには関係ない事なんです」


ふぅーん、まぁいっか。

アンナは少女になってから少しづつ男の事を忘れてきている。さっきのもなにが起こっているのかも分かっていない。

アンナはクズハに連れられて宿に戻って行った。


--------------------------------------------------------------------


「で、さっきの質問の答えは分かるでしょ?『あなた達の大事なもの』よ、分からない方がおかしいと思うけど」


男達は震え上がる、信じたく無いと思っていた事がさっきの男に起こっているのだと分かってしまったのだ。

そこにシルヴィアが追撃する。


「さて、あなた達はどうする?」


「ちょ、ちょっと待ってくれ!四肢はやりすぎだと思うからやめてくれ!俺たちはただ付き合ってくれと言っただけだ!」


「そ、そうだ!四肢までは酷すぎる」


男達が非難の声をシルヴィアに浴びせる。

シルヴィアは安堵するこんな場にアンナを連れてこなくて正解だと。


「良いわよ、変えてあげるわ」


男達は安堵する、が罰はあるのだすぐな気を引き締める。それを見てシルヴィアは閃く。


「あなた達って別に『あれ』が無くても生活できるわよね?」


「「「「「「「「「あれ?」」」」」」」」」


「さっき言ってた『大事なもの』よ」


ヤバイ!このままではあの男と同じ結果になる!それは避けなければ!

心の中で男達はシンクロしあっている。


「必要だよ、生活に無かったら支障が出る」


「出ないわよね?それなら私達にも居るはずだわ」


「男特有のものだ、男しか分からん」


「別に無くしたことは無いのによく分かるわね。ただのでまかせでしょ」


「そりゃ、無いに決まってるだろ!」


「それを無くすと言うことは男を辞めろと言っていると同じだ!」


「そうかしら?別に辞めたらいいのよ。そんな汚物を潰せるなら早い方が良いと思うし」


「き、汚く無いわ!」


「汚物よ、人をダメにさせて人の邪魔な事をさせる汚物よ、処理しないとまたやらかしかねないわ」


「そ、そんな事はない!」


「心を改める!だから辞めてくれ!」


「改めるのは当たり前よ、無くしたら変わらざるおえないからよ」


男達はどうするか唸る、考えてもシルヴィアに反論されるのは目に見えている。

だがそんな中でも勇者はいる。違う意味での勇者だが。


「シルヴィアさん、無くしたらお付き合い出来るんですか?」


(((((((あっ!やめろっ!)))))))


シルヴィアの機嫌を悪くさせたら、もう死んでしまうかもしれないのだ。付き合うことより死ぬのは元も子もない。

しかしシルヴィアは少し悩み、質問の答えを言う。


「……付き合い出来るかもね」


「「「「「「おぉぉぉおおお」」」」」」


「煩いわ、近所迷惑よ」


希望だ、希望が出来たのだ、なくなった代わりに付き合える可能性があるのだ、叫ばなくてどうする。無くなったら付き合えるのだ、男達はそこに至ると周りを睨み合う、さっきまでは仲間だったが今からは敵だ。

そんな無様な男達を見て思っていると男達が一斉に告白してきた。

流石に近辺の方に迷惑だと思ったシルヴィアは、すぐさま全ての「あれ」を無くしその場をそのままにして帰っていった。

さっき言っていた付き合うのは、証明書の性別を変えるのに付き合うだけだ。本当に言葉と言う物は怖い。

その場を見ていた女冒険者が数人いて、そのシルヴィアのかっこよさに惚れる者たちがいた。のちにこの男達より大変な事になるのだが。そんな事はいざしらず、シルヴィアはアンナ達が待っている宿に帰っていった。

一応ここで使った魔法は、「あれ」を潰すのでは無く、無くすのだ。あの部分を無理矢理へっこませて女性の同じ形にする、トイレは出来るので問題ない、玉は完全に消え去るが…………。



