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参上! 怪盗イタッチ  作者: ピラフドリア


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第110話 『機械vs折り紙』

参上! 怪盗イタッチ




第110話

『機械vs折り紙』




 トランポリンによるジャンプでイタッチはエリーの光線を回避する。


「避けたか……。だが、空中でどうする?」


 エリーは空中へと逃げたイタッチに向けて左手の砲台を向ける。砲台から三発の光線を放ち、前方と左右からイタッチを撃ち抜こうとする。

 しかし、イタッチはマントから折り紙を取り出すと、三方向に盾を出現させる。光線は盾に激突すると炸裂して消滅した。


「右手は破壊力があるが連発できない。左手はリロードが早く軌道も操作できるが威力が弱い。そういう感じだよな」


 光線を防いだイタッチはニヤリと笑いながら着地する。


「正解だ。私の砲台の特性をよく見切ったな」


「何発もみたんだ。それくらいわかるさ」


 着地したイタッチはエリーの元へと走る。足へとダメージから、普段よりもスピードが落ちているが、それでも十分に早い。

 エリーはイタッチに接近されないように左手で光線を防ぐ。


「リロードが終わるまでこっちで時間を稼ぐ……」


 左手から放った光線は、蛇のようにうねうねと曲がりながらイタッチを狙う。しかし、右手に比べれば、威力もスピードも落ちているため、特性さえわかってしまえば避けられる。


「自由自在じゃなさそうだな……。あらかじめ決めた軌道に光線を曲げてるのか」


「……このままでは接近される…………。どうにか動きを止めなくては…………動きを止められる確率は…………15パーだと!?」


 エリーは様々な方向へと光線を曲げながら、イタッチの接近を止めようとする。しかし、どんなに工夫しようと、イタッチの接近を止めることはできなかった。


「止められん……」


「そりゃ、お前は俺の行動を確率化して正確な攻撃をしてる。だが、お前がどれだけ高度なコンピュータを搭載していようと、中身は人間なんだ……」


「何……」


「目線、言動、仕草、こっちだってお前の動きは止めるんだぜ!!」


 イタッチはエリーの目の前へとたどり着く。


「おじゃまするぜ」


「私の解析を上回ってたどり着くだと……」


 イタッチは剣を振り下ろして、エリーを切り付けようとする。しかし、イタッチの剣はエリーの肩に当たると、ピタリと止まった。


「硬い!?」


「……だが、私の装甲を突破することはできない!」


 エリーの全身は機械に覆われている。そのため鎧以上の硬さがあることは想定していた。だから、剣の切れ味は鉄すらも両断してしまうほどの物になるように作っておいた。

 しかし、その剣による攻撃を防御もしていないエリーによって防がれてしまった。


「私の装甲は戦車にも匹敵する。そう簡単には突破できない。そして私は接近戦ができないわけじゃない……」


 エリーは砲台の先端でイタッチの顔を殴る。


「ぐっ……」


「この装甲は武器にもなる!!」


 エリーは砲台を武器にして、イタッチを殴り続ける。左右から砲台で殴り続けられていたが、イタッチは両手を上げてエリーの両腕を掴んで攻撃を止めた。


「はぁはぁ……確かに硬いな。こんなので殴られ続けたら、流石にキツい……」


「なら、私から離れるといい。一瞬で消し炭にしてあげよう」


「……ふふ、離れるかよ。せっかく来たんだ、もっと遊んでいくぜ」


 イタッチは背中につけたマントをゆらりと動かして、エリーの顔にかける。


「なに……。前が…………」


「嘘はよくないぜ、見えてるんだろ……」


 イタッチはエリーの顔をマントで覆ったが、それはエリーの視界を奪うためではなかった。エリーは偽物のイタッチと本物のイタッチを見分けていた。

 そのため何かしらの探知能力がある。だから、このマントはエリーに自分の姿を隠すためではなかった。


「なんのために……ん!?」


「さぁって、俺のマントは特別製でな、簡単には破れないんだ」


「ぐ……マントが絡まって…………」


 マントを剥がそうとしたエリーであったが、イタッチの被せ方的に無理に取ろうとすると、マントが絡まり締まってしまう。


 エリーはマントに気を取られて、イタッチを殴ろうとしていた両手の力を緩めてしまう。

 それによりガードしていたイタッチの両手はフリーになる。


「チャンス!!」


 イタッチはエリーがマントに苦戦している隙に、折り紙の剣を伸ばして、元の紙に戻してから新しく折り始める。

 剣を作り替えて作ったのは刀。それも刃が鋭く、触れただけでも危険な切れ味の良い刀だ。


 イタッチはその刀を両手で握りしめて、全力でエリーの装甲を切り付ける。しかし、イタッチの全力の攻撃ですら、エリーの身体にかすり傷一つつけることはできなかった。


「硬すぎだろ……」


 エリーに攻撃が通らないどころか、エリーを攻撃した刀が刃こぼれしてしまうほどの装甲だ。


「どれだけ強力な武器だろうと、私の装甲は突破できんさ!!」


 エリーは刀を振り終えて無防備なイタッチに向けて、右手の砲台を向ける。


「この距離だ。その折り紙での小細工はできないだろう……」


「くっ……」


 エリーはイタッチに向けて光線を放つ。強力な光がイタッチを包み込んだ。






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