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ballare!  作者: ポメ
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  僕がお父さんの会社の探偵を始めてから1週間がたった。その間、いろいろなことがわかってきた。お父さんの会社、有限会社ハマテツは従業員35人の小さな会社だ。大企業、大きな会社から仕事を貰って機械部品とか作り、利益を得ている。元々、お母さんのおじいさん(僕のひいおじいちゃん?)が始めた会社らしい。20年位前に、お父さんとお母さんが結婚して、お父さんが3代目の社長になったそうだ。(全然知らなかった)10年位前から、お母さんの弟、つまり僕の叔父さんも加わって、一緒に働いている。自称秘書?というか雑用係の駒野さんの話だと、最近仕事が減ってきていたそうだ。でも大きな契約が入ったとかで安心していたらしいんだけど・・・きっと発注ミスがあって、また大変なことになっているのかもしれない。そこら辺の事情は駒野さんも知らないみたいだった。


 それから従業員33人に万能計算機を試したところ、驚くべき結果が出た。なんと過半数以上の28人が得する確率20%以下だったのだ。そんな事ってあるのだろうか・・・?僕にとって得しない人間は父にとっても同じだろうか・・。僕は悩んだ。万能計算機の信憑性も疑ったが、探偵した結果から考えて、会社の経営が上手くいっていない要因はその辺にあるのかもしれないとも思った。このまま会社をたたむべきか?それとも会社を存続すべきか・・。僕はうちでスナックを食べながら、社長でもないのに悩んでいた。

 

 ふと、ロボットの言葉を思い出す。ロボットは万能計算機についてこう言っていなかったか?

「・・・・この人間と付き合うことは自分にとって損か得か、この人生の分かれ道どっちに進んだら成功するのかしないのか、何でも正確に計算してくれる・・・」


この人生の分かれ道どっちに進んだら成功するのかしないのか


「まさしく教えてほしい・・。」

そうつぶやいた時だった。

「選択肢をお聞かせください」

いきなり声が聞こえた。僕はあたりを見回したが、誰もいない。それはAIの女性のような声で僕の耳に直接聞こえたようだ。

「ええと・・」

僕はいきなりの展開に訳が分からなかった。

「ええと と何を比較しますか?」

「いや・・」

「ええと と いやを比較します。しばらく時間がかかります。」

いやそうじゃなくて・・・!どうやら僕の声に反応しているようだった。

「 今回は いや をお勧めします」

そう言うと謎の声は即座に消えてしまった。


えーーー?これってこれって、、新機能?僕はまた見つけてしまったようだ。



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