表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/135

勇者サイド〜マカナダンジョンにて〜

題名変えました。あと時間を19時にします。すみません、何度もお変えして。

【マカナダンジョン】


このダンジョンはアナスタリカ聖王国から1番近いダンジョンであり、地下50階層から出来ており、ダンジョンに入る初心者はここが1番のオススメらしい。

何故なら地形は歩きやすい石造りの道で、道には光源があり、初めの階層の魔物も弱いためだ。さらにダンジョンの近くに街もあるため補給もしやすいからだ。


そして今はマカナダンジョンの近くの新米兵を育てるための訓練棟の中にいて、騎士団長のマクベスが大きな声で話している。


「前から言っていたからもう3人1組に分かれているな!何?2人組みがある?ふむ、全員で29人だったか…。そこは騎士が常時手伝う事を許可する。

次は騎士達よ!どこの組みでも構わん。1人づつ付け!勇者達よ!騎士の者と相談してダンジョンを通るか決めてほしい。それでは解散!」


「「「「「「「はっ!」」」」」」」


私は勘違いしていた…。過去の自分が恥ずかしい…。昔の自分よ。なんでこの事が予想出来なかった!ちゃんと組みは、雪乃と暁人と私である。

はぁーーーー。本当にあんな事言っといて恥ずかしい……。

そう今私の前にいる騎士が問題なのだ。騎士=男性だと思っていた私は馬鹿だ。

今目の前にいるのは、金髪ポニーテールの綺麗な『女性』だった。訓練の時にいなかったんだから仕方ないでしょ!


「初めまして。私はヘンゼマールって言うわ。ヘンゼルって呼んで。職業は剣士。使っている武器は片手剣よ」


「「………」」


黙ってこっちを見ないで〜〜!あー恥ずかし、恥ずかし、ポーカーフェイス、ポーカーフェイス、よし。


「私はこの一応パーティーリーダーの野村 奈々美です。職業は魔法師です」


「わ、私は奥沢 雪乃です。職業は格闘家です」


「僕は片瀬 暁人と言います。職業は暗殺者です」


「…パーティーが戦闘職しか居ないね」


「はい。私達幼馴染で、今までずっと居たんで連携は得意です」


幼馴染か…。奏人は今どうしてるんだろ?1人で学校行ってるのかな?それはそれで面白いけど。


「ほぉ…。連携が上手いか…いいよ初めの方はパーティー余り関係ないし、危なくなったら私が助けには入るよ」


「ありがとうございます」


「あはは、いいっていいって。そうだ、もう行こうかと思ってるんだけど、準備は出来てる?」


「準備は出来てますけど、ダンジョンの事での話とかは無いんですか?」


「ん?いらないでしょ。ダンジョンは三層までしか行かないし、トラップがあるのは10層からだから問題ないよ。あるとしたらさっき言ってた連携がダメだった場合だけだね。あとはさっさと行かないとこの数で行くんだ、他の冒険者もいるはずだし、狩場がなくなったちゃうよ」


それもそうだ。早く行かないとね。けど途中ナチュラルにディスってる気がする…。


「分かりました。行きましょう」


立ち上がり、ダンジョンへ歩いて行った。


--------------------------------------------------------------------


…〜ダンジョン一層目〜


ダンジョンの中は意外にも静かだった。通路は薄明るく、岩石がほのかな光を発していた。

私達は周りを警戒しながら進んで行った。すると私の気配探知に何かが引っかかった。


「ストップ、その角の奥に何かいるわ」


「どうする?俺が引きつけてこようか?」


「大丈夫、私の魔法がどれだけ通じるか見て見たいから」


そう言い、通路の角のギリギリのところまで行き、角から出て、魔物に手のひらを向け魔法を放つ。


「火よ、対象を滅せよ、ファイヤ」


「グギャァァアア」


通路の先にいたのは、ゴブリンと呼ばれる子鬼で、私が放った「ファイヤ」が顔面に当たって、ゴブリンを丸焦げにした。

その光景を見ていたヘンゼルさんは少し驚きながらこう言った。


「ほう、威力が強いファイヤだね。流石は勇者と呼ばれるだけはあるね。…やはり君たちくらいの力では3層まででは一撃で倒せる雑魚になるね」


「私今レベル上がりましたよ?」


「そりゃレベルは上がるよ。けど自分の力と魔物があってないと非効率的だね…。そうだ!5層まで行かないかい?少し魔物が強くなるが、君たちの力なら勝てるはずだ。連携も見せて貰いたいしね」


そりゃぁ早くレベルも上げたいから下の方には早く行きたかったが。


「え!いいんですか?そんなことして、バレたら騎士団から追放されるんじゃぁ?」


「大丈夫、大丈夫、あなた達が言わなかったら大丈夫だから。それで5層まで行ってみる?」


雪乃と暁人に顔を向ける。2人とも了解だと返事した。


「5層に行って見ましょう」


「分かったよ。途中に出てくる敵は倒して行ってね。勿体無いから。それと倒したら違う人と変わって行ってね」


そうしてダンジョン5層までまで行くことになった。


--------------------------------------------------------------------


〜ダンジョン5層目〜


ヘンゼルさんの行っていた通り、4層までゴブリンを殆ど一撃で倒してきた。暁人は暗殺者なので力が弱いが、2撃目で倒せるぐらいだ。

5層に着いたらヘンゼルさんが話を始めた。


「ここからは君たちでも2人くらいで戦はないと行けなくなる。ゴブリンだけで無く、色々増えてくる。しかもそれらが集団で襲ってくることもある。けど集団と言っても3匹ぐらいだけどね」


