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一話 お話の前に昔話でも一つ

xyz(しず)と申します。今後長い付き合いになるかもしれませんが細々とでも続けていきたいと思っています。

よろしくお願いします。

むかしむかし、アウラムというとても栄えた国がありました。

大量の臣下と2人の科学者、そして偉大なる王様が統治する、とても巨大な国でした。

下々の民までがみんな裕福で、魔物に襲われることもない。とても幸せな生活を築いていました。

ある日、王様を支えていた二人の科学者が大ゲンカを始めてしまいます。

2人の科学者の喧嘩は、それぞれの研究によって行われました。

しかし2人の研究はいつしか、「人を幸せにすること」ではなく、「自分の力を相手に示す」研究になってしまったのです。

その結果、2人の内の悪い心を持つ科学者が敗れ、善い心を持つ科学者が、悪い科学者を国の外に追放したのです。

でも、研究の過程で、国には大量の死人と、穢れてしまった土地が残りました。

このような国の姿を見て、偉大な王は大変嘆きました。

「私はなぜ彼らに国を任せてしまったのだろう!」

しかし、国に残った善い科学者は、王様の前に頭を垂れ、「私はとても許されがたい罪を犯しました。どうか、どうかあと、一回だけ、この国を任せてください。1年後には立派な国にして、私が生きる限り、民に幸せを約束しましょう」

それを聞いた王様は、もう一度善い科学者にチャンスを与えました。

チャンスを得た彼がまず最初にしたことは悪い科学者を呼び戻すことでした。

王様はいったい何をするつもりなのか、と驚き、怒りましたが、善い科学者は言いました。

「良い国を作るには私一人の力では足りない。私とは逆の視点で物を見れる彼がいなくては話にならない」と、王様に説明しました。

国に戻った悪い科学者は、まず人を集めました。

集まった人々は地を耕し、その土地に、善い科学者が作った汚いものを浄化する薬を撒くと、たちまち土地はとても豊かになりました。

汚いものの影響で朽ちた家も、悪い科学者がより頑丈な家の素材を作り、民が家を建て、善い科学者が出来上がった家に薬によるコーティングを仕立てたおかげで喧嘩が始まる前に起こっていた。魔物の被害は限りなく0になりました。

そして1年経つころには、本当に国は復興し、元の国以上に幸せな国となりました。

いつしか、喧嘩をしていた2人の科学者も仲直りし、戦争のない、本当に平和な国となったのです。



「………はい。これがこの国をまとめる2人の科学者、アンナさんとデュエさんのお話よ」


「おもしろかったぁ。ねぇ、このおはなしって、ほんとうにこのくにであったことなの?」


「ええそうよ。その証拠に、私はこの目で、本当に、その様子を見てきたのだからね。」


「すっごーい!それじゃあ、いまぼくがおかかさんといっしょにいられるのもかがくしゃのひとたちのおかげなんだね!」


「その通りよ。さあ、子どもにはいい時間だからもうそろそろお休みなさい。一緒にいてあげるわ」


「うん!」

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