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森林の中で

空気が変わった。

匂いと肌で感じ取れるのが変わっていた。さっきまで居た別荘とは違い、爽やかな森の匂いがする。周りを見ると大木が並んで居た


「ここは…森かな」


『おお〜!でっかい木がいっぱいだね』


「エルフの森とは違う場所だわ」


シルヴィアが少し悲しそうな声で言った。


「そんなことも分かるの?」


「エルフ特有の能力みたいなものよ」


「いいなぁ〜ん!この匂い…シルヴィア」


「ええ、血の匂いね。森の匂いとは違うから私もすぐに分かったわ」


「方向はあっちだけどどうする?」


「人だったら助けに入らないとまずいと思うわ。目の見える範囲に居ないから、血を大量に流している可能性が高いし」


おお、これは異世界テンプレの1つ、業者の人を助けるやつか。けどこんな森にいるかな?


「魔物の可能性は?」


「あるけど、さっきと同じで血を大量に流していたら、弱ってるはずだし直ぐに倒せるわよ」


「じゃあまずは行ってみよか」


『分かりました』


「まずは「探知」っと」


範囲内に居ないか。


匂いのする方向に向かって歩き出し、3分経った所で探知が引っかかった。


「反応があった。あの横倒れだ大木の後ろだ。「気配遮断」をして行くよ」


『「了解よ」です』


気配遮断を発動して、大木の裏に回る。

そこには、黒色の毛並みをした馬が血だらけで倒れて居た。


「これは…サンダーホース!?」


「サンダーホース?」


「ええ、サンダーホースは全身を雷で身を包み、高速で走ったり、空をも走る魔物よ」


「どうする?話を聞いてたら、サンダーホースって強いよね」


「ええ強いわ。けどこちらから手を出さない限り、温厚なのよ」


「うん、じゃあ傷を直すか」


「いいの襲ってくる可能性もあるけど」


「ベヒモスから逃げるのより楽でしょ?」


「速さは断然こっちの方が速いと思うけど」


そう言いながら馬に近づき、手のひらを向ける。私はASOに従魔で馬がいたことを思い出して少しこの子が可哀想だと思っていた。


「再生」


すると、流れていた血が傷に戻って行くように流れ、傷が塞がり、綺麗な状態のサンダーホースに戻った。


「はぁ、はぁ、はぁ、これはMPを大量に食うな。緊急事態以外は回復魔法使おう」


「燃費悪いのね「再生」って」


すると目が覚めたサンダーホースが首を上げこちらを向いた。


「あっ、起きたか。私達は君?を直した者だよ」


サンダーホースはこちらをじっと見たまま、1分が経っていると、聞いた事がある音と見た事があるウィンドウが出てきた。


〝ピロリン〟


『サンダーホースをテイムしますか?』

《YES》 《NO》


「お前…テイムされたいのか?」


「ええ!?あのサンダーホースが!?」


「どういう事?」


「害が無いものには、温厚だけどサンダーホースは誰かがテイムした話は一回も聞いた事がないからよ」


「別にテイム出来ない訳じゃ無いんだ。良かったよ。じゃあこれからよろしくね」


そう言いながら

《YES》のボタンを押した。


「あと名前があるんだったか………じゃあ名前はペーダソス」


確かどこかの英雄が使っていた馬の名前だ。


『よろしくね。後輩くん』


『はい。よろしくお願いします先輩』


ビックリした〜。念話使えるのね。


「ペダソス、ステータス見てもいい?」


『我が主人よ、ステータスは自由に見て構いません』


ペーダソスのステータスを鑑定魔法で見てみる。


--------------------------------------------------------------------


名前:ペーダソス

種族:サンダーホース

レベル:156

年齢:124

HP:14500

MP:16740

STR :20440

VIT :8440

AGI :29000

DEX :360

INT :20360

ステータスポイント:7800


主従:マスター【アンナ】


スキル

神速lv6、空歩lv6、気配探知lv4、気配遮断lv2


魔法スキル

雷魔法lv4


パッシブスキル

風圧無効lv5


--------------------------------------------------------------------


うん、早いな。

私の前のステータスより早いよね。これに「神速」とかつけたら目が全く追いつかないよ!チートじゃん!


