表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
参上! 怪盗イタッチ  作者: ピラフドリア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/117

第103話 『三分間』

参上! 怪盗イタッチ




第103話

『三分間』




 マンデリンのアジトへと突入したイタッチ達。彼らはバラバラに行動をして、ネコ刑事とコン刑事はマンデリンの部下であるスペリオンと対峙していた。


 スペリオンは様々な忍法を使いこなす忍者だった。手裏剣や小刀による攻撃、さらには火遁の術などを使い、ネコ刑事達を追い詰める。

 どうにか攻撃を防いでいたネコ刑事だが、ここでもう一つの切り札を出した。


「コン刑事、僕は3分後に動けなくなる。だから、その後のことは任せても良いかい?」


「3分後? ……なんだか分かんないっすけど、任せてください!!」


 ネコ刑事は飴玉を取り出すと、それを口の中へ入れた。


 すると、ネコ刑事の身体が黄金に輝き始める。そしてネコ刑事の肉体は膨張して、ムキムキのマッチョになった。


「な、なんすかそれ!? 顔だけそのままだからキモイっす!!」


「キモイとか言うな!? これは僕の作ったパワーアップ飴。三分間だけ肉体を強化することができる。その代わりに3分後は全身の筋肉が痙攣して動けなくなる……」


「そんな切り札があったんすか……なら、アタシにも欲しいっす!!」


「無理だ。この飴は強力すぎて適応者が少ないんだ。それに僕の肉体データに合わせて作ってるから、他人が使うと身体が爆発して粉々になる」


「こわ!?」


 ネコ刑事はムキムキになった身体でスペリオンを指差す。


「3分しかないからな。すまないけど、さっさと行かせてもらうよ!!」


 ネコ刑事が両腕を振って綺麗な姿勢でスペリオンへと走っていく。スペリオンは小刀を構えると、そんなネコ刑事を笑った。


「ククク、不思議なアイテムを沢山持っているな……。だが、拙者にそんなふざけた技は通用せん!!」


「それはどうかな!! どりゃぁぁ!!」


 接近したネコ刑事は拳を握りしめると、力強くスペリオンを殴る。拳はスペリオンの顔に直撃するが、スペリオンは接触すると同時に身体を後方へと倒す。

 そしてバク転をするように後ろへと回転しながら飛んだ。


「パワーだけの攻撃など、簡単に躱すことができる」


 後ろに飛んだスペリオンはドヤ顔で着地する。しかし、そんなスペリオンの着地地点を見越して、ネコ刑事は拳を振り上げていた。


「確かにパワーだけならダメかもしれない。でも、超パワーならどうだァァァァァ!!!!」


 ネコ刑事はスペリオンの頭部に拳骨を喰らわせる。


「ぐむぅぅぅっ!?」


 真上からの攻撃にスペリオンは攻撃を受け流すことができず、鼻から勢いよく血を吹き出しながら半身を床にめり込ませた。


 腰まで地面に埋まったスペリオンを見て、ネコ刑事は拳を握りしめてガッツポーズをした。


「どうだ!!!!」


 ネコ刑事が見下ろすと、スペリオンは血を吐き出しながらもまだ意識があるようにネコ刑事を見上げた。


「……ククク。なるな、まさか拙者にダメージを負わせるとは……だが!!」


 スペリオンは下半身を地面に埋めた状態で両手を前で組む。そして、


「忍法、変幻自在の術!!」


「なに!?」


 スペリオンの身体が霧状になる。そして霧は埋まった床から抜け出して、別の場所で実態に戻った。


「拙者は主を侮ってきたようだ。だが、その力には時間制限があるのだろう……。ならば、その時間を稼ぐだけだ!! 忍法、蜘蛛糸縛り!!」


 スペリオンは両手をネコ刑事に向ける。すると、手のひらから蜘蛛の糸が伸びてきて、ネコ刑事に絡み付いた。


「さらに!! 忍法、発火の術!!」


 蜘蛛の糸が発火してネコ刑事の全身を焼く。炎に包まれる中、ネコ刑事は身体を縮こませる。


「ぐっ、ぐぐぅ……」


「どうだ。拙者の忍法の嵐は!! 動けまい!!」


「いいや……この程度……フクロウ警部の苦労に比べれば、痛くも痒くもない!!!!」


 ネコ刑事は大の字に身体を伸ばして、蜘蛛の糸を払いのける。そしてスペリオンに向かって走り出した。


「何度でも殴ってやる!!」


「お主のパワーは知った。ならば、こうするまでだ。忍法、硬化の術!!」


 スペリオンの全身が銀色に変化していく。ネコ刑事は銀色に変化したスペリオンの顔面に拳をぶつける。

 しかし、ダメージを受けたのはネコ刑事の拳であった。


「ぐっ!? 硬い!?」


「ククク、拙者の硬化の術は日本刀すら欠けさせる。お主にこの術を突破することはできぬ!!」


「いや、なら……」


 ネコ刑事はダメージを受けた拳を再び握り直す。そして大きく振りかぶった。


「馬鹿な……無意味だぞ!?」


「無意味なんてことあるか!! フクロウ警部は何度だって砕かれず、挑んできた。なら、僕も何度だって打ち込むだけだ!!」


 ネコ刑事は硬化の術でガードしているスペリオンに向けて何度も拳を叩きつける。最初はダメージを受けていなかったスペリオンであるが、少しずつヒビが入り始める。


「このままでは……硬化の術、解除!!」


 硬化の術を解除してスペリオンは後ろに飛んで逃げようとする。しかし、ネコ刑事はそれを読んで逃げたスペリオンを追いかけていた。


「なぁ!?」


「くらえぇ!!」


 ネコ刑事の拳がスペリオンの顔面に直撃する。顔を凹ませながら、スペリオンは後方へと吹っ飛ばされる。


「ぐなぁっ!?」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