--------------------------------------------------------------------


〜シルヴィア視点〜


「おや?お帰りですかシルヴィア」


夕焼けが沈み込んでいく中、赤くなっている宿への道を歩いている私は後ろから声をかけられたので振り向く、そこにはガウェインがバックを持ち、狩りから帰ってきていたようだ。


「冒険者ギルドにはもう行ったの?」


「ええ、全ての素材を売りましたよ。解体はできますが、このクロワには助かっています」


そう言うガウェインのバックの中からクロワの分体が出てきた、前に試していた事をしていると偶然出来たスキル「分裂」を使うとクロワは最大5つに別れることが出来る。分体は本体同様知性が高く、防御面も高い。それをそれぞれアンナ、シルヴィア、クズハ、ガウェインが持ち歩いている。


「解体が楽よね、私も助かってるわ」


「そうですね、それよりマスターは一緒ではなかったのですか?」


「またあったから先に帰ってもらったの」


「またですか、あの時はアンナは居なかったと聞きましたが」


「前はね、けど今回は一緒に居たのよ。しかも相手の中にアンナの事を狙う賊も居たわ」


「極刑ですね、それでどうしたのですか?前と同じでクズハが性別不明にしたんですか?」


「そうだけど今回は私がやったのよ」


「はっはは、直接やられる方が怖いですが、シルヴィアの魔法は見えないので違う恐ろしさがありますね」


「そうかしら?今回の奴らは自分から望んで受けに来たわよ」


「………」


ガウェインが絶句する、当たり前だがガウェインも男だ、あれを攻撃されたらヤバイ事を身体で分かっているからこそさっきの話に驚いている。


「変わってますね……」


「まぁ馬鹿どもを掃討するのもたまにはいいわ」


「強者だけの特権ですか?」


「そうよ、けどアンナは慢心と油断はするなって言うわね」


「マスターは強者と戦い続けて居ましたからね、一般人でも油断はしないはずです」


「けどアンナやられっぱなしだわ…許せない……」


「あの男達ですか、あれはどこにいるんでしょうね」


「この付近はクズハが調べて、居ない事は分かってるから、もっと遠い違う国の所かも…」


「あの転移はそれ程遠いと」


「魔法を50も同時発動するなんて魔力量と魔力操作で不可能よ、それを可能としてるだけの力があると考えたら違う国でもあり得るわ」


「魔法は凄かったですがシルヴィアも出来るのでは?」


「1回やったら終わりよ、その後に転移とか出来ないわ」


「そうですか……面倒な敵が出て来ましたね」


「私はアンナとゆっくり過ごしたかったのに」


「次に襲ってくるのが分かりませんしね」


話しているともう宿に着いてしまった。ここは女性専用なら宿だ、ガウェインは近くの違う宿に泊まっている。


「明日からは一緒に仕事するのよね?」


「ええ、アンナが決めたもので確かそのはずです」


「そう、また明日会いましょ」


「では、また明日」


ガウェインは歩いて来た道をまっすぐ歩いていく。私はそれを見てから宿に入った。

宿に入りすぐに階段を登って自室に入る。

私は今日ある事を決めていた。


「……私の方が先に……」


それを遂行する為に行動を開始する。

