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転職①

ステータスの表示の仕方を変えました。


別荘2日目

昨日はシルヴィアちゃんの知っているこの世界の情報を教えてもらっていた。勿論私は異世界転生者だとは言わずに、記憶喪失としてもらった。


まずはこの別荘がある所、ここはサンナム樹海の中にある、深淵のダンジョンと呼ばれている。

何故ダンジョン内に別荘があるのかと言うと、ダンジョンが生成される時、周りのものが巻き込まれることがあるらしい。

さらにこのダンジョンは塔状のダンジョンで、上にダンジョンボスがいるらしい。

ダンジョンを登る方法は、階層ボスを倒せばいいらしい。

私達は下に行く階段しかなかったという事は、ダンジョンボスに追い出させようとしていたのかも知れない。


次に金についてだ。ミドアの通貨は、シリルと呼ばれ、価値の順番はこのようだ。

大聖貨、聖貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、銅貨の順番らしい。銅貨が1枚で日本円で言う1円であり、順々に10倍していので、大聖貨は1枚で100万円の価値になる。

一応ミドアの1年と地球の1年は同じであり、西暦は星歴なのだが、日付、時間、数字などは同じらしい。


種族も勿論沢山あり、1番多いのが人間族で、人間族は地球にいた人そのものだ。次に多いのが森林族のエルフ、地族のドワーフ、獣人族、魔族が多いらしい。

エルフには細かく種類があるらしく、フォレストエルフが1番多く、ダークエルフやハイエルフなどがいるらしい。

土族はドワーフとハイドワーフがいるらしい。

獣人族も種類があるが分けられてはないらしい。私の種族は獣人族になるのだが、動物を二足歩行にした感じでは無く、人に猫耳と尻尾が生やした感じである。

魔族は人とあまり大差が無いらしい、あるとすればツノが生えている者や、尻尾や翼、それすらも無いのもいる。

他にも竜人、魚人、などもいるらしいがあまりいないので住んでいる所も分からないらしい。


ミドアの、人間族の国はスベーリア王国、カタスタロト帝国、マクリア魔法国、森林族の国と言えるのは1つだけらしくエフティア王国、地族も同じく1つでマティスカ王国、獣人族は2つあり、ガリア王国、ロキア帝国、魔族はエ・リアリ魔王国らしい。


さっきから、らしいらしいと言っているのは、先程までやっていた事は、全てシルヴィアの封印前の事なので、今とは大きく違う可能性がある。


次にあそこにベヒモスが封印されていた事だ。

星歴1564年にベヒモスが長い眠りから覚め、大地に出て来た。ベヒモスが歩いた所は災害が過ぎ去った後のようになる。そのベヒモスが起きて近くにあった国が森林族の国エフティア王国だった。

エフティア王国はベヒモスを撃退しようと軍隊で応戦、しかし軍隊は壊滅、エフティア王国の上層部は倒すのを不可能と判断し、封印によるベヒモスの処置を取った。そこで選ばされたのが、エフティア王国の中で1番付与魔法を使えたシルヴィアだった。封印はダンジョン内になり、エフティア王国に居た魔法師総勢100名で、ベヒモスをダンジョン内に転移させ、シルヴィアちゃんが相手を確実に封印するが、自分も封印魔法を発動して今に至る。


「私の人生は本当はもう終わっていたのです。アンナさんが助けて頂いたから、これから生きていけるんです。本当にありがとうございます」


そして今、私はシルヴィアちゃんに、この別荘の案内をしてもらっていた。最初は1人で歩こうと思っていたが、諦めた。この広すぎる別荘を見ていくと絶対に迷いそうだからだ。大きさ的にはショッピングセンターと思ってくれれば良い。


「本当に広いね…」


「私の祖父は使うものは何でも揃えるタイプの人でして、部屋ごとに色々な物があるんですよ。まずはここですね。ここは厨房です」


レストランなどで見る厨房の広さがこれぐらいだろう。なかなか広い。


「この厨房から通じてるのが、リビング、食堂ですね」


「ここで普通の家に無い部屋ってあるの?」


「ええっと…、普通の家に無い部屋、無い部屋…。えっと魔法の研究室と書庫、転職陣、転移陣、あとは…」


「え!?転職陣があるの?」


「はい、ありますよ?」


おお〜!ミドアでは転職は可能という事か。


「その転職陣は今使える?」


「使えると思いますよ。えっと、まさか転職したいんですか?」


「そうだよ」


「アンナさんがどれだけ強いのか分かって無いんですか!転職するという事はステータスを初期の状態に戻すという事ですよ!」


「スキルは残るけどね」


ミドアでも同じか。ASOで転職するのにステータスの初期化が決まってた。殆どのプレイヤーは転職などしない。当たり前だ、スキルは残るがステータスが丸々初期化するのだ。誰が他のプレイヤーと差が出来てしまう事をするのかと。確か「この転職システムいるの?」と運営に聞いていた奴がいたなぁ〜。答えはやはり現実に転職があるから、いるに決まっている。らしい…。

流石にデメリットだけでは無い。その職業てないと、取得出来ないスキルなどは転職して取れる。だが1つのことを極めた方が強いのは当たり前だ。器用貧乏になってしまうからだ。


しかし私は、転職する。死んでいるスキルを使えるようにするためだ。ステータスが初期化されるのは嫌だと思っていたが、ここはゲームでは無い。このミドアは私にとって二度目の人生だ。一からやって行くには早い方が良い。あとあのスキルもあるしな…。


「まぁまずは、転職陣に連れて行ってよ」


「はい、分かりました」


「シルヴィアちゃん、今更だけど敬語はいいよ。名前もアンナだけでいいし」


「え、分かりま…、分かったわ。けどアンナさ、アンナも私のことシルヴィアって呼んで。ちゃん付けは少し恥ずかしい…」


「ああごめん、ごめんw」


2人で話しながら、転職陣へ向かって行った。


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「ここが転職陣のある部屋ね」


中に入ると真ん中に台座の上に丸い石が浮いていた。


「あの石に触れたら転職出来る職業の一覧が出てくる。けどやっぱり転職は辞めといた方がいいと思う。記憶が無いから分からないと思うけど、外は危険がいっぱいなのよ」


「それは知ってるよ。このダンジョンだって危険な場所だよ」


「はぁ、心は決まってるのね…。」


そう言うと部屋から出て行こうとする。


「あれ帰っちゃうの?」


「あっ、知らないのか。転職中に他の人が一緒にてはいけない。暗黙のルールなのよ。自分の情報流出を恐れてのルールなんだと思うけど」


「分かったよ。あとは頑張ってみる」


「良い職業見つけてね」


そしてシルヴィアは外に出て行った。

私は丸い石に手を触れると、お馴染みのウインドウが出てきた。


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現在の職業:侍


転職可能職業


格闘家

武闘家

剣士

剣聖

狂戦士

槍使い

竜騎士

……………


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多い多い!仕方ない全部見て行くか…。


5分後


「う〜ん、これにするか」


絞りに絞った職業で残ったのは、「魔法剣士」だ。

器用貧乏だが、刀を使うことに関してはゲーム内でもトップだと自負している。あとは魔法を極めて行くだけだ。


「よし、魔法剣士に転職!」


魔法剣士を押し、転職する。

目の前が一瞬で真っ白になり、アンナはその場で倒れた。



やっと転職です。題名に入れときながら10話目になりました。出来ればブックマーク登録お願いします。

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