宗教について
◯宗教について
この世界に住む人々の約七割以上が神の存在を信じ、神への祈りを心の拠り所としている。文明の進歩に伴い神を信じない無神論者や神を否定する者達も増えてはきたが、少数派である。
この世界の宗教勢力は、大きく分けて六つ存在している。
世界最大の信者数を誇るゲセブ教。
世界最古の宗教であるクルエン教。
帝国初代皇帝を神と崇めるオルキス教。
ギムウェリア固有のラピルリオ教。
全知全能の神を崇拝するラトルマスティ教。
全く新しい宗教の代表格であるファファル教。
さらに、これらとは別にこの世界におけるアニミズム的な位置づけの原始宗教である精霊信仰の六つが存在している。
かつては、これらの他に精霊信仰から発展、或いはその地域固有の神を祀った土着信仰が多数存在していたが、その多くがホルチ神論に基づき、創造神アメノヌス・ヌ・ミルと同一視されたため、一部を残してその全てが消滅してしまっている。
◯神号について
神の性別と性質を表す神号について説明する。
まず、オ・ウピケヌス・ヌ・ミロト(天を統べる神。メ・カルイ・ヌ・ミロトの父)であるが、「オ」は男を、「ウピケヌス」は天界の主を意味し、「ヌ」は接続詞、「ミロト」は、〜を命じるという意味である。「ミロト」と付く神は、何かを命じられた神という意味である。
反対にメ・ムク・ヌ・ミル(金属と鉱山の女神)の神号に使われている「ミル」とは単に神という意味であり、ミロトと比べて格の低い神である。(ただし、創世の七神は別格であり、ミロトよりも格上である)
◯神について
神系図によれば、この世界には二つの時代があり、神は三度変わっているとされている。今は第二の時代で神は第三の神と呼ばれるアメノヌス・ヌ・ミルと同一の存在であるという。この神は特定の姿を持たず、人々の声に応じて姿を変えるとされており、この考えを基に生まれたのがホルチ神論である。