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参上! 怪盗イタッチ  作者: ピラフドリア


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第113話 『イタッチ一味、再開!!』

参上! 怪盗イタッチ




第113話

『イタッチ一味、再開!!』





 エリーを倒したイタッチとアンの二人は、ダッチを探して船内を進んでいた。


「イタッチさん、さっきの戦いでなんで、エリーさんの装甲を突破できたんですか?」


「ん? ああ、あれはアンのおかげだ」


「私の?」


「エリーの装甲はシステムにより自動防御を行っていた。攻撃される箇所を形状記憶金属で厚くすることで、どんな攻撃も防いでいたんだ」


 エリーの開発したシステム。しかし、本来それは戦闘で使うためのものではなかったはずだ。身体の弱い部分を補強して、自由に動けるようにするもの。それが最終的にあのような兵器になってしまった。


「アンがシステムを破壊してくれたからこそ、攻撃するチャンスができた。助かったぜ!」


「私もイタッチさんの役に立てて嬉しいです!!」


「さてこの先にダッチがいるんだな……」


 イタッチとアンは船内のある部屋へと辿り着いた。そこは牢屋が並んだ部屋であり、組織内の裏切り者や侵入者を監禁しているようだ。

 その部屋の一番奥の牢獄。そこにダッチがいた。鎖で両手両足を繋がれて、身動きが取れないようにされている。


 刀とコートはダッチのいる牢屋の隣の牢屋に厳重に保管されており、武器を見える位置に置くことで、脱獄できるかもという期待を与え、それを失敗させることでダッチの心を折ろうとしていたようだ。


「……遅かったじゃねぇか。相棒」


「すまねぇな、遅れて」


 イタッチは折り紙で鍵を作り、檻の鍵を開ける。そして鎖を折り紙の剣で切断した。


 立ち上がったダッチはイタッチの顔を見て、


「ボロボロじゃねぇかよ。やっぱり俺がいないとダメだなァ、テメェは……」


「捕まってた奴には言われたくないな……」


 イタッチとダッチはお互いの手を握ると握手を交わした。


「来てくれると信じてたぜ」


「無事でよかった」


 二人が握手を終えると、アンはダッチに飛びつくように抱きついた。


「ダッチさん!!」


「アン!? テメェ、なんで……」


「ダッチさんが心配で……わたし…………私!!」


 アンはダッチの腹に顔を埋める。顔が隠れているため、表情は見えないが顔に腹が触れていることで、湿った感じから泣いていることを察した。


「ッチ……クソガキがよぉ…………」


 ダッチはアンの頭にポンと手を置いて撫でる。


「すまねぇな、心配かけて……。こんなところまで来てくれてありがとな」


「ダッチさん……。うぅ、ほんとぉ、無事で良かったですぅぅうう!!!!」


 泣きつくアンをダッチは優しく抱きしめる。




 しばらくダッチの温もりを感じでアンが落ち着いた頃。ダッチはイタッチと向き合う。


「んで、相棒、これからどうすんだ?」


「マンデリンを倒しにいく」


「まぁ、そうだよな。俺もここに閉じ込められた恨みがある。アイツをぶっ飛ばしてやる」


 イタッチは二人の前に手を出す。


「マンデリンは世界を崩壊させるつもりだ。なら、その前にこの世界を盗んでやる。協力してくれるよな?」


 イタッチの問いにダッチはイタッチの手に自身の手を重ねて答える。


「当然だ。相棒が盗むってんなら、俺も付き合うだけだ」


 さらにアンも二人の手の上に自身の手を重ねて置いた。


「私も手伝います。イタッチさんやダッチさんをサポートするのが私の役目。全力でアシストしますよ!!」


 重なった手を三人は同時に上げる。


「「「予告するぜ!! この世界を盗んでやる!!」」」






 ⭐︎⭐︎⭐︎




 マンデリンのアジト、Bフロアのとある部屋に三人の兵士が集まっていた。迷彩服に身を包み、それぞれが自慢の武器を磨いている。


「スペリオン、ミシガル、ヒュンドル、エリー、オタリオン。全員やられたようだな」


 ナイフを磨く兵士がポツリと呟く。それを聞き、拳銃を磨いている兵士は深いため息を吐いた。


「所詮は利益のために我々に付いてきた小物さ。マンデリン様の最後の舞台には役不足だったということさ」


 拳銃を磨いている兵士の言葉を聞き、プロテインを飲んでいた兵士は頷いた。


「ああ、その通りだな。まぁこれで久しぶりにマンデリン様に良いところをお見せできる。我々、マンデリン親衛隊の恐ろしさを侵入者どもに教えてやろう……」





 ⭐︎⭐︎⭐︎




 ダッチを救出したイタッチ達は、Bフロアへ向かう扉の前へとやってきた。扉の前にはすでにフクロウ警部達の姿がある。

 ネコ刑事はフクロウ警部に背負われており、意識を失っているようだ。

 イタッチはフクロウ警部に尋ねる。


「ネコのやつ、大丈夫か?」


「少し気を失っているだが、ここは敵のアジトの中だ。置いていくわけにもいかん。俺が背負っていく」


「そうか……」


 フクロウ警部もイタッチのボロボロの姿を見て、何があったのか聞きたくなったが、それを心の奥に押し込んで堪える。

 イタッチはエリーから奪い取った鍵をコン刑事に投げ渡す。


「それが俺達が手に入れた鍵だ。使いな」


「お、おす……」


 鍵をキャッチしたコン刑事は、自分達が手に入れた二つの鍵をポケットから取り出す。

 これでAフロアからBフロアへと通じる通路への鍵を全て手に入れた。


「開けるっすよ」


 コン刑事は通路の扉を開ける。すると、そこには──


「こ、これは……」






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