設定1:【第一部・完結記念】物語を彩る人々、そして世界
いつも応援ありがとうございます。
本日は、【一日二話投稿】です。
これは、二回更新の【一話目】です。夜19時の更新もお見逃しなく!
【設定資料】
より深く楽しみたい方への特別な贈り物です。
この世界を少しまとめてみました。ぜひご覧ください。
『辺境の軍師』第一部を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
ノエルの過酷な旅路、そして彼女を取り巻く人々の運命はいかがでしたでしょうか。
第二部が始まる前に、彼女たちと共に第一部を彩った登場人物たちと、物語の舞台となった世界を、少しだけ振り返ってみたいと思います。
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▼ ノエル (Noelle)
・本作の主人公。15歳。美しい黒髪と黒曜石の瞳を持つ。故郷を失い、生き別れた姉・クレアとの再会を胸に、辺境の街ニューログレインで生きることを決意した。その魂には、戦場の全てを見通すかのような、謎の『知識』が宿っている。
▼ ノエルの育った村
・西の森の村(白沢村):ノエルたちの故郷。豊かな自然に囲まれた穏やかな開拓村だったが、敵国の侵攻により壊滅した。公には『辺境第七開拓村』、近隣からは『西の森の村』と呼ばれていたが、ノエルの母リノレアは、この地を『白沢村』と呼んでいた。
▼ ノエルの家族
・クレア (Claire):ノエルの聡明な姉。20歳。妹の才能を誰よりも理解していた。村の壊滅後、消息不明。
・セド (Sed):ノエルたちの父。38歳。『片腕のセド』として街でも信頼を得ていた。娘たちを逃がすため、敵の前に立ちはだかったが、その後の消息は不明。
・リノレア (Linolea):ノエルたちの母。37歳。黒髪黒目を持つ村の先住村民。その出自には、まだ多くの謎が秘められている。
▼ 村人
・ルカ (Luca):ノエルの腕白な幼馴染。14歳。村の襲撃時、クレアと共に納屋に籠城したが、その後の安否は分かっていない。
▼ 辺境の街
・ニューログレイン:辺境の交易都市。常に外部の脅威に晒されているため、街の『自警団』と『職能ギルド』が、その安全を守る要となっている。
・代官:ニューログレインの統治者。一見、保身に走る臆病な人物に見えるが、その実、誰よりも民の安寧を願っている。
▼ 自警団
・自警団:ニューログレインの外壁の内側の治安を守る組織。職能ギルドとは、良好な協力関係を築いている。
・自警団長:街の自警団を率いる、実直な男。代官の真意を理解し、彼を支える有能な片腕。
・ロルフ (Rolf):自警団員。46歳。街にたどり着いたノエルを最初に保護した、人の良い年配の団員。ノエルの父セドとも面識があった。娘がいるらしい。
▼ 職能ギルド
・職能ギルド:ニューログレインの生命線ともいえる、街の自治・互助組織。魔物討伐、素材採集から商隊護衛まで、街の安全と経済に関わるあらゆる依頼を請け負う。
・冒険者:冒険者ギルドだった頃の古い呼び名。開拓時代の英雄たちを指した言葉であり、今では子供たちが憧れを込めて使うか、古参の者たちが自らの誇りを示す際に用いることがある。一般には『ギルドの戦士』や『パーティ名』など、その都度呼ばれ方は異なる。
・マードック(ギルドマスター):ギルドの元Aランク。50歳。ギルドと街の利益を冷静に判断するが、ノエルの才能を認め、保護下に置いた懐の深い人物。
・ハンナ(受付嬢):ノエルの指導係。26歳。元Cランク冒険者で、その過去を知る者は少ない。
▼ 主要パーティ
・冥府の死天王:ギルド最強のBランクパーティー。依頼主からは、その鉄壁の守りから『鉄の街道』と呼ばれる。
・バルガス (リーダー/戦士):豪快な熊のような大男。35歳。両手用の大型の戦斧を使いこなす。
・カイ (斥候):34歳。皮肉屋だが、仕事は超一流。
・エルラ (弓使い/治癒):35歳。冷静沈着なパーティーの頭脳。
・レオン (槍使い):33歳。仲間たちの間でバランスを取る常識人。
・黎明の風(解散):かつてハンナが所属していた伝説のCランクパーティー。二人だけでCランクに認められたという事は、個人戦闘能力はBランク以上。
・ミナ (元・弓使い):27歳。ハンナの元相棒。結婚を機に解散。現在は二児の母として、商人の夫と穏やかに暮らしている。
・黎明のそよ風:Cランクになったばかりの新米パーティー。黎明の風に助けられ、尊敬している。
・サラ (剣士):16歳。活発で、少し気負いがちな姉御肌。
・リリィ (弓使い/治癒):17歳。サラを支える、おっとりとした優しい少女。
▼ 王都
・王都軍次席:王国軍のナンバー2。ダリウスを評価しつつも、その異端なやり方を警戒している。
・偵察機動大隊(白鴉隊):ダリウスが率いる、彼の理念に共感した者たちで構成される異端の部隊。
・白鴉旗:闇色の地に、月光を思わせる銀糸で縁取られた、三ツ目の白鴉が描かれた旗。斥候時代のダリウスが森で出会った、異端の才能を持つ少女『レイヴン(カラス)』への、彼の誓いの象徴。旧来の常識や権威(黒いカラス)に染まらない、新しい才能(白いカラス)こそが、未来を切り開くという彼の信念が込められている。
・ダリウス・アイゼン(大隊長):31歳。5年前に森でノエルと出会った、元斥候。その才能を『レイヴン』と呼び、行方を追う。
・黒髪の斥候(鴉):隘路の決戦でノエルの狼煙を目撃し、その行動の一部始終をダリウスに報告した謎の人物。
・リナ(参謀):記憶のない状態でダリウスに保護され、その類稀なる分析能力から参謀として登用されている女性。
▼ 敵対勢力
・炎の魔道士:スタンピードを指揮した謎の男。詠唱なしで強力な魔法を操る。第一部の終盤、ノエルの前に現れ、彼女の両親の生存を伝えたが、その真意と正体は深い謎に包まれている。
・荷車の装置:炎の魔道士が、魔物の大群を統率するために使用していた謎の装置。その動力源や仕組みは、一切が不明である。
▼ 森の民
・森の民:炎の魔道士が言及した、森に住むとされる謎の民。その詳細は一切不明。ノエルの両親は森の民の集落で生きているらしい。
▼ ノエルの戦術
・第一部でノエルが示した、常人離れした状況判断能力。その思考の根幹には、彼女の魂に刻まれた、以下の二つの体系的な理論が存在する。
・METT-TC:状況判断のプロセス。任務、敵情、地形、部隊、時間、民事の六要素から、戦場の状況を正確に分析するためのフレームワーク。
・戦いの原則:軍事ドクトリン。目標、主動、集中、経済、統一、機動、奇襲、保全、簡明からなる、戦闘を勝利に導くための行動指針。
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彼らの運命は、第二部で、どのように交錯していくのでしょうか。
それぞれの『正義』を胸に、新たな戦いに身を投じるノエルたちの物語に、どうぞご期待ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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