少し気を引き締めないとね、さっきまで弱すぎたから油断が生まれそうだ。

そう考えてると、探知が前に反応した。


「前からゴブリンと思うのが3体くる。まず私が牽制して、その後暁人が2体引きつけといて、1体を雪乃が抑えて、後ろから私が攻撃するわよ」


「了解」


「分かったよ」


3体のゴブリンが奥から出てきた。まずは私が牽制

して魔法を放つ。


「火よ、対象を滅せよファイヤ!」


「「「グギャァァアア‼︎‼︎」」」


あれ?さっきより少し力は入れ過ぎたと思っていたけど、ここまで強くなんてしてないけど!?


「あらら。ゴブリン全員焼け焦げてる。ここでも1人で余裕か…。あっ!さっきからずっと倒しまくってたからレベル上がってるのか!」


そうだ!それだ!5層まで来るまでゴブリンを倒しまくってなからレベルもガンガン上がっていたんだ。ステータス見てみよ。

みんなも同じ事を思ったらしくステータスカードを見ている。


--------------------------------------------------------------------


名前:野村 奈々美

種族:人間族

年齢:17

職業:魔法師

レベル:7

体力:512

魔力量:466

物理攻撃力:29

魔法攻撃力:75

防御力:43

器用さ:55

素早さ:43


スキル

速読lv1、気配探知lv2


魔法スキル

火魔法lv2、水魔法lv1


パッシブスキル

言語理解lv-、魔力量増lv1、剣術lv1


ユニークスキル

4属性魔法適正lv-


--------------------------------------------------------------------


名前:奥沢 雪乃

種族:人間族

年齢:17

職業:武闘家

レベル:6

体力:650

魔力量:110

物理攻撃力:67

魔法攻撃力:24

防御力:58

器用さ:38

素早さ:61


スキル

身体強化lv2、縮地lv2、気配探知lv1


パッシブスキル

言語理解lv-


--------------------------------------------------------------------


名前:片瀬 暁人

種族:人間族

年齢:17

職業:暗殺者

レベル:6

体力:400

魔力量:321

物理攻撃力:49

魔法攻撃力:42

防御力:24

器用さ:56

素早さ:58


スキル

気配遮断lv3、暗殺lv2、縮地lv1、身体強化lv1


パッシブスキル

言語理解lv-


--------------------------------------------------------------------


「今更だけど暁人、「気配遮断」レベル3になってるじゃない!」


「本当だ!せこいですよ」


「訓練の休憩時間中、俺は街を気配隠しながら走っていたんだ。上がるのは当然だろ?」


「ほう、城から抜け出していたのかい?」


「あっ」


不味い、この事を国の上層部に知られたら私達に自由がなくなる。どうするかと考えていると、ヘンゼルさんは笑いながら答えた。


「あははははは。まあまあ、落ち着いて。別に私は団長達に報告はしないよ」


「本当ですか?信じられませんね」


私が不審がって聞いてみた。

するとヘンゼルさんの顔が真剣な物になり、目つきも変わって、雰囲気自体少し恐ろしいものに感じる。


「この子達はなかなかいい。勇者は強いと聞いたが、1人1人そのレベルと強さがあっていないくらい強いとわ…。しかもこれに言っていた連携がうまく取れていたらもっと強くなるな…」


「…ヘンゼル…さん?」


「ん?ああ、団長達には本当に報告しないよ。君たちが私に団長に会いに行くなと言うなら私は会いに行かないよ。契約魔法で縛ってもいい」


この人はさっきまでいたヘンゼルさんなの?違う人物だと言われた方がそうだと思ってしまうくらいに。


「…君たちに決めたよ…」


「「「え?」」」


何の意味か分からなかい!どういうこと?

私が考えたとたん、ヘンゼルさんがその場から消えると同時に後ろから首に痛みが入った。


「グハッ!」


私はそのまま地面に横倒れた。声が出ないから助けも呼べない。瞼が落ちそうになる中、目の前を見ると2人とも倒れていた。


「これなら我が王も喜ぶだろうな…ん?まだ意識のあるのかい君?すぐに楽にしてあげるよ」


そういいながら近づいて来たヘンゼルさんに首を叩かれ、私は意識を失ってしまった。




そのあとのダンジョンでは、勇者3名と騎士が行方不明となり、大騒ぎになった。

後日ダンジョンの行方不明の欄に、勇者3名と騎士の名前が書かれた。








出来ればブックマークと下の評価ボタンを押してください。嬉しさのあまり、執筆が捗ります。不備な点があれば感想にて優しく教えてください。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