『主人よ、死にかけていた私などにお慈悲をくださり、ありがとうございます』


すごい律儀だな。


「いいよ、そんなにかしこまらなくても。それより君?って雄?雌?」


クロワはスライムだったから聞かなかったが、一応馬だから聞いておいた。


『私めは雌でございます』


「へー、年も経ってるし色々知ってそうだね」


あれ?今更だけどシルヴィアって何歳なんだ?


「シルヴィアって今何歳なの?」


「私?私は当然封印時間は分からないから抜くけど、58歳よ」


「え!?」


こんな美少女なのに!?身長私と変わらないけど!?


「心の声が出てるわよ」


「はっ!ご、ごめん本当にシルヴィアは若く見えるよ」


「別に怒ってないわよ。美少女って言ってくれたあなたが言ったら……」


「ん?ごめん最後の方聞き取れなかった」


「もう、いいわよ」


少し怒りながら頬っぺたを膨らませた。


「分かったよ。それでペダソスはこの付近で人が沢山住んでいるところを知ってる?」


『それは知っております、早く行きましょう。この森から逃げなければなりせんし』


早く森から逃げないといけない?なんでだ?


「そうだ!なんであんな怪我してたの?」


『大きい蛇です。空中を飛んでいた私に、下からの急に魔法を打ってきたで、避けられず直撃して、命からがら逃げてきたのです』


「シルヴィア、でかい蛇で強いのいる?」


「サンダーホースに攻撃して来たのよね?それ程となるとエンペラースネークとかかな。かなり強いから逃げた方がいいかも」


「こっちに来る可能性もあるし…」


急に地面が揺れ始めた。ちょっと揺れる程度の地震だな。だがそれは違いそうだ。


「何かが魔法を使ったかもね。アンナどうする?ベヒモスに襲いかかったアンナに聞くのはおかしいと思うけど」


「あれは逃げられなかったから仕方なくだよ!まぁ今回は逃げようか。ペダソス、私達全員乗せてこの森の中を走れる?」


『はい、可能です。主人達は軽そうだし、あとはクロワ先輩だけなので』


「よし、あとはこの付近で人が沢山住んでいる場所は知ってる?」


『はい、知ってます』


「じゃあ、そっちの方向に走るよ。シルヴィア、クロワ、ペダソスに乗るよ!」


ペーダソスは乗りやすいよう屈んでくれた。ペダソスの上に跨る。うん毛並みはフサフサだなぁ。


『では主人、しっかり掴まって下さいね』


「シルヴィア、ちゃんと掴まっといて」


後ろに乗っているシルヴィアに注意した。シルヴィアは喜んだ声で返答した。


「!、分かったわ」


「え?」


なんでシルヴィアは私に抱きついてるの!?


「し、シルヴィア?違うよ、わ『行きますよ!』え、ちょっと待っブェーーー」


速い、速い、速いよ!ヤバイ腕が痛くてペダソスを掴んでる手が離れてしまう。そうだ!


『クロワ!ペダソスの体と、私とシルヴィアの体に紐状で巻きついて』


『分かったマスター』


クロワがするりと私の体に巻きつけ、ペダソスの周りにも巻きついた。

これなら吹き飛ばないけど、これ直に振動来るからヤバイ。吐きそう。

そうだ!回復魔法使おう!治るか分からないけど。


「き、キュアわわ」


あ、マシになった。それでもまた吐き気がぶり返して来るぞ。

そんなことを考えながら、私達は森を抜けて行った。





出来ればブックマークと下の評価ボタンを押してください。執筆が捗ります。不備な点があれば感想にて優しく教えてください。よろしくお願いします。

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