勇者と魔王と白い花
君よ早く早く死んでくれ‼
君が、早く死んでくれないと僕たちは、出会えないから……
君が、死んだその後で、僕たちは、出会い愛し合う。
待っている。愛している。
白い花びらが、舞い。散る中で僕たちは、再び出会う。
君が、覚えていなくても。ぼくが、覚えた居るから大丈夫だよ。
死にゆく君の手を取り僕は、囁く。
愛している。愛している。愛している。
今生で結ばれない僕たち。
だが、また会えるから。
だから
安心して死んで……
死にゆく私の手を取り貴方は、歌うように囁く。大丈夫だよ。怖くないから。
幼子をなだめるように貴方は、私の頭をなでる。
そうね死は、一時の別れ。
また会いましょう。
今度は、敵では、なく。
勇者と魔王としてでは、なく。
ただの男と女として会いましょう。
「何処に逝くんだい?」
聖騎士が、尋ねる。
「誰に会いに逝くんだい?」
魔術師が、尋ねる。
「王都には、帰らないのかい?」
賢者が、尋ねる。
「私と一緒に生きましょう」
聖女が、すすり泣きながら尋ねる。
「恋人に会いに行くんだ」
勇者は、頬を少し染めながらそう答えた。
その後 勇者を見たものはいない。
けれど勇者の仲間は、彼が、恋人に会えたと信じている。
勇者は、【黄泉】のダンジョンを行く。
「どうしても叶えたい希が、あるのならこの実を【黄泉】ダンジョンの最下層に埋めなさい」
勇者が、異世界に送られる前に女神が、くれた一つの赤い実。
「魔王を倒した後なら元の世界に帰れるでしょう。何を望むかは、貴方の自由です」
勇者は、【黄泉】のダンジョンで赤い実を埋めました。
赤い実から芽が、出て蔓となり勇者を包みました。
まるで蔓の揺り籠だ。
勇者は、揺り籠の中で眠りにつきました。
100年が、たち勇者が、目覚めると……
蔓が、白い花を次から次へと咲かせ。
その中で一際大きな花が、咲き実になり中から一人の少女が、産まれました。
勇者は、少女を受け止めました。
そして二人は、ダンジョンから出ると幸せに暮らしました。
「お母さんお母さん。勇者様と女の子は、何処で暮らしたの?」
「二人は、町に出て可愛い子供と三人で暮らしたのよ」
とある町で母親が、おとぎ話を子供に聞かせた。
「あれ?隣の家のギルは、お姫様と暮らしたって言ってたよ」
「勇者が、選んだのは、元魔王なのよ。でもこれは、内緒ね。誰にも言ってはいけないのよ」
「うん分かった」
そうして勇者と魔王の子供は、眠りについた。
~Fin~
ノリで書いたので書き直しが、辛いです。