部屋から出て目の前の部屋のアンナに声をかける。


コンコン「アンナ、いる?」


「はい!ちょっと待ってて」


少し待つとアンナがドアを開ける、髪は髪を先の方で結び、服装はインナーで少し汗をかいていた。日課の筋トレなどをしていたのだろう。


「タイミング良かったかしら、今から銭湯に行かない?」


「行く!クズハも誘って行こか」


「クズハは今は出かけてたわ」


嘘ではない、私が頼みごとをして追い出したのだ。ついでに付与魔法の練習もしてくるようにと言ってあるので夜中ぐらいに帰ってくるかも。

当然そんな事はアンナは知らない。


「あれ?そうなのかぁ、ちょっと待ってて用意してるから部屋に入っていて」


私は部屋に入り見渡す、私と同じ大きさの部屋だが中はさっきまで筋トレをしていた所以外は綺麗だ、机には水とタオルが置いていた。

ちょっとだけ拝借。


「スゥーーーーー」


うん、いい匂い。これは貰えないからここに置いとくとして、この水の方だ、これを少し改良する、私が持っているこの粉末を少し入れるだけ。


「準備出来たよ、シルヴィア?」


「な、何でもないわ、早かったわね」


「うん、ある程度お風呂の用意はしてたから」


「用意周到ね」


「さぁ行こうか」


あぁ…入れれなかった、まだ時間はあるしチャンスはあるはず、まだ慌てるような時間じゃない。

銭湯は昔には無かった、民間の人でもお金を払えばお風呂に入れる所だ。私が居ない千年間で色々と出来たものだ。

銭湯の場所は宿から5分ほどの距離にある、昔は無かったが宿にも風呂はあった、1人で宿で入るのもいいが、アンナと入るとなるとこうするしかない。

だって恥ずかしいじゃん!私ただの変態だよ、アンナだけだけど。

変な事を考えて歩いているとアンナが心配そうに見てくる。


「シルヴィアどうかしたの?」


「何でもないわよ、ただアンナが可愛いと思っただけ」


「あははは、シルヴィアの方が素敵で綺麗だし可愛いよ」


アンナそんなに褒めないで!私がダメになっちゃう。今でも油断したら口がほころびそうだから!

すると道の先に銭湯の看板が見えた。

よし、早く行こ、口がほころぶ前に!

少し早歩きで行き、銭湯のドアを開ける。ここは土足厳禁ですぐに靴を脱ぐ場所がある。そこで靴を脱ぎ、木で出来た靴入れに入れて鍵を閉める。

男湯と女湯に分かれていて、入り口の真ん中の人にお金を払って入ることが出来る。


「おや、3日前ぶりかな?アンナちゃん」


「シルフィーさん、こんばんは」


「こんばんは」


「今日はシルヴィアちゃんだけかい?」


「クズハは今日はどっか行ってるみたいで」


「そうかい、2人だけだから800メルだね」


「はい」


アンナはお金と靴の鍵を渡し、シルフィーさんからまた違う鍵を貰う。


「ほい、ロッカーは14、15だよ」


この鍵はロッカーの鍵で、服を入れる為のロッカーがある。防犯対策は昔より上がっている、これではアンナの物が取れないと何度思ったことか。

女湯の暖簾をくぐり、14と15のロッカーの前に行く。

服を脱いでロッカーにしまう、アンナをチラチラと見ながら脱ぐ、はぁー、体型良いよね、やっぱり筋トレしてるからかしら?スレンダーで綺麗だわ。服を全部ロッカーに入れて鍵を閉める、鍵には暇があり手に引っかかることが出来る。

