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狂気が異世界で牙を剥く  作者: みかさづき
1章:狂いの始め
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冒険者のあれこれ

2つ目。

「魔王が復活してるのは本当かね?」

「ええ、その通りです。

ただ、脱出する時に打撃を与えて来たのでしばらくは建て直しに時間がかかるでしょう。」

「そうか。」


(ふむ、レーニャの報告通り狂戦士の能力を制御できてるようだな。

珍しいものを見た。)

「ギルドに登録したいそうだな?

能力はレーニャが鑑定してるのですぐにでも登録できるだろう。

職業は戦士といったところか。」


(狂戦士とバレてる!?

そのわりに対応は普通だが…)

「…能力を見る方法があるのですか?」

(平静を保ちつつ確認を取る。)


「そういう魔術が存在している。

者によっては常時能力でいつでも情報を見れる場合もある。」

「それを隠す方法はありますか?」

「そういう用途の付与(エンチャント)装備で隠すのが一般的だ。」


(なるほど、基本なのか。)

「その装備はどのように手に入れればよろしいのですか?」

(能力がバレてるならいっそのこと直球で聞く。)


「これだな。」

と指輪をテーブルの上に置いた。


「あと、これは報酬だな。」

と言っていくらばかしのお金も置かれた。

「特殊な能力はバレると面倒だからな。

指輪は基本付けておくようにした方がいい。」


(言われなくても分かってる。けど、狂戦士の能力をホイホイ知られるのは混乱の元だろうし言いたくなるのは分かる。)

指輪を手に取り、中指にはめるとそれにあわせて収縮した。

付与の指輪すごい。


「ところで、能力を知る魔術はどうやって入手すればよろしいですか?」

(ここは是非とも手に入れときたいところ。)


「基本的には教わる形だが、探査系魔術の中でも上位にあたり、習得できる者は限られている。

魔術の才能が無いと、まず習得は無理だろうな。」


(才能に恵まれない俺には無理だろうな。)

「なるほど、そうでしたか。」


コンコンと扉をノックする音が聞こえた。

「何のようだ。」

「冒険者証が完成したのでお持ち致しました。」

「そうか、入れ。」


冒険者証を持ってきた上司の人が去るとセノが冒険者証についての話しを始めた。

身分証であり、等級は冒険者としての強さを示すらしい。


自分の冒険者証はD++級と表記されている。

-はその等級の底辺で+はその等級の上層(=昇格が近い)を示す。

等級はD級から始まりA+が最上位になっている。

+が複数付く場合は昇格の度に+が一つ減る形で昇格できる。

つまり、D++はB級までは問題なければすぐにでも上がれることを示す。

また、特別認定を受けた場合のみS級(俗にいうレジェンド)になれる。

例えば、魔王軍を単独で壊滅させたりとか。


そんなこんなで今日の用事は終わり、ギルド直営の宿の一室を取って今日は休むことにした。

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