エピローグ
遺言状を書き終えると、私は隣接している倉庫へ向かった。
倉庫への道は現在、渡り廊下となっていて、動く歩道のように自動で動く仕掛けとなっていた。倉庫へ着くと、エレベーターで地下へ向かった。地下の奥にある壁のパネルで指紋を読み込ませると、壁が開いて秘密の通路へとつながる。通路突き当りの部屋に入ると、目当てのものにたどりつくことができた。
それは金属で出来た、人が一人入れるくらいの長細い形状のものだった。
一つの角もない、丸くて滑らかな形状をしており、特殊な金属の輝きを放っている。
側面にある透明のカバーを開き、タッチパネルで数字を入れ込む。
それは私がロボットに出会った日の日付だ。
そう、私はマッスルと一緒にタイムマシンを作った。
なぜかはわからない。ロボットに会いたかったからなのか、命を狙われたからなのか、別の全然違う場所へ行きたかったからなのか・・・。
とにかく私は、作り上げた。
だが、今まで、ずっと使うのをためらっていた。
万能計算機の答えが”NO”だったからだ。
でも、もうそんな事はどうだっていい。
私は、決めたのだ。
失敗したって構わない、損したって構わない。
私は、あの時の私に会いに行く。
そして、こう伝えるのだ。
心を決して手放すな。
五感をフルに使って、人生を思いきり泳いでいけ!
もがき、溺れそうになっても、必死に岸へたどり着くのだ。
そして、踊ろう!
ballare!
完