アンナはタオルで前を少し隠してお風呂場に向かう。お風呂は大きく人が30人入れると思う、洗い場は1つづつ仕切りがあり、1人で洗える様になっている。

私とアンナは先に体を洗ってお風呂に入る、洗うのも一緒に決まっている、洗いっこだ。


「アンナ、頭洗ってあげる」


アンナの髪は結構長い、普通の女性なら腰の上の所までの長さだが、アンナは背が低い為腰の所を超えているのだ。

髪を洗うのは面倒だが私にとってはご褒美だ。


「いつも私の髪洗うの大変じゃない?」


「大丈夫よ、それより1人のお風呂の時ちゃんと洗ってる?綺麗なんだからちゃんとしないと」


「適当かも…」


やっぱり、アンナは自分の事に無関心なのだ。可愛いからちゃんとしないといけないのに。


「髪は切るの?切るなら私が切ってあげるわよ」


「そうなのじゃあ今度お願いするよ」


「分かったわ、耳はどうする?」


アンナの猫耳だ、前に出来心で触ると「フニャッ!?」と驚いていたので、それからは細心の注意をしている。


「今回も自分でやるよ」


「そう…」


残念だ、その日から聞いてみて触ろうとするが全て断られている。やっぱり猫と同じで他人に触られると気持ち悪いのだろうか。

そう思いながら髪を洗い終える。

その後はアンナが私の髪を洗って、体は背中を洗いあって体を洗い終える。


「よし入ろう」


私はいつも思うが少しここのお風呂の温度は高いと思う。温度は42度と書いてあるが42度がどの程度なのかわからない。


「アンナはここのお風呂熱くないの?」


「これぐらいが丁度いいよ」


タオルを取ってお風呂に入る。

やっぱり熱い、アンナは息を吐いてゆったりしている、本当に気持ち良さそうだ。クズハも気持ち良く入ったわね、なんか悔しい。

そう思っていると少し見られている気がする。この銭湯は男湯と女湯できっちり区切られている。隙間など1つもない。

見られてると思うが誰か分からない。前のやつらで女が1人いたそうだ。その可能性はあるが…。

と考えていると、1人の女性が近づいてきた。


「やっぱり!アンナさんとシルヴィアさんじゃないですか」


見ていたのはソフィアさんか、警戒して損した。


「ソフィアさん!銭湯に来てたんですね」


「はい、私はここのお風呂は熱いのですぐに出るのですがね」


「へぇーなんでここに来てるの?」


「目的は水風呂ですよ。丁度いい冷え加減ですよ」


水風呂はただの冷たい水だ。川に入るのと変わらないと思う。

アンナはどうなんだろう?


「そうですよね、丁度いい感じですよね」


「そうでしょ、アンナさんは私と同士なのかもしれませんね」


「けど私は熱いのも好きだよ」


「ここは熱すぎるんですよ」


「ここをちょっと我慢して入ってみて。その後に水風呂に入るといつもと違う感じがしますよ」


「ほぉーちょっとやってます」


「私は結構入ったので先に出ますね」


「はい、また明日会いましょう」


アンナはお風呂を出て水風呂に向かう、ただの冷たい水だよね。


「はぁー気持ちいいー」


「アンナもう出るの?」


「体を冷やし過ぎたらダメだしね」


風呂場から出て、体をタオルで拭いて着替えの服に着替える。アンナは薄手のワンピースを着ている、尻尾がチラッと出てるのがキュートだ。

銭湯を出て宿に戻る、この後はご飯の筈だ。


「気持ち良くなったし宿に戻ってご飯食べよ」


よし今だ、計画通りにしなくてわ。


「今日はアンナの料理を食べたいの」


「私の?」


「前に食べさしてくれたでしょ、アンナのアイテムボックスに入ってたの」


「あれね、良いよ今日はそれにしようか、じゃあどっちの部屋で食べる?」


「私の部屋で良いわよ」


「分かった、何を食べる?」


「肉料理にしましょ」


「肉料理ね、昨日は魚だったから丁度良いね」


よし!計画通り!あとはアレだけだ。

宿に着いて私の部屋にアンナと入る。

ふふふ、ここで別荘にあったこれを飲むわよ。


「アンナこれを飲みましょ」


千年物のワインだ、そう簡単にあるものではない。今なら高く売れるかも。


「ワインだ!けど私飲めるかな?」


「大丈夫よ、私もその歳なら飲んでたわ」


「へぇーそうなんだ」


「さぁアンナも料理を出して食べましょ」


「クズハはどうする?帰ってくるかな?」


「クズハは帰ってくるのに時間がかかるって言ってたわよ、だから先に食べててって」


「それなら食べようか」


アンナがアイテムボックスから料理を出す、これがすごく美味しい、今度作った人に教えてもらおう。


「ワイン開けるよ」


グラスに注ぐ、臭いが部屋に広がった。


「うわぁ良い匂いかも」


「ふふ、さぁ食べましょ」


「うん、乾杯!」


「乾杯」


さぁこれからだ!





